リブレットとは? わかりやすく解説

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リブレット【Libretto】

読み方:りぶれっと

東芝販売する小型ノートパソコンシリーズ名初代平成8年1996)に登場同社のダイナブックシリーズに比べてひと回り小さい。


libretto

読み方:リブレット

librettoとは、東芝販売するミニノートPCブランドである。1996年4月発売された「Libretto 20」を初代機とし、断続的に発表されている。

各モデルおおむね共通する特徴として、モバイルPC中でも特に小型クラス製品であること、ディスプレイ右端に、リブポイントと呼ばれる入力デバイス付いていること、発表当時最先端技術搭載されていること、といった点を上げることができる。一般的なノートPCよりも小型のミニノートというジャンル属す製品先駆けとしても位置づけることができる。

東芝ノートPC主要ブランドdynabookシリーズとは異なり、librettoは断続的に発表されている。最近モデル並べると、2002年の「Libretto L5」、2005年の「libretto U100」、2010年の「libretto W100」と、数年おきに発表されている。2010年6月発表された「libretto W100」は、ノートPCとしては世界初となるデュアルディスプレイ搭載モデルとなっている。


参照リンク
ミニノートPC librettoシリーズ - (東芝

リブレット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/02 09:57 UTC 版)

原義ではイタリア語で「小さな本」「小冊子」を意味する語。




「リブレット」の続きの解説一覧

リブレット

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ヴェロニック」の記事における「リブレット」の解説

リブレットを手掛けたヴァンローデュヴァルコンビは『ミシュ家の娘たち』でも共同作業行っているが、本作にも魅力溢れ台本提供している。 ブリュイールは「束の間の心の動きはかない欲望言葉表れない告白触れ合わない接吻こうしたことは目立たない転調伴って涙を誘うと言うところまでは行かなくても哀惜の情をそそるものであったヴェロニック20歳である。音楽も彼女のように20歳である。その時までオペレッタは恋の戯れ戯れていたのであったが、ヴェロニックと共にまじめに愛すようになったのである」と解説している。 ルシューズによれば登場人物単純明快で、それぞれに現実味があり、普遍的な感情表現しているので、すぐに誰と分かるようになっており」、「この作品によってオペレッタ決して下品ではなくセンチメンタル優しく陽気な性格帯びようになったということである。

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ウィリアム・テル (オペラ)」の記事における「リブレット」の解説

リブレットはシラースイスウィリアム・テル伝承素材とした『ヴィルヘルム・テル』(1804年)を原作としてヴィクトール=ジョゼフ・エティエンヌ・ド・ジュイ(英語版)とイポリットルイ=フローラン・ビス(英語版)、の2人共同によりフランス語制作された。このほかにアルマン・マラ(英語版)とアドルフ・クレミュー協力したほか、ロッシーニ自身携わった原作との相違原作ではルーデンツとベルタ嬢(いずれもスイス人の設定オペラには登場しない)の恋愛控え目に書かれているが、オペラではアルノールマティルド恋愛関係重要な要素として設定されている。原作にはアルノールマティルド存在しないまた、第2幕三重唱「彼らが奪い取った父の日を」ではシラー戯曲をはっきりと逸脱する戯曲ではメルクタールは目をつぶされるだけで惨殺されわけではないし、またテル純朴な行動の人と描かれており、リュトリの丘で開かれる様々な政治集会への参加辞退するのである

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シチリアの晩鐘 (ヴェルディ)」の記事における「リブレット」の解説

台本(リブレット)はウジェーヌ・スクリーブとシャルル・デュヴェイリエ(Charles Duveyrier)による。使用した台本原作は『アルバ公爵英語版)』で、当初アレヴィのために書いたものだが、アレヴィはこれを使わなかったため、1839年ドニゼッティ作曲依頼をする。しかしドニゼッティ作曲途中没したため、『アルバ公爵』は未完終わってしまう。後にスクリーブ既存台本改訂しそのままヴェルディオペラ改訂版使用したヴェルディ後年、このリブレットが「使い回し」のものであることを事前に教えてもらえなかったと言う非難めいた発言をし、これが絶対視されてきた。オペラ研究家岸純信はこれについて「ヴェルディ記憶違いであるとする資料がある。1917年刊行スクリーブ書簡集によると異な内容載っているのである。(中略スクリーブ当時共作者デュヴェイリエに宛てたこの長文ヴェルディに《シチリア》の台本提供する際し最初から《アルバ公爵》を改訂したものと教えてあって、ヴェルディ側もそれを承知作曲進めたという事情を示している」と述べる。 1853年12月3日付の長文の手紙では、①題名変えること、②主役変更すること、③場所の設定変えること、④第5幕全体変えること、⑤ヴェルディ毎日細かな修正要求してくることなどが記述されている。さらに岸純信次のように指摘している。「ヴェルディ注文に応じてスクリーブは《シチリア》を大幅に書き直した老境でも彼は彼なりに励んだ。このことは仏語オリジナル楽譜台本原典1979年パリ・オペラ座から復刻出版)を見ればすぐにわかることである」。この結果スクリーブ第5幕全体変えることによって、政治暴動家族の対立背景とした愛と義務との間の葛藤において、『ユグノー教徒』での自らの偉業再現した。つまり、フランス人圧制者暗殺者放蕩者として描いている劇作品外国人音楽化させたのであるヴェルディと言えば彼の好む「力に満ちた情景」を台本から見いだしていたのであって場面設定などはそれほど重要視していなかった。

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オベロン (オペラ)」の記事における「リブレット」の解説

リブレット(台本)の内容は『魔笛さながら錯綜しており、プランチェによる原作英訳良くない批判されることも多い。このため今日では上演機会少ない上、ドイツ語版により行われることが多い。ジョン・エリオット・ガーディナーオリジナル英語版を自ら再構築し、ナレーション挿入した全曲録音行っている。

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預言者 (オペラ)」の記事における「リブレット」の解説

リブレットはウジェーヌ・スクリーブ とエミール・デシャン(フランス語版)によってフランス語作成されている。スクリーブ台本作者としては稀有ヒットメーカーであり、マイアベーアとは『悪魔のロベール』や『ユグノー教徒』でも手を組んだほか、アレヴィの『ユダヤの女』(1835年)やドニゼッティの『ラ・ファヴォリート』(1840年)、ヴェルディの『シチリアの晩鐘』(1855年)といった重要な作品のリブレットを手がけた作家である。原作ヴォルテールの『諸国民の風俗精神について』(Essai sur les Moeurs et l'esprit de nations, 1756年)とジュール・ミシュレ編集したルター回想録』( les Mémoires de Luther, 1835年)およびカール・フランツ・ファン・デア・ヴェルデ(英語版)の小説再洗礼派』(1826年フランス語訳)である。スクリーブマイアベーアはこのリブレット作成にあたって当時フランス1848年起こったフランス二月革命欧州政治状況見定め巧みに検閲による上演禁止回避するよう内容吟味している。つまり、民衆貴族圧制に対す蜂起という構図では検閲通過できない判断しジャン恋人をオーベルタル伯爵によって奪われたことに対す個人的な復讐中心に据えることで、政治色はほぼなくなると見込んだのである。これに宗教対立という歴史的事件筋書きの中で展開することで、グランド・オペラとしての劇的展開も担保された。民衆の支持得た偽の為政者反乱を起こすというドラマムソルグスキーの『ボリス・ゴドゥノフ』を思い起こさせる。最も共感持って描かれているフィデスはこのオペラ事実上主人公で、ロマン派性格はっきりしないオペラが多い中では目立った個性発揮している。フィデスポンキエッリの『ラ・ジョコンダ』(La Gioconda, 1876年)のチェーカの先駆け的存在である。ヴェルディは『イル・トロヴァトーレ』(1853年)のアズチェーナを書くにあたってフィデス意識していたと思われる

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パリの生活」の記事における「リブレット」の解説

アンリ・メイヤック(英語版)とリュドヴィク・アレヴィ(英語版)はオッフェンバック作品のリブレットを数多く担当したコンビで、他に『美しきエレーヌ』(1864年)、『青ひげ』(1866年)、『ジェロルスタン女大公殿下』(1867年)や『ラ・ペリコール』(1868年)、『盗賊』(1869年)でもリブレットを担当しオッフェンバックと彼ら2人は名トリオとして一世を風靡したアレヴィ本作のリブレットは「メイヤックとの共作の中で最も成功したと言い切っている」。『パリの生活』の5幕構成による初版は、ストーリー展開が複雑であった。ギャルドゥフーの部屋舞台となる第4幕では、男爵夫人想い募らせるギャルドゥフーに対して嫉妬狂ったメテラとボビネの叔母によって頓挫する場面であるが、演劇的観点から注目するとこの場面迫力欠け締まりがないので、アレヴィオッフェンバックはこの余計なエピソード削除することにしたのだった。これにより、二つ情事のうち一つ未解決のままになってしまうが、最終幕のメテラの一言によって、彼女がギャルドゥフーの男爵夫人対す計画失敗させたことがほのめかされる。この結果、『パリの生活』はオッフェンバックオペラ・ブフ中でも長くもなく「穴」もない傑作とみなすことができるのであるアレヴィは「皇帝外交政策を見るにつけ、彼は耐え難い苛立ち覚えた彼に言わせれば、皇帝政策取り返しつかない戦争への道を歩んでいたのである」、「不安、、、有罪宣告され文明は常に快楽におぼれ、不安を忘れようとする。それをアレヴィ見極めていた。オッフェンバックと共に彼は一つ時代終わり、ある支配終焉する時の雰囲気、『パリの生活』の雰囲気を誰よりも敏感に嗅ぎ取って」おり、これを作品盛り込んだ

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ラ・ペリコール」の記事における「リブレット」の解説

アンリ・メイヤック(英語版)とリュドヴィク・アレヴィ(英語版)はオッフェンバック主要な作品のリブレットをいくつも手掛けたコンビで、『美しきエレーヌ』(1864年)、『パリの生活』(1866年)や『青ひげ』(1866年)、『ジェロルスタン女大公殿下』(1867年)も携わったほか、ジョルジュ・ビゼーの『カルメン』のリブレットも作成している。ダヴィット・リッサンは本作状況設定について「ヨーロッパ絶対的な自由を掲げロマン主義にとって、スペイン圧制暴虐象徴であり、ときにはその抑圧直ち国民ときには宮廷人)の側から仕返し揶揄対象となる。隠され憎しみ残虐さの重苦しい雰囲気作品全体つきまとっていて、滑稽ささえもがオッフェンバックの他の喜劇特有の和やかさを持ち合わせていない。この潜在的な憎悪は、総督お忍び自慢し合唱が彼を揶揄するときにすでに表面化してくる」と解説している。またリッサンは「ペリコールの手紙の内容アベ・プレヴォーの『マノン・レスコー』から借用されていることは重要である。マノンデ・グリュー宛てて別れの手紙を書く。その中で、人は飢え苦しんでいる時は、愛することできないと言っている。メイヤックとアレヴィはこの文章を詩に変えてペリコールの手紙にしようと言うすばらしアイディア思いついた。それは、内容を移すことによってオッフェンバックオペラ・ブフ極めて独自のトーン与えた」と指摘している。また、2幕の「貴族たちの短い合唱ドニゼッティの『ラ・ファヴォリート』のパッセージ音楽台本両方において)を借用している。ドニゼッティにおいても宮廷貴族たちが王様お気に入り愛妾に貢がせて、それに同意する夫を公然と非難する場面指摘している。

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青ひげ (オペレッタ)」の記事における「リブレット」の解説

アンリ・メイヤック(英語版)とリュドヴィク・アレヴィ(英語版)はオッフェンバック主要な作品のリブレットをいくつも手掛けたコンビで、『美しきエレーヌ』(1864年)、『パリの生活』(1866年)や『ジェロルスタン女大公殿下』(1867年)、『ラ・ペリコール』(1868年)も携わったほか、ジョルジュ・ビゼーの『カルメン』のリブレットも作成している。また、ヨハン・シュトラウス2世の『こうもり』の原作である戯曲夜食』(Le Réveillon)も作成しているのである寺崎裕則 は「『青ひげ』はオッフェンバック風刺性とロマン主義的な面が見事に結び合っている上にあらゆる様式的、音楽的哲学的要素雑然と盛り込まれている。だがよく見ると、まるで〈歪んだ真珠〉(バロッコ)のように奇妙な調和見せている。-中略-陽気さと真剣さが奇妙に融けあい、劇的展開は理性的でもなければ合理的でもなく、感覚的であり、官能的である。万事自然どころかフィクション満ちており、時も場所もでたらめに変わり、筋は変化に富む上流社会向き美的感覚とは打って変わり卑俗華美で、血の惨劇エロティズムを好む。そのため、当然反社会的反道徳的で、古典主義とは真っ向から対立したバロック演劇そのものである」と解説している。さらに「オッフェンバック世界バロック世界なのだ。そして、時代の気分もまたバロックではなかったのだろうか」 と評している。永竹由幸は「1866年入ってパリの生活』を書き上げたメイヤックとアレヴィコンビドラマの展開にどんでん返し上手く使いこなせるようになり、続いて書かれたこの『青ひげ』は芝居としても面白い」と評している。台本作家2人本作3幕1場のサフィール王子青ひげ対決挑む場面での「無駄なトーナメントではなく命を懸け決闘決着つけよう」(Non dans un vain tournoi, mais au combat mortel.)というマイアベーアの『悪魔のロベール』の台詞パロディとして引用している。なお、ブロット、ボベーシュ王、ポポラニ、オスカル伯爵など原作には登場しない人物多数設定されている。

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/26 14:40 UTC 版)

清教徒 (オペラ)」の記事における「リブレット」の解説

リブレットはカルロ・ペーポリ(英語版)によってイタリア語作成されている。原作ジャック=アルセーヌ・フランソワ・アンスロー(Jacques-François Ancelot)とジョゼフ=グザヴィエ・ボニファス(Joseph-Xavier Boniface)の共著による戯曲議会党派王党派』(1833年、Têtes Rondes et Cavaliers)である。本作タイトルウォルター・スコットによる『墓守老人』(1816年Old Mortalityにちなん付けられたが、それ以外にこのオペラ小説とのつながりはない。台本作家フェリーチェ・ロマーニとは長らくコンビ組んだが、本作では、カルロ・ペーポリに代わっている。『テンダベアトリーチェ』でロマーニ台本作成遅延で、十分に作曲のための時間取れなかったことが失敗の原因見られ、これにより両者決裂している。なお、本作当初2幕構成進められたが、イタリア座の元支配人であったロッシーニ助言により3幕構成改訂された。清教徒とは16世紀後半英国教会成立した頃、カトリック教色を排して、より純粋に信仰唱えた新興中産階級のことである。クロムウェル率いるこの清教徒・議会派ステュアート朝王党派とが対立していた時期舞台となっている。 ベッリーニのこの最後オペラロマン主義潮流最初の波終焉を示すものである。ここでは、ウォルター・スコットお気に入りレオパルディ風の詩風土が、音楽様式はまった無関係である突飛なハッピーエンド結合されているが、この種の結末はこれ以降影を潜めてしまった。

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オーリードのイフィジェニー」の記事における「リブレット」の解説

リブレットはエウリピデスの『アウリスのイピゲネイア』に基づくジャン・ラシーヌ戯曲『イフィジェニー(フランス語版)』 (Iphigénie) を原作としてフランソワ=ルイ・ガン・ル・ブラン・デュ・ルレ( François-Louis Gand Le Bland Du Roullet)がフランス語作成した。「この台本一貫して歯切れのよい、テンポ速い詩で、グルック古典正統踏まえながらも驚異的な軽み端正な美しさちりばめた楽曲見事な均衡保っている」。また、第3幕女たちそれぞれの想い吐露する迫力満ちたとなっている。死の恐怖おののきアシルへの想い残しながらも、なお国益と栄誉を担う父を思いやり我が身に死の栄光をと、健気な決意を歌うイフィジェニー。このくだりはイフィジェニーの切実な願いにもかかわらず結果的に全て裏目に出る後々アトレウス家の悲惨な神話聴衆承知していることを踏まえた心憎い詩で綴られている」のである。『ラルース世界音楽事典』では「デュ・ルレはラシーヌ戯曲が5幕構成なのを3幕構成とし、メネラス、ユリッス(オデッセウス)、エリフィールなどの登場人物削除している。一方でラシーヌ原作にないカルカスという神官登場し、1幕と3幕重要な役割演じ主要人物たちに重くのしかかる悲劇的運命体現している。主要人物たちの性格はすべて見事に描き出されており、グルック情況変転富んだ筋を最大限生かしながら、ドラマに強い緊張感持続させることに成功している」と解説している。

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ルイーズ (オペラ)」の記事における「リブレット」の解説

リブレットはシャルパンティエ自身草稿書き象徴主義詩人劇作家サン=ポル=ルーがこれに大幅に手を加えて完成させた。作曲者は自らの時代を表すオペラ書こう心掛けた。『フランス・オペラの魅惑』の著者澤田肇によると「民衆の側に立つゾラ思想延長線上にあるルイーズ』は激し論争の的になった保守的な人間にとって「自由恋愛」は猥褻以外の何物でもない登場人物労働者お針子ばかりでなく、屑拾い通り物売りなどオペラ・コミック座舞台相応しくない者が大挙して現れる。しかし、人気急速に広まる。-中略ジョルジュ・ビゼーの『カルメン』やマスネの『マノン』といった破天荒な作品経てオペラ・コミック座は『ルイーズ』で決定的に実験的な作品上演する劇場」という評判を得る」。また、社会主義的考え方歌劇含まれたのもこの最初とすると言ってよかろう」。

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ヘンリー八世 (オペラ)」の記事における「リブレット」の解説

リブレットはレオンス・デトロワイヤ(フランス語版)およびアルマン・シルヴェストル(フランス語版)によってフランス語作成されている。原作スペイン作家ペドロ・カルデロン・デ・ラ・バルカ戯曲イングランド国教会分裂』(La cisma de Inglaterra)とシェイクスピア『ヘンリー八世』ジョン・フレッチャー加筆または改訂したとされる戯曲素材としている。筋立てとしてはグランド・オペラらしく、2つ三角関係 (1)ヘンリー八世キャサリンアン・ブーリン(2)アン・ブーリン、ドン・ゴメス、ヘンリー八世愛憎関係を中心に展開される。これに謀反濡れ衣を着せられバッキンガム公処刑ローマ教皇との離婚訴訟を巡る対立ヘンリー八世教皇による破門国教会誕生という歴史的な事件描かれている。宗教上の対立グランド・オペラ中心的台本作家ウジェーヌ・スクリーブマイアベーアの『ユグノー教徒』、『預言者』や ジャック・アレヴィの『ユダヤの女』において好んで取り上げてきた主題である。なお、カルデロンシェイクスピア原作では重要な役割果たしているウルジー枢機卿奸計は、オペラでは取り上げられていないほか、カルデロン版に名を連ねるメアリー王女登場しない。なお、ドニゼッティの『アンナ・ボレーナ』は本作後の歴史題材としている。

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ハムレット (オペラ)」の記事における「リブレット」の解説

リブレットはジュール・バルビエ(Jules Barbier)とミシェル・カレ(Michel Carré)によりフランス語作成されている。シェイクスピア原作からラスト大きく変更されており、オフェリの葬列アムレクロード殺害してデンマーク王となることを宣言するところで終わっている。シェイクスピア劇の社会的受容状況相違などから、初演時には大きな問題とならなかったが、時代を下るにつれて原作冒涜していると言った批判現れるようになった。なお、1869年英国初演の際に、《ハムレットが死ぬ》結末の版が作曲され、これが使用された。一般的にはオペラ制作にあたって原作筋立て改変されるのは、音楽的制約や声別の主要な歌手合唱への楽曲割り当てなどの都合からむし当然なのだが、この場合原作知名度が非常に高く結末異なっていたために影響大きくなったものと思われる加えて、この台本作家コンビ作成したリブレットとシェイクスピア原作との間にはアレクサンドル・デュマ・ペールとポール・ムーリス( Paul Meurice)が1847年共訳した訳本存在していることも指摘されている。この台本作家コンビ1859年3月19日パリリリック座初演されグノー の『ファウスト』でも原作大胆な改変行っている。1868年パリ・オペラ座における上演に際してグノー台詞朗唱レチタティーヴォ)に変更バレエ音楽追加しグランド・オペラ改訂した当初ドイツなどで原作対す冒涜だといった非難浴びた。しかし、結局これが現在上演され続け成功となっているという周知の事実背景にあるものと見られるオペラ研究家岸純信は「父の敵を斃したとはいえ不義の母は修道院向かい恋人オフェリは狂い死に、その兄ラエルトの憎しみを受けるアムレットには、もはや平安の時は訪れない。心の拠り所全て失った彼は真の孤独抱えつつこの先人生全うしなければならないのである人々歓声盛大であればあるほど、王子虚しさもいっそう鮮やかになる。それはまさに、オペラだからこそ描け真実味原作超えるその無常観はいまも色褪せてはいない」と結んでいる。

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ディノラ」の記事における「リブレット」の解説

本作はエミール・スヴェストル(フランス語版)によって編纂されたブルターニュ伝説基づいた2つ物語La Chasse aux trésorsとLe Kacouss de l'Armor)を原作としている。リブレットはジュール・バルビエ(フランス語版)とミシェル・カレ(フランス語版)によってフランス語作成されている。バルビエカレコンビグノーの『ファウスト』、『サバの女王 』、『ロメオとジュリエット』やアンブロワーズ・トマ『ハムレット』、『ミニョン』、オッフェンバックの『ホフマン物語』など数々作品手掛けている。なお、3幕物への改訂にあたってマイアベーア自身もリブレットの作成参加したマイアベーアパリ活躍するようになってからは本作以外はすべてウジェーヌ・スクリーブにリブレットを依頼したが、今回だけは彼に依頼しなかった。オペラ研究家岸純信によれば本作の「筋運び自体が悪いわけではない。しかし、追加場面多く主筋並行する形で脇役勢が中心となったシーン次々と出る。それゆえドラマがなかなか先に進まない」という指摘もある。

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ジェロルスタン女大公殿下」の記事における「リブレット」の解説

アンリ・メイヤック(英語版)とリュドヴィク・アレヴィ(英語版)はオッフェンバック作品のリブレットを数多く担当したコンビで、他に『美しきエレーヌ』(1864年)、『パリの生活』(1866年)や『青ひげ』(1866年)、『ラ・ペリコール』(1868年)でもリブレットを担当しオッフェンバックと彼ら2人は名トリオとして一世を風靡したアラン・ドゥコーによればオッフェンバックは『ジェロルスタン女大公殿下』を『パリの生活』と変わらない風刺精神作曲した。勿論、2人友人がリブレットを書いた。3人とも本能的に、好戦的風潮とその行き着く先である戦争恐怖感じていた。絶対権力がほとんど例外なく武力紛争生じさせる火種であることを、彼らは明察していた。国王たちがパリやって来るであれば、彼らに戦争絶対権力の風刺を分からせようではないか賭けは『パリの生活』より遥かに危険だ。しかし、オッフェンバックは気にするふうもなかった。今や彼は自分観客発揮する手腕自信持っていた。観客思う壺にはめるアブラカタブラおまじない)のひとつやふたつ知らないわけはないのだ。他のどの作品にも増して、彼は完璧な舞台装置と、このオペレッタ滑らかな進行気を配った」。第3幕ゲーテ劇詩ファウスト』の「トゥーレ王の歌」を題材にした「酒飲みバラード」はベルリオーズの『ファウストの劫罰』とグノーの『ファウスト』のパロディとなっている。ベルリオーズグノー音楽使われていない台詞だけで十分な効果発揮している」と指摘している。

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ミレイユ (オペラ)」の記事における「リブレット」の解説

ミシェル・カレ(フランス語版)のリブレットによる5幕のオペラで、ノーベル文学賞受賞したプロヴァンスの詩フレデリック・ミストラルプロヴァンス語による長編劇詩ミレイオフランス語版)』(Mirèio1859年)を原作としている。この物語フランス農村社会での10代恋人悲恋だが、裕福さ家柄世間体といった打算的な要素一考だにしないミレイユ純真無垢愛情感動的に描かれている。「ミシェル・カレはオリーブ栽培絹織物に関する細部削除したが、それ以外の点はミストラル物語本質忠実に再現した」。勿論、事件順番変更短縮省略多数存在する例えば、ラモンアンブロワーズによる父親同士喧嘩原作では3幕出来事のあとに置かれているが、オペラでは2幕に置かれており、これが両家対立構造明確に提示することになり、筋書き構成分かり易くなっている。原作ではミレイユで一番と評判美しい娘である点がオペラ以上に強調されている。また、求婚者もウリアス一人ではなく、3名いたがより経済的に条件良い2名はミレイユ愛情得られない分かる潔く身を引いており、ミレイユヴァンサンへの愛情がいかに頑なであったかが明示されている。最後の場面原作では、ヴァンサンミレイユ亡骸抱えつつ、周囲の人たちに自分ミレイユ亡骸一緒に砂地に穴をほって埋めて欲しいと懇願して終わっている。

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サバの女王 (オペラ)」の記事における「リブレット」の解説

リブレットは、19世紀活躍したフランスロマン主義詩人 ジェラール・ド・ネルヴァルの『東方紀行フランス語版)』(または『東方旅行記』)Voyage en Orient 1851年)のなかの「ラマザンの夜」(Les Nuits de Ramazan)を原作として、ジュール・バルビエ(フランス語版)とミシェル・カレ(フランス語版)によってフランス語作成されている。シバの女王についての最古の記録は『旧約聖書』「列王記上10章および「歴代誌下」9章書かれているこのため、『オペラ名曲百科』のように原作を『旧約聖書』とする資料もある。アドニランは謙虚な芸術家気質無欲で、サバの女王無欲慎み深い性格のため、この2人高潔さ共鳴し愛情育まれる。一方、ソリマンは虚栄心満ちた為政者である。トバルカインTubal-cain)については、『旧約聖書』の「創世記」に登場する人物で、初め刃物鍛えた鍛冶始祖とされるネルヴァル原作ではトバルカインはアドニランの父祖として描かれており、アドニランの魂を天に導く役目トバルカイン担っていることで、一層感動深められている。原作ではベノーニは炉の爆発と共に命を落としてしまうが、アドニランはその時混乱のさなかにあり気が付かなかった。ネルヴァル原作では3人の職人とアドニランの対立最後にそんなことがあったというアドニランの回想としてしか記述されていないが、リブレットでは1幕第1場明確に対立点として設定される。なお、ネルヴァル本作台本マイアベーア託したが、これは失われている。

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ジョヴァンニ・ガストーネ・ボッケリーニ」の記事における「リブレット」の解説

ルトリ人の王トゥルノ Turno, re dei Rutoli 1767(音楽悲劇女学者 Le donne letterate 1770(音楽喜劇サリエリ作曲無垢の愛 L'amore innocente 1770(牧歌劇サリエリ作曲カマチョ結婚式でのドン・キホーテ Don Chisciotte alle nozze di Gamace 1770(サリエリ作曲ヴェネツィアの市 La Fiera di Venezia 1772(音楽喜劇サリエリ作曲盗まれ La secchia rapita 1772(英雄喜劇サリエリ作曲貧乏人 I rovinati 1772(音楽喜劇ガスマン作曲田舎の家 La casa di campagna 1773(ドラマ・ジョコーソガスマン作曲夜の太鼓 Il tamburo notturno 1773(ドラマ・ジョコーソパイジェッロ作曲トビアの帰還 Il ritorno di Tobia 1775(オラトリオハイドン作曲) など。

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ファウスト (グノー)」の記事における「リブレット」の解説

リブレットはゲーテの『ファウスト 第一部』のジェラール・ド・ネルヴァルによるフランス語訳及びミシェル・カレの『フォーストとマルグリット』を基にジュール・バルビエ(Jules Barbier)とミシェル・カレ(Michel Carré)によってフランス語作成されている。『ラルース世界音楽事典によれば本作は「時おりその巨大なモデルであるゲーテの『ファウスト』押し潰されていると非難された。これは不当無益な非難である。台本作者たち承知の上でゲーテ作品一部選び固有色調の中で自由に処理したのであり、原典と競おうとしたのではなかった。この台本幾つかの奇異な率直さ含んでいることは確かである。しかし、ありのまま受け入れてみると、この台本登場人物たちは見事に描かれており、それによってグノーは新鮮で途切れることのない旋律閃きをもち、生き生きとしたアンサンブル独創的な和声探求興味深いオーケストレーションをもった、知的詩的な、しばしば絵画的で時おりは味わい深いと言える音楽作り出すことができたのであった」。

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カルメル派修道女の対話」の記事における「リブレット」の解説

20世紀ドイツのカトリック文学代表する女流作家ゲルトルート・フォン・ル・フォール(英語版)が1931年発表した小説断頭台下の最後の女(ドイツ語版)』を、ジョルジュ・ベルナノス台本化した。リブレットの起源は「コンピエーニュ16修道女殉教者」(英語)というカルメル会修道女処刑という史実のなかで、生き残ったマザー・マリーが書き残した証言報告)』が1906年出版されル・フォールがこの実話基づいて小説化した。レジスタンス運動活躍したオーストリア神父ブルックベルガー(英語版)がこれを映画化しようということで、当時カトリック文学重鎮ベルナノス指名され映画シナリオ作成された。なお、末期癌闘っていたベルナノスはこれを書き上げた直後死亡してしまい、原稿死後彼の書斎発見された。このシナリオ当初映画には不向きとされ、戯曲として舞台上演された。映画製作にはさらに時間がかかり、オペラ化のほうが先行することになったプーランクはこのリブレットを読み、すぐに気に入りオペラ化できる確信を持つに至った主役にはドゥニーズ・デュヴァル想定して作曲進めた。なお、映画自体はフィリップ・アゴスティニ(英語版監督とブルックベルガーにより1960年に『 Le Dialogue des carmélites(英語)』として、ジャンヌ・モローアリダ・ヴァリピエール・ブラッスールらの配役完成している。

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ポントの王ミトリダーテ」の記事における「リブレット」の解説

ヴィットーリオ・アマデオ・チーニャ=サンティテキストジュゼッペ・パリーニ訳のジャン・ラシーヌ悲劇よる。

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黒いドミノ」の記事における「リブレット」の解説

リブレット は ウジェーヌ・スクリーブフランス語のものによる。物語は、意に反して修道女となることが決まった若い女性が、仮面舞踏会に黒い仮装用マスクをつけて現れスペインの貴族男性結婚することになるという話である。当時オペラ=コミック座両家の子女の見合いの場となっていたことから、ハッピーエンド必須となっていた。レイノアによればスクリーブ当時の「聴衆に受けるには、どのような劇的効果出せば良いかを感知する抜群絶対的能力持っていた」。スクリーブマイアベーアなどの歌い通すグランド・オペラ以上に会話を含むオペラ・コミックのほうにより多くのリブレットを提供している。

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フラ・ディアヴォロ」の記事における「リブレット」の解説

リブレット は ウジェーヌ・スクリーブフランス語のものによる。物語そのものは、スクリーブ制作ではない。すでに1793年発表されジャン=フランソワ・ル・スュールの『洞窟英語版)』の素材となっており、その後舞台劇の形で愛好されていた。スクリーブ巧み脚色がこのオペラ成功遠因となったことは見逃せないフラ・ディアヴォロ悪魔兄弟〉は1771年生まれのミケーレ・ペッザという実在人物ルッフォ枢機卿英語版)およびナポリ王マリア・カロリーナ雇われフラ・ディアヴォロ1800年頃、カラブリア盗賊一団率いてフランス占領軍戦ったが、詩人ヴィクトル・ユーゴーの父ユーゴー将軍捕らえられ1806年ナポリ絞首刑となったこのような歴史的事実とらわれず脚本家スクリーブは、恐ろしいと言うよりおもしろく魅力的な盗賊像を作り出している。なお、オペラ・コミックは曲間に台詞を含むことが基本となっており、後に変化するが、ハッピーエンド長らく不文律であった

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アフリカの女」の記事における「リブレット」の解説

ウジェーヌ・スクリーブグランド・オペラ中心人物であり、オベールの『ポルティチの唖娘』(1828年)や『ギュスターヴ3世英語版)』(1833年)、ドニゼッティの『ラ・ファヴォリート』、ヴェルディの『シチリアの晩鐘』といった重要な作品のリブレットを手掛けた作家である。『アフリカの女』の筋立て構成大航海時代ヴァスコ・ダ・ガマの話であるが、歴史的事実忠実に展開されるではなくドラマとしての盛り上がりなど考慮して自由に書かれているスクリーブは『ユグノー教徒』、『預言者』、また、ジャック・アレヴィの『ユダヤの女』において、宗教的不寛容対立主題として取り上げてきた。本作では教会勢力への反発という点では、ヴァスコ第1幕最後破門され逮捕されてしまう場面がある。対立に関しては、キリスト教バラモン教対立というより、ポルトガル人インド洋上の島国人々との対立と見るほうが自然に思われる。 『アフリカの女』は3つの三角関係、つまり(1)ヴァスコ・ダ・ガマイネスドン・ペドロ(2)ヴァスコ・ダ・ガマイネスセリカ(3)ヴァスコ・ダ・ガマセリカ、ネルスコを中心に展開されるドン・ペドロ第3幕死亡してしまい、イネスは元々ドン・ペドロ愛していなかったので、(1)三角関係は深いものではない。(3)のネルスコの愛情は最も地味ながら深く底流流れるようなもので、最後に強い感動引き起こすものとなっている。(2)セリカイネス愛情競合するもので、最も重要なものだと思われるヴァスコ3つの三角関係中心人物である。現代道徳観念から見て、最も不可解なのはヴァスコ愛情対象イネスからセリカへ、さらにセリカからイネス変心してしまう気まぐれではないだろうか。ただし、イネスからセリカへの変心には相応説明なされている。つまり、ヴァスコ2度わたってセリカに命を救われバラモン教婚礼の際に媚薬飲まされるという背景考慮するともできるのである。なお、非西洋人セリカは『ラクメ』や『蝶々夫人』先駆け的存在と見ることができる。

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美しきエレーヌ」の記事における「リブレット」の解説

アンリ・メイヤックとリュドヴィク・アレヴィはオッフェンバック作品のリブレットを数多く担当したコンビで、後に『パリの生活』(1866年)や『青ひげ』(1866年)、『ジェロルスタン女大公殿下』(1867年)、『ラ・ペリコール』(1868年)でも台本担当しオッフェンバックと彼ら2人は名トリオとして一世を風靡したまた、彼らはビゼーオペラカルメン』(1875年)の台本ヨハン・シュトラウス2世オペレッタこうもり』の原作となった戯曲夜食』(1872年)も書いていることでも知られる。『オペレッタ名曲百科』の著者永竹由幸は「人妻浮気と言うリアリスティック問題決し下品にせず、つい笑い出してしまうように持っていく台本作家の腕は憎いほど見事」と評している。 『最新名曲解説全集によれば本作には「フランス第二帝政時代社会と、そこで活躍する為政者対す攻撃的な風刺織り込まれている。しかも、この作品ではこれまでのどの作品におけるよりも明らかに上層社会について映し出されており、『地獄のオルフェ』ではまだあまり見られなかった荒廃状態の中に置かれている社会没落気分がさらに明確に示唆されている。エレーヌ再三再四口にする《運命》という言葉の裏には、いずれ訪れ国家破局推測されまた、最後にヴェニュスの高僧となって現れパリス民衆向かって享楽的暮らそう呼びかける言葉の裏には、永遠には続くことのない現状世界であるからこそ今のうちに楽しんで暮らさなければならないといった思想暗示されている」と説明している。 森佳子本作主役性格設定について「タイトル・ロールエレーヌそれまでオッフェンバック作品にはないタイプといえる例えば、『地獄のオルフェ』のソプラノ役は自分自身欲望率直な普通の女性である。しかし、『美しきエレーヌ』では、このような典型的なソプラノ主役据えることはしなかった。すなわちこの場合メゾ・ソプラノに近い声質歌手主役にすることで、より複雑で矛盾した女性キャラクターを描くことが可能になったのだ。エレーヌ神々決めた運命犠牲者であると同時に、《旧体質》と戦い続け自己主張が強い女性である」と解説している。

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アルチェステ」の記事における「リブレット」の解説

リブレットはエウリピデスの『アルケスティス』を原作として、イタリア語版ラニエーリ・カルツァビージフランス語版フランソワ=ルイ・ガン・ル・ブラン・デュ・ルレ(François-Louis Gand Le Bland Du Roullet)が作成した。最も大きな相違点ウィーン版イタリア語)では、アポロアルチェステを死の神から取り戻すが、パリ版(フランス語)ではヘラクレスアルセストを死の神から強奪するというエウリピデス原作と同じ設定になっている点である。二つの「作品」と見るべきウィーン版パリ改訂版は「それぞれオペラ・セリアトラジェディ・リリックという二つ異なった伝統から生まれていることは然るべく考慮されねばならないとはいえ主役二人改訂版のほうがずっと人間的に描かれている。-中略ルレ登場人物たちは、時代変遷と、イタリア人とは対照的なフランス人態度合っているが、現代人にとってもイタリア語稿以上に説得力があり、より共鳴できる人物像となっている」。 グラウトによれば、「後者のほうがギリシャ神話にはより忠実であるが、どちらの場合救い主出現18世紀常套手段である機械乗って突然現れる神様のただ気まぐれ情けという感じ強くエウリピデス意図した神への奉仕対す贈り物としての救いというモティーフ薄くなっている。ただ、このモティーフアテネ市民にはどれほど力強く訴えたとしても18世紀当時聴衆には、完全には納得できなかったであろう当時の人々にとってはアルチェステ健気な献身こそ、他のあらゆる興味凌ぐものであった。つまり、オペラ興味もっぱらヒロイン集まりそれ以外の人物は影が薄くなっているのである」。 この点について、楠見千鶴子は、こうした最後ハッピーエンドとなるばかりか終始夫婦心から愛しあい、自らの犠牲をも顧みず冥府下ろうとする内容は、ギリシア悲劇としては珍しい。しかし、18世紀半ば宮廷オペラにとっては、このような王妃貞淑勇気満ちた自己犠牲この上ない好材料であった思われる。ただし、原作にはオペラには現れなかった悲劇独特の鋭い人間心理抉る場がやはりある。それは王の代わりに誰でもよい身代わり求められたとき、高齢達していた王の実の親二人が共に身代わり拒むアドメートスは若い妻が子供置いて死ぬと申し出るのに、既に十分に生き人生堪能した両親が、なお醜く生にしがみつく様を赤裸々糾弾し、父は父で、自分の死を他人になすりつけてまで生き延びようとする息子悪罵浴びせる。そこには生身人間生へ執着エゴイズム満ち、耐え難い葛藤見せつける。恐らく、このオペラ20世紀作家の手になるのであれば、そこは絶対に見落とせない点であろうが、グルック時代にそれを要求するのは過酷であろう」という見解示している。

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ミニョン」の記事における「リブレット」の解説

リブレットはジュール・バルビエ(Jules Barbier)とミシェル・カレ(Michel Carré)によりフランス語作成された。内容ゲーテ人気小説ヴィルヘルム・マイスターの修業時代』(1796年)を自由に脚色したのであるヴィルヘルム遍歴途上出会う薄幸少女ミニョン突然死んでしまうところは原作忠実だったが、そのせいで最初公演評判良くなかった。なぜならオペラ・コミックハッピーエンド幕が下りるという伝統反していたからである。そのため、台本手直し施され最後ミニョンヴィルヘルム結ばれるバージョン作られた。このオペラ終結部オペラ・コミック慣習合せハッピーエンド改めた長短二通りの版と、主としてドイツ向けにタイトルロールの死で終わるようにした版が用意されている。作曲者自身によるハッピーエンド短縮版でも演出演奏良ければ、少しも取ってつけたようはならず切実な感動を呼ぶのである

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モイーズとファラオン」の記事における「リブレット」の解説

リブレットは旧約聖書の『出エジプト記』の紅海横断素材としたフランチェスコ・リンギエーリ(Francesco Ringhieri)の悲劇エジプトサラ』(Sara in Egitto、1747年)を原作とした『エジプトモーゼ』のリブレットをルイジ・バロッキ(イタリア語版)とヴィクトール=ジョゼフ・エティエンヌ・ド・ジュイ(英語版)の2人共同によりフランス語改作された。このほかにカリスト・バッシ(イタリア語版)によるイタリア語翻訳版の『モゼ』(Mosè)が存在する本作のリブレットでは出エジプト一連の話から適宜エピソード抜き出して再構成し、効果的な展開にしている。聖書ではモイーズ十戒授かったのはエジプト出てからだが、本作では一幕で既に法典得ている。また、モイーズ行った奇跡暗闇第一幕フィナーレから第二幕冒頭用いられ紅海横断クライマックス取り入れられている。なお、紅海横断シーンではモイーズが海を割るのではなく海の上を歩くことになっている紅海横断の場では毎回劇場側は苦労したと言われ失敗不手際に関す様々な逸話残されている。なお、「アナイ配役は後にロッシーニの妻になったプリマドンナイザベラ・コルブラン美声きかせるために、作り出されのである」。

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タラール (サリエリ)」の記事における「リブレット」の解説

ボーマルシェオペラの台本書こう思い立ったのは戯曲セビリアの理髪師フランス語版)』が初演され1775年にまで遡る当時彼は作曲家グルック想定したが、『タラール』が具現化した1784年彼の前に現れたのはサリエリだった。『ダナオスの娘たち』と戯曲『狂おしき一日、あるいはフィガロの結婚フランス語版)』の成功両者引き合わせたのである最初に動いたのはボーマルシェだった。彼は当時既に完成していた本作台本貴族サロン朗読し好評を博すと、これをオペラ座理事会持ち込んだ理事会採用決定しサリエリへの作曲依頼了承したボーマルシェ本作物語のプロットをジェイムズ・リドリー(英語版)による『ジェニー物語英語版)』(1764年出版)の中の第二巻第8話『サダックとカラスラーデ』(Sadak and Kalasrade)からとっているが、これは『千夜一夜物語』から着想得ている。 『タラール』のなかにはフィガロの結婚』を思わせるような多数キャラクター現れる。そして、同様に王位宗教対す批評登場する。この作品基本的な思想プロローグからタラール王位につき、ユルソンとカルピージが彼に従い、自由と法と平等で国を治めることになる終幕まで、明確に表現されている。

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スターリンへの祝詞」の記事における「リブレット」の解説

リブレットは、初版によると「ロシア人ウクライナ人ベラルーシ人クムク人クルド人マリ人モルドヴィン人出典」から採られているとされ、十月革命20周年を祝う534ページに及ぶ民謡風の詩集から選ばれ寄せ集めである。見かけ上はソビエト連邦多く地域民俗集団一般市民による作品見えるものであった中身偽造であり、実際政府書き手匿名民俗的ブィリーナ真似ようとして不格好にしつらえた失敗作となっていた。選集ラジオ委員会によって作成されプロコフィエフはそこから再度並べ替え編集行った。既に出版されているテクスト使用することで、新作テクスト要求されるような当局承認を得る必要がなくなった。またこれによって、『十月革命20周年記念のためのカンタータ』でプロコフィエフ当局助言得ず自作のリブレットを後から書き直さねばならなくなったような、大失敗繰り返すことを避けることができたのである

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エジプトの十字軍」の記事における「リブレット」の解説

台本作家ガエターノ・ロッシ(英語版)との『エジプトの十字軍』はイタリアでマイアベーア名声頂点押し上げたのであるが、ロッシとは『ロミルダとコンスタンツァフランス語版)』(1817年)、『レスブルゴのエンマ英語版)』(1819年)、『見出されセミラーミデ英語版) 』(1819年)でも組んでいる。ロッシロッシーニの『タンクレーディ』(1813年)と『セミラーミデ』(1823年)やドニゼッティの『シャモニーのリンダ英語版)』(1842年)などのオペラの台本手掛けている。本作神聖ローマ皇帝 フリードリヒ2世率いた 第6回十字軍遠征題材としている。しかし、歴史的背景として設定されている程度で、政治的な事案扱われているわけではない

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ラ・ファヴォリート」の記事における「リブレット」の解説

本作フランス劇作家バキュラール・ダルノー(フランス語版)の戯曲不幸な恋人たち、またはコマンジュ伯爵』(Les Amans malheureux, ou le Comte de Comminge、1764年)を原作としている。フランス語のリブレットはアルフォンス・ロワイエ(フランス語版)とギュスターヴ・ヴァエズ(フランス語版)によって制作されウジェーヌ・スクリーブによって加筆された。スクリーブグランド・オペラ分野活躍した台本作家だが、一貫して教会権力貫いた本作でも教会権力象徴であるバルタザール世俗権力象徴であるアルフォンス11世の対立のもとで、権力翻弄される不幸な恋人たち描かれている。バルタザールヴェルディの『ドン・カルロス』 の大審問官を先取りするような存在である。レオノール・デ・グスマン実在人物で、は実質的な王妃扱い受けてアルフォンス11世との間に10子をもうけたオッフェンバックは『ラ・ペリコール』において「なんて低級な商いだろう」という合唱本作の「なんと下劣な」(Quel marché de bassesse!)という冷笑パロディとして利用している。

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ユダヤの女」の記事における「リブレット」の解説

ウジェーヌ・スクリーブによるリブレットは作品依頼したパリ・オペラ座求めた当時流行していた芸術的要求応えるものであった。つまり、5幕仕立て劇的な題材に基づき強く歴史的な興味惹きつけ、大合唱バレエなどの多彩な特殊効果の中で豪華な演出可能な作品であることである。 スクリーブオベール1827年作曲したポルティチの唖娘』やジャコモ・マイアベーアの『ユグノー教徒』など数々ヒット作生み出し続けた台本作家であり、19世紀のフランス・オペラ界の発展大きく貢献した人物である。スクリーブ起伏富んだドラマ展開するリブレットを提供している。 物語思いがけない事実(つまり、ラシェルがエレアザールの娘ではなく枢機卿の娘であることや、その恋人ユダヤ職人ではなくキリスト教徒皇太子だった、といったこと)によって構成されており、これらが暴露されるたびに場面凍りつくような緊張感が走る。さらには背景としてキリスト教徒ユダヤ教徒対立潜んでおり、エレアザールとキリスト教徒の間に宗教的狂信作り出すことで劇的な緊張感高められている。これに大規模な儀式や行進が加わり見応えのある内容となっている。

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真珠採り」の記事における「リブレット」の解説

リブレット(台本)は、ウジェーヌ・コルモン(E.P.ピェストロの筆名)とミシェル・カレによる(フランス語)。

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オリー伯爵」の記事における「リブレット」の解説

原作ピエール=アントワーヌ・ド・ラ・ブラース(Pierre-Antoine de La Place)の編集による伝説集で、典型的な好色貴族トゥレーヌ住んでいたとされるオリー伯爵の話である。「ピカルディ地方に伝わる中世バラード1785年)を基にウジェーヌ・スクリーブとドレストル=ポワルソンは1816年好色なオリー伯爵の女遍歴を基にした一幕物ヴォードヴィル一幕歌芝居)を書いた」。オリー実在人物で、そのドン・ファンぶりは18世紀後期人気のあったバラッド題材となった。しかし、この伝説はそのままリブレットとして使うのには短すぎたため、原作内容第2幕充てオリー伯爵まんまと恋に成功しかける第1幕継ぎ足すことにした。

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盗賊 (オペレッタ)」の記事における「リブレット」の解説

アンリ・メイヤック(英語版)とリュドヴィク・アレヴィ(英語版)はオッフェンバック作品のリブレットを数多く担当したコンビで『美しきエレーヌ』、『青ひげ』、『パリの生活』『ジェロルスタン女大公殿下』や『ラ・ペリコール』でもリブレットを担当しオッフェンバックと彼ら2人は名トリオとして一世を風靡した本作フリードリヒ・フォン・シラー戯曲群盗』(1781年) やヴェルディの『群盗英語版)』(1847年)などの類似タイトルとは別にオリジナル書かれたものである。 ジョゼ・ブリュイールはファルサカッパの人物像についてエルナニフランス語版)のように人好きはするがファルサカッパの中にはメキシコ遠征のときのいかがわしい銀行家ジャケルの姿が認められる」と分析している。 本作風刺対象金融界であるが「詐欺師横領行為は、たいていのご立派方々が彼と同じよう悪党だという正体現すので、彼を破滅させることにはならない。皮肉な洒落主としてこのご立派人物集中する。しかし、アンサンブルシーンにはめ込まれこうした嘲弄オッフェンバックこれまで成功した風刺中でも、最も辛辣なものの一つである、憲兵隊費用対す風刺によって圧倒されてしまう。山賊たちが乱痴気騒ぎをしている時、遠くの方から憲兵たちの足音響いてくる。「軍靴ドシンドシン」と山賊たちは木の後ろ隠れて時には低い声で、時には声を張り上げて歌う。すると、法律番人現れて、自分自身について、法律重んじられるようにするには、残念ながら自分は、来るのがいつも遅すぎるのだと語る。-中略-そしてそれは、本当に来て欲しところに決して来ないということで、ひどく滑稽な印象与えるけれども、いつでも背景にいるということから、いつの日か本当出番時にやってくるかもしれないという、定かならぬ不安をもかきたてる、、、」のである。 『オペレッタ名曲百科』の著者永竹由幸本作について台本が非常に面白くアレヴィとメイヤックの名コンビ名に恥じない名作」と評している。

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/29 06:16 UTC 版)

連隊の娘」の記事における「リブレット」の解説

リブレットはジュール=アンリ・ヴェルノワ・ド・サン=ジョルジュジャンフランソワ=アルフレッド・バイヤール(Jean-François Bayard)によりフランス語にて作成された。後にイタリア語翻訳版はカリスト・バッシ(英語版)によって作成された。イタリア語版では台詞はすべてレチタティーヴォ書き換えられている。また1847年ロンドン英語版公演イタリア語版にはイタリア人あわせた変更箇所がある。

※この「リブレット」の解説は、「連隊の娘」の解説の一部です。
「リブレット」を含む「連隊の娘」の記事については、「連隊の娘」の概要を参照ください。

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