ベアトリーチェ【Portinari Beatrice】
ベアトリーチェ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/31 19:37 UTC 版)
ベアトリーチェ(Beatrice)は、イタリア語圏の女性名。ベアトリス・ビアトリス(en:Beatrice, fr:Béatrice, Beatriz)、ベアトリクス・ビアトリクス(en:Beatrix)などに対応する。短縮形はビーチェ(it:Bice)。
王侯貴族
- ベアトリーチェ・チェンチ - イタリアの貴族の女性。
- ベアトリーチェ・ディ・シチリア - ラテン帝国皇帝フィリップ1世・ド・クルトネーの妃。
- ベアトリーチェ・ディ・シチリア (1326-1365) - シチリア王ピエトロ2世とエリーザベト・フォン・ケルンテンの間の娘。
- ベアトリーチェ・ディ・ホーエンシュタウフェン - シチリアの王女。
- ベアトリーチェ・デステ - ミラノ公ルドヴィーコ・スフォルツァの妃。
- ベアトリーチェ・デステ (ハンガリー王妃) - ハンガリー王アンドラーシュ2世の妃。
- ベアトリーチェ・ディ・プロヴェンツァ(ベアトリス・ド・プロヴァンス) - シチリア王カルロ1世の最初の妃。
- ベアトリーチェ・ダラゴーナ - ナポリ王フェルディナンド1世の娘で、ハンガリー王マーチャーシュ1世およびウラースロー2世の妃。
- ベアトリーチェ・ボロメオ - モナコ公子ピエール・カシラギの妻。
- マリーア・ベアトリーチェ・ディ・サヴォイア - モデナ公フランチェスコ4世の妃。
その他の人物
- ベアトリーチェ・ポルティナーリ - ダンテ・アリギエーリの叙事詩『神曲』の登場人物、およびそのモデルとなった実在の女性。煉獄から天国へダンテを導く霊魂として描かれる。
→詳細は「神曲#ベアトリーチェ」を参照
- ベアトリーチェ・アデリッツィ - イタリアのアーティスティックスイミング選手。
- ベアトリーチェ・ジェルミーニ - イタリアのフィギュアスケート選手。
- ベアトリーチェ・シュウ(許瑋倫) - 台湾の女優。
- ベアトリーチェ・ビオ - イタリアの車いすフェンシング選手。
- ベアトリーチェ・ラナ - イタリアのピアニスト。
架空の人物
- ベアトリーチェ・パスコリ - 大河原遁の漫画『王様の仕立て屋〜サルト・フィニート〜』の登場キャラクター。
- ベアトリーチェ - 相田裕の漫画『GUNSLINGER GIRL』の登場キャラクター。GUNSLINGER GIRL#ベアトリーチェを参照。
- ベアトリーチェ - ゲーム『ワイルドアームズ アドヴァンスドサード』に登場する敵役。ワイルドアームズ アドヴァンスドサード#魔族を参照。
- ベアトリーチェ・カスティリオーニ - 07th Expansionの同人ゲーム『うみねこのなく頃に』の登場キャラクター。
- ベアトリーチェ(2代目)- 上記の生まれ変わりの娘。以下生まれ変わりの子孫もベアトリーチェの名を受け継ぐ。
- 岩田洋季のライトノベル『護くんに女神の祝福を!』の登場キャラクター。同作のキーキャラクターおよび重要用語として複数の意味を持つ。具体例としては以下の通り。
- 主人公の一人、鷹栖絢子の通称「魔女ベアトリーチェ」を指す言葉。
- 作内におけるキー物質であるビアトリスの原義。
- ベアトリーチェ・アリギエーリ - キーキャラクターであるガートルード・マクヴリーズの正体。
- ベアトリーチェ・ラティオ - テレビアニメ『ジーンシャフト』の登場キャラクター。
- ベアトリーチェ・“リリィ”・アナスターシ - ゲーム『FREEDOM WARS フリーダムウォーズ』の登場キャラクター。
その他
- ベアトリーチェ - 鈴木さえ子が所属していた日本のロックバンド。
関連項目
ベアトリーチェ (Beatrice Portinari)
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「ダンテ・アリギエーリ」の記事における「ベアトリーチェ (Beatrice Portinari)」の解説
ダンテを代表する最初の詩文作品、『新生』によれば、1274年5月1日に催された春の祭りカレンディマッジョ(Calendimaggio)の中で、ダンテは同い年の少女ベアトリーチェ・ポルティナーリ(イタリア語版)に出会い、魂を奪われるかのような感動を覚えたと言う。この時、ダンテは9歳であった。 それから9年の時を経て、共に18歳になったダンテとベアトリーチェは、聖トリニタ橋のたもとで再会した。その時ベアトリーチェは会釈してすれ違ったのみで、一言の会話も交さなかったが、以来ダンテはベアトリーチェに熱病に冒されたように恋焦がれた。しかしこの恋心を他人に悟られないように、別の二人の女性に宛てて「とりとめのない詩数篇」を作る。その結果、ダンテの周囲には色々な風説が流れ、感情を害したベアトリーチェは挨拶すら拒むようになった。こうしてダンテは、深い失望のうちに時を過ごした。1285年頃に、ダンテは許婚のジェンマ・ドナーティ(イタリア語版)と結婚した。 二人の間にさしたる交流もないまま、ベアトリーチェもある銀行家に嫁ぎ、数人の子供をもうけて1290年に24歳で病死した。彼女の死を知ったダンテは狂乱状態に陥り、キケロやボエティウスなどの古典を読み耽って心の痛手を癒そうとした。そして生涯をかけてベアトリーチェを詩の中に永遠の存在として賛美していくことを誓い、生前の彼女のことをうたった詩をまとめて『新生』を著した。その後、生涯をかけて『神曲』三篇を執筆し、この中でベアトリーチェを天国に坐して主人公ダンテを助ける永遠の淑女として描いた。
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ベアトリーチェと同じ種類の言葉
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