『神曲』とは? わかりやすく解説

『神曲』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/09 06:56 UTC 版)

三部作 (プッチーニ)」の記事における「『神曲』」の解説

救いようのない暗さをもつ『外套』、人間贖罪テーマとした『修道女アンジェリカ』、明るユーモアの『ジャンニ・スキッキ』の3つが、ダンテ・アリギエーリ『神曲』の地獄篇煉獄篇天国篇それぞれ対応する、との分析がある。もっとも、『ジャンニ・スキッキ』は天上哲学的な歓喜とは無縁人間臭いユーモアであり、ダンテまで持ち出すのは穿ち過ぎではないか、との批判もある。

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『神曲』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/02 08:20 UTC 版)

コーキュートス」の記事における「『神曲』」の解説

ダンテ著したカンティクムである『神曲』の第一篇地獄篇」において、コーキュートス地獄最下層にあたる第九圏とされている。ダンテウェルギリウス巨人アンタイオス助け借りてコーキュートス降り立つが、第九圏の外縁には他にも鎖に繋がれ巨人たちがいる。ただしアンタイオスだけはギガントマキアー前に死んでいたので鎖に繋がれていない。ここでコーキュートスは川というより凍った湖として描かれるが、冥府他の川と同様、人間の罪を象徴するクレタ老人』という巨大な彫像から流れ落ちる涙がその水源である。ダンテコーキュートスを、反逆者たちの亡霊容れる場所とした。彼らはその背信行為様態に応じて氷の中に、首まで、あるいは全身をという具合に、様々な度合い閉じ込められている。コーキュートス外側から順に4つの円に分けられ内側下ってゆく。外から順に、 カイーナ 血縁者対す裏切り者がいる。その名は聖書カイン由来する。 アンテノーラ 祖国対す反逆者がいる。その名は『イーリアス』アンテノール由来する。 トロメア 賓客対す裏切り者がいる。その名は『マカバイ記』に記されジェリコ首長トロメオに由来する。ここではしばしば、反逆者の魂は運命の女神アトロポス寿命の糸を断つ前に墜ちてきて、地上残った肉体は(生きながらにして)悪霊支配されるジュデッカ 恩ある主へ反逆した者がいる。その名はイスカリオテのユダ由来する。 そして中心部ルチフェルが腰まで氷に浸かっている。彼は三つの顔を持ち正面の口でユダ噛み砕いている。ユダ頭から口に入れられて足を外に垂らしルチフェルが噛むごとに背中の皮が引き裂かれる両脇の口はそれぞれカエサル暗殺首謀者だったブルトゥスカッシウス噛んでおり、彼らは足から口に入れられて首のほうが垂れ下がっている。三つの顎の下にはそれぞれ一対の巨翼がはためいてコーキュートス寒風巻き起こし、彼自身を含む反逆者たちを氷に閉じ込めるのであるダンテその先導者ウェルギリウスルチフェル背中をよじ降りて煉獄に至る。ダンテ途中から、地獄戻ってゆくのかと勘違いしたが、地球中心通り過ぎて重量方向変わったのだとウェルギリウス説明する

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