『神学大全』に引用される学者たち
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「神学大全」の記事における「『神学大全』に引用される学者たち」の解説
『神学大全』に引用される学者たちは当時の神学において大きな影響力を持っていた人々である。特に重要な数人は特別な名前で呼ばれている。 「哲学者」と呼ばれるアリストテレス 史上最高の哲学者であると考えられていた。スコラ学者たちはアリストテレスの手法を用いて神学を再構成しようとした。 「教師」と呼ばれるペトルス・ロンバルドゥス 彼のあらわした『命題集』は当時の大学において最もよく用いられていたテキストであった。これは教父たちの著述を注解したものである。 アウグスティヌス トマス・アクィナスは彼を最高の神学者であると考えており、著述でもしばしば引用している。 偽ディオニシウス・アレオパギタ 『使徒行伝』にあらわれるディオニシオスの名を借りて著述をおこなった5世紀のシリアの修道者の著作もトマスはよく引用している。 モーゼス・マイモニデス トマスと同時代のユダヤ教神学者であるマイモニデスの著作もスコラ学の発達に大きく寄与している。 アヴェロエスことイブン=ルシュド イスラム教神学者・哲学者。トマス・アクィナスに限らず、中世のキリスト教神学の形成に大きな力を与えた。中世のアリストテレスの知識はアヴェロエス経由のものである。
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