『神曲』の構成とは? わかりやすく解説

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『神曲』の構成

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 22:47 UTC 版)

神曲」の記事における「『神曲』の構成」の解説

『神曲』は、 地獄篇 (Inferno) 煉獄篇 (Purgatorio) 天国篇 (Paradiso) の三部から構成されており、各篇それぞれ34歌、33歌、33歌の計100から成るこのうち地獄篇最初第一歌は、これから歌う三界全体構想あらわした、いわば総序となっているので、各篇は3の倍数である33歌から構成されていることになる。 また詩行全体わたって三行一連とする「三行韻詩」あるいは「三韻句法」(テルツァ・リーマ)の詩型用いられている。各行11音節から成り、3行が一まとまりとなって三行連句脚韻が aba bcb cdc次々に韻を踏んでいって鎖状連なるという押韻形式である。各歌の末尾のみ3+1行で、xyx yzy z という韻によって締めくくられる。したがって、各歌は3n+1から成るこのように『神曲』細部から全体の構成まで作品隅々において、聖なる数「3」が貫かれており、幾何学的構成美を見せている。ダンテローマカトリック教義、「三位一体」についての神学文学的表現として昇華しようと企図した。すなわち、聖数「3」と完全数10」を基調として、1,3,9(32),10(32+1),100(10233×3+1) の数字『神曲』全体行き渡らせることで「三位一体」を作品全体体現したのである。 なお、地獄煉獄天国各篇とも、最終歌の末節は星 (stella) という言葉結ばれている。また地獄篇キリスト教新約聖書外典である「ペトロの黙示録」で語られている世界観踏襲している。

※この「『神曲』の構成」の解説は、「神曲」の解説の一部です。
「『神曲』の構成」を含む「神曲」の記事については、「神曲」の概要を参照ください。

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