初代機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/09 06:44 UTC 版)
初代機はPC-9801Nで1989年(平成元年)11月に発売された。東芝のJ-3100SS(シリーズ名はダイナブック、IBM PCを東芝独自に日本語化したJ-3100シリーズ互換)、エプソンの286NOTE Executiveに先行されたため、わずか3か月半で開発・発売された。初代はV30の10MHz駆動で、液晶ディスプレイはモノクロ8階調だった。 初期の機種からFDDを1台のみ内蔵していたが、内蔵ハードディスクのなかった当時のソフトはFDDを2台必要とするものも多かったため、フロッピーディスク (FD) の代わりに使用できる「RAMドライブ」を本体のメニューから設定できた。また、NEC独自の増設RAMカードスロットを搭載し、初代機ではEMSメモリとして使用できるRAMカードを内蔵できた。 背面には独自の拡張コネクタ(便宜的に 98ノートバス とも呼ばれる)を持った。これはデスクトップ型PC-9800のCバススロットと電気的・論理的に互換しているもので、98ノートでCバス製品を使うために結線しただけの拡張ボックス PC-9801N-08(I/O拡張ユニット) も発売されていた。PC-9801N-08には一見すると4つのスロットがあるが、そのうち1つは98ノートと接続する専用スロットであり、残りの3つの拡張用スロットが利用可能。この拡張バスの存在はシリーズ後半に至るまで98ノートの強みであったが、小型で可搬性を優先した98NOTE Lightで省略され、末期にはフルノートのLavieでも省略されることになる。
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