回想録とは? わかりやすく解説

かいそう‐ろく〔クワイサウ‐〕【回想録】

読み方:かいそうろく

過去の出来事について、関係者回想しつづった記録回顧録メモワール

[補説] 書名別項。→回想録


かいそうろく〔クワイサウロク〕【回想録】

読み方:かいそうろく

《(フランス)Mémoires》イタリア文人冒険家カサノバによる自伝フランス語書かれている原題は「我が生涯の物語Histoire de ma vie)」。全12巻著者最晩年執筆され、没後刊行された。


回想録

作者バリー・ユアグロー

収載図書憑かれた旅人
出版社新潮社
刊行年月2004.3


回想録

作者リンダ・キルト

収載図書怖るべき天才児
出版社三修社
刊行年月2006.11


回想録

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/01 15:45 UTC 版)

回想録(かいそうろく)は、記録あるいは文学作品の一形式で、ある事件、事象や時代に関する自らの経験を記したものである。また口述筆記させたり、他人の聞き書きによる著作もある。日本新聞の多くは、記者による著名人の聞き書き(ロング・インタビュー)式回想の枠を設けている。回顧録(かいころく)又は回憶録(かいおくろく)とも呼ばれる。

ヘンリー・デイヴィッド・ソローの回想録「ウォールデン 森の生活」(1854年)の表紙

自伝と重なる部分も多いが、自伝が書かれた時点以前の人生全体について、しばしば個人生活・内面生活に重点を置いて記すのに対し、回想録は、より狭い時間範囲を対象とし、(特に著名人では)社会との関係と、それに対しての自らの記憶や感情・反応などに重点を置いて記すという違いがある。ただしその時代を象徴するような人物の場合は、自伝と回想録との区別定義は曖昧となる。

政治家軍人、社会的指導者など歴史的に重要といわれる人々、また彼らに直接関係した人々が書いた著作は、場合によっては史料としても価値がある。また、歴史的には無名といってよい人物でも、郷土史・業界史・当時の風俗の証言などの記録としては有益であることも多い。平均的な人物の自伝や回想録を一定の問題意識で多数分析して「当時の平均的な人物はかくかくの意識を持っており云々」という研究手法も多く行われている。

英語Memoir(フランス語「記憶」から、その元はラテン語)の語源からわかるように、古代ギリシャ・ローマでは「覚え書き」的な意味があり、必ずしも公表を目的とするものではなかった。古代ローマ帝国時代の弁論家リバニウスは、人生の回顧録(自伝)で知られるが、これも公にするためではなく、自身の弁論の一環としてであった。

本来はノンフィクション的作品であるが、自伝と同様、主観性が排除されているとは限らない。また意識的・無意識的な自己弁護の可能性も高い。中には文学作品とする目的で創作を交えたものもあり、18世紀以降の作品に多い。日記をもとにして書かれたものも多いが、日記そのものが公表されて回想録同様に注目される例もあり(『アンネの日記』など)、史料としての価値はこちらの方が高い(回想録は後日の編集・執筆になるので、記憶の風化や変化が存在することがある。一例に、20世紀後半以降の時点で1940年代の回想を書く場合に、その当時すでに無差別爆撃人種差別が絶対悪と捉え書くなど、執筆時期の感覚が混入することもある)。

今日では、歴史上特に重要とは言えない一般人による自分史的な作品や、エッセー風の手記が、現代史研究で注目される事例もあり、他ジャンルとの区別はさらに曖昧になっている。

著名作

自伝も含む

関連項目

外部リンク


回想録

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 22:04 UTC 版)

ノーマン・スミス」の記事における「回想録」の解説

スミスは『John Lennon Called Me Normal』というタイトルの回想録を書いた2007年3月16日に、ニュージャージー州セコーカス開催された「The Fest for Beatles Fans」にて限定版としてお目見えした。そこにスミス登場してオウ・ベイブ」を歌った。この本には、これまで公開されたことのない写真アビー・ロード・スタジオでのビートルズピンク・フロイドについて新たに明らかにされた歴史的事実、およびイギリス空軍のグライダー・パイロットとしてのスミス人生詳細含まれている。

※この「回想録」の解説は、「ノーマン・スミス」の解説の一部です。
「回想録」を含む「ノーマン・スミス」の記事については、「ノーマン・スミス」の概要を参照ください。

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