『F-ZERO X』より登場
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「F-ZEROの登場人物」の記事における「『F-ZERO X』より登場」の解説
マイティー ガゼル (Mighty Gazelle) 声 - 藤本隆行 37歳。『X』での名前はエムエム ガゼル (MM Gazelle) 。グランプリを一時中止に追い込んだ大事故において、最も深刻な被害を受けたパイロット。奇跡的に命を取り留めた彼は、失われた肉体を機械で補い、サイボーグとして復活した。彼女がいるらしいが、サイボーグではない。サイボーグになったことで、死をも恐れない彼の走りに、ますます磨きがかかっている。『GX』では前回の『X』グランプリでの反省点を踏まえ、反応神経系統のパーツを最新式に変更し、外装も少し換え、さらにバイクへの変形機能も追加した。一度事故にあっているせいで、グランプリに参戦しようとするたびに周囲から心配されている。笑いすぎると、腹筋が無いのに腹が痛くなる。『GX』では色を変えると、金ピカにもなる。 『F-ZERO X』ではマスタークラス優勝後に彼のサイボーグ化以前の姿を見ることができる。 搭乗マシンはレッドガゼル (RED GAZELLE) 。製作:サイバスティック社、エンジン:CY96-Z1×1、重量:1,330キログラム、性能評価:E/A/C、No.1。ボディ強度は貧弱だが、加速性能と最高速度は並み以上で、ブースト性能に優れている。グリップ性能は低くないもののドリフト走行向けのマシン。アニメ版 正体は銀河連邦の優秀スパイにしてクランク ヒューズの父親、ロイ ヒューズ。キャプテンファルコンの正体を知っている数少ない人物でキャプテンファルコンの友人でもある。 とある事件で肉体を失い、脳細胞だけがダークミリオンに保存されていたが、28話で連中の罠により監禁されたスチュワートの手でサイボーグとなり復活した。その際にダークミリオンに利用され、スチュワートにメモリーを消去されている。ただし、一連の出来事はブラックシャドーがスチュワートの遺伝子工学技術を盗み、ブラッド ファルコンを製作するためのフェイクに過ぎなかった。 34話にて再登場した際に全ての記憶を抹消されて修繕される。ある出来事で本来の記憶を取り戻した後、ゾーダがレース場に落とした爆弾からクランクを守るために自分の身を挺して爆発に巻き込まれてしまい、再起不能となってしまう。ガゼルの残骸の元で泣きじゃくるクランクにスチュワートは「どんなに時間がかかっても君のお父さんは私が必ず蘇らせて見せる」と約束した。そして最終回の5年後の世界では約束を果たして元の人間の姿に戻っており、リュウの跡を継ぐ息子をクラッシュと共に見守る姿が描かれている。 ジョディ サマー (Jody Summer) 声 - 井上喜久子 25歳。銀河宇宙連邦の戦闘機パイロット。赤いボディアーマーを身に付けている。F-ZEROパイロットとしての経験はまだ浅いが、操縦センスは抜群。前回の『X』グランプリでの功績を称えられ、ミス銀河宇宙連邦を受賞した。最近はCMの出演依頼なども多い。エステが趣味。オクトマン曰くタコが嫌いらしい。『X』でCPUが彼女を操作している場合は、同僚のジョン タナカと併走し、オクトマンを執拗に狙っていることがある。ファルコンに好意を抱いている様子。 搭乗マシンはホワイトキャット (WHITE CAT) 。製作:銀河宇宙連邦 軍用機研究開発部隊、エンジン:FGS-E005S×4、重量:1,150キログラム、性能評価:C/C/A、No.2。銀河宇宙連邦の軍用機研究部が、様々な環境での実戦データを元に開発したマシン。旋回性能とグリップ性能に特に優れており、少し挙動が独特だがどんなコーナーも楽に曲がることができる。全体的にバランスのよい性能を持っているマシンなので、テクニカルなコースも安定して走れる。アニメ版 銀河連邦高機動小隊の隊長。2月21日生まれで、血液型はB型。小隊所有の宇宙船「ギャラクシーランナー」の指揮も取り、遠隔操作可能なリモコンを所持している。リュウ スザクをこの時代に目覚めさせたのは彼女である。過去のゾーダが起こした事件で重傷を負い、体の半分がサイボーグと化している。過去のトラウマから、目的のためには犠牲を厭わない非情な面を持ち合わせているが、高機動小隊のメンバーを時に厳しく、時に優しく見守る頼もしい存在。反面、真面目すぎて融通の利かない所があり、料理は苦手らしい。ファルコンハウスに来た事は全く無かったが、38話でクランクに誘われて以降、たまに訪れるようになった。好物はチーズフォンデュとワインで、趣味は仕事。 バート レミングは、ゾーダが起こした事件で殉職したと思われた兄、アンディ サマーである。38話でのバート レミングとの対面やキャプテン ファルコンからの忠告でアンディ サマーが生きているとの確証に至り、42話でクランクからキャプテン ファルコンの正体がバート レミングであることを知る。終盤ではキャプテン ファルコンの事を「兄さん」と呼んでいるが、実際にキャプテン ファルコンからジョディに自分の正体を打ち明ける場面は描かれていない。 ダークマターリアクターから救出したハルカをキャプテン ファルコンから託された後に交わされた会話が兄アンディとの最後の会話となった。 ダークマター消滅後に宇宙空間に浮遊したキャプテン ファルコンのヘルメットをリュウに託し、キャプテン ファルコンとして使命を全うした兄アンディを誇りに生きていくことを涙ながらに誓う。 ババ (Baba) 声 - 大和武志→岩田安宣 19歳。惑星ジャイアンの大自然の中で育った野生児。その野生の勘と柔軟な肉体のため、パイロット選考委員会にスカウトされた。ダンスが得意。『X』ではコースアウト時の悲鳴が女性の声になっているが、彼は男性である(『GX』の悲鳴は男性になった)。また、『X』以降はオカマ口調であり、『GX』では明確にオカマキャラになっている。 故郷に銅像を作るのが夢らしい。 搭乗マシンはアイアンタイガー (IRON TIGER) 。製作:F-ZEROパイロット養成所 マシン制作室、エンジン:RF-2E-SD×2重量:1,780キログラム、性能評価:B/D/A、No.4。重量が重くブースト性能と加速性能に若干問題があるが、最高速度・ボディ強度・グリップ性能は優れているので扱いやすいマシン。アニメ版 世間知らずな所をゾーダの口車に利用されて、ダークミリオンの偵察員、組織とブラディーチェーンとの架け橋として暗躍。なお、初登場の時は普通の男言葉だったが、後半で再登場した時にはオカマ口調になっていた。そのビッグマウスぶりは、マイケル チェーンに「信用が持てない」と思わせるほどである。ジャックとブラディーチェーンのいざこざの後、銀河連邦に逮捕されるが、その後も普通に登場している。最終的にはダークミリオンを離反し、最終話終盤の5年後の世界ではレースに乱入してきたゾーダに対して、ザ スカルと共に狼狽えていた。 オクトマン (Octoman) 声 - 大和武志 88歳。銀河宇宙連邦と対立している惑星タコラ出身。タコラ星は現在、経済的危機に陥っている。そのため、彼はレースで賞金を稼いで、タコラ星の未来を変えようと参戦している。マシンは中古。全宇宙で食べられているタコを救うのが彼の夢らしい。自分を動物にたとえるとしたらゾウ。語尾に「ダ〜コ」を付けるのが口癖。 『スターフォックス コマンド』には、同名のキャラクターが悪役として登場している。容姿は本家と酷似しているが、手足の数などが異なる。 搭乗マシンはディープクロー (DEEP CLAW) 。製作:クロスミノフ宇宙造船、エンジン:OCT-108×2+ASHI-24×2、重量:990キログラム、性能評価:B/B/C、No.8。マシンナンバーが8なのは、タコの足が8本だからと言われている。軽量で癖がない扱いやすいマシン。GBA版『ファルコン伝説』に限り、驚異的なジャンプ性能を持つ。アニメ版 惑星タコラのために参戦していることはアニメでも同じだが、勝利には程遠く借金が重なるばかり。結局ゾーダの誘惑に負けて、仕方なくダークミリオンになる。子供が100人おり、故郷には自分が優勝ばかりしていると嘘の報告をするのがやっと。バイオ レックスとは仲が良く、タッグを組む。稀にスカルとトリオを組む事もある。 24話で惑星タコラから友人のタコハポン(声 - 飛田展男)率いる代表団が応援に来たレースでは、今度こそ優勝するべく終盤からゾーダの命令を無視してトップに立つが、あと2周でエナジー切れを起こしてしまう。しかし、珍しく参戦し張り切っていたジョン タナカがゴール目前でバイオレックスとの交戦の末スピン、リュウ達がそのまま巻き込まれ、まぐれながらも念願の初優勝を果たす。その後渡された優勝賞金はダークミリオンには渡さず、歓迎会の会場で使ったファルコンハウスへ全額電子マネーで振り込み、残った賞金は全て惑星タコラの応援団にお土産代として持たせた。なお、応援団の一人がたこ焼きを食べているシーンがあるが、24話の脚本を担当した小山高生曰く「『タコのような宇宙人』だから共食いではない」らしい。 最終決戦では故郷への気がかりと高機動小隊の侵入阻止の捨て駒扱いにされていることに嫌気がさしており、バイオ レックス、スカル、ババと共にダークミリオンを離反した。 ミスター イー・エイ・ディ (Mr. EAD) 声 - 岩田安宣 年齢不詳。謎の組織EADが開発したアンドロイド。ネオキョートシティで作られた。グランプリの参戦は完璧なアンドロイドを作るための過程でしかない。量産化がすでに始まっているとのこと。 任天堂のソフトウェア開発部署のひとつ、「情報開発本部」の英語での呼称がEntertainment Analysis and Development、略してEADであるほか、グレートスターの製作者「シーゲル キューポン」を漢字で書くと「茂 宮本」となる。また、顔もマリオに似ており、ベルトにはスターが付いており、ブーツにはキノコが付いている。 搭乗マシンはグレートスター (GREAT STAR) 。製作:シーゲル キューポン、エンジン:EAD152×2重量:1,870キログラム、性能評価:E/A/D、No.9。GXでは「私の兄弟」で、Mr. EADの別個体から作られたと語っている。名前の通り性能はE・A・D。加速性能とブースター性能はかなり良いマシンだが、パイロットがアンドロイドなので操作性が軽視されており極端に扱いにくい。重量があるマシンな割にボティ強度も弱いので、超上級者向け。GBA版『ファルコン伝説』および『CLIMAX』でも概ね同様の性能を持つ。アニメ版 性能テストのため高機動小隊に配属されており、リュウたちと共に、ダークミリオンの野望を止めるため日々奮闘している。カタコトの口調で話し、一人称は「オイラ」。両足のジェットで空を飛べるなど、体には様々な機能が搭載されている。人を信じやすく、隠し事ができない性格。ケイトの歌が好きで、その身を犠牲にしてゾーダに脅迫されていた彼女を護衛した。その後、新たに作り直されてバージョンアップしており、40話では初優勝を果たした。 女性限定のレディースレースでは、女装でピーチのコスプレをしており、ジョディとルーシーの護衛に乗り気だったが、あまりに見た目がキツかったため待機に回された。 ジェームズ マクラウド (James McCloud) 声 - 三木眞一郎 32歳。やとわれ遊撃隊「ギャラクシードッグ」のリーダー。平和な時代のため、仕事がめっきり減ってしまい、F-ZEROグランプリの賞金目当てに戦闘機をF-ZEROマシンに改造して参戦。妻と幼い息子がいる模様。 彼は『スターフォックス』シリーズの主人公、フォックス・マクラウドの父親と同姓同名のキャラクターである。キツネではなく人間の姿をしている点を除けば、服装やサングラスを掛けているところもほぼ同じ。『X』では角刈りに近い髪形をしていたが、『GX』及びアニメ版では、キツネの耳をモチーフにした髪型をしている。また、『F-ZERO X』ではマスタークラス優勝後に「キツネにつままれた気分だよ」とコメントしている。 搭乗マシンはリトルワイバーン (LITTLE WYVERN) 。製作:スペースダイナミクス社、エンジン:FGS-C024M×2、重量:1,390キログラム、性能評価:E/B/B、No.10。ボディ強度の弱さ以外は安定した性能で扱いやすい。このマシンを製作した「スペースダイナミクス社」も、『スターフォックス』シリーズに登場する企業と同名である。アニメ版 33話で登場。かつては軍隊に所属していた優秀なパイロット。だが、ある任務で上司からの裏切りに遭い、親友だったオドネルを失った日から人間不信になり、自分の利益のためだけに人を騙すことをしてきた。 高機動小隊やダークミリオンに軍隊仕込みの横暴な訓練を強要し、レースで互いに潰し合いをさせて優勝を勝ち取ったが、レース終了後に彼の計画を知ったダークミリオンに取り囲まれ、ピンチに陥った所をリュウ(ただ一人真面目に訓練を受けていた)に救われた。彼の過去を聞いたリュウからは彼のやり方がかつて自身を裏切った上官と同じだと決めつけ「あんたは間違っている」と咎めながらも「訓練は本物だった」という言葉を受け、本人は口には出さなかったが、その考えは徐々に変わっていった。 コーヒーのブレンドの好みはリュウと同じだが、ブラックで飲んでいた。だが、ラストではリュウと同じようにミルクを入れて飲んでいた。 33話での「バートのF-ZERO教室」では、7月13日生まれのA型で、『スターフォックス』シリーズに登場する惑星と同名のライラット系第3惑星コーネリア出身であることが紹介されたほか、ギャラクシードッグのメンバーであるペッピー・ヘアとピグマ・デンガー(共に『スターフォックス』シリーズに登場するキャラクターと同姓同名の人間キャラクター)もイラスト付きで紹介された。 ビリー (Billy) 声 - 相沢正輝 7歳。生物学上れっきとしたサル科。ロケットパイロットとしての訓練を受けて初めて宇宙に飛び出したサルが祖先である。生まれたときから様々な訓練を受け、グランプリに出場するまでになった。優勝インタビューでは、やたらと金にうるさく、がめつい一面が強調されている。『GX』および『AX』では、ベルトのバックルに『スーパーモンキーボール』のアイアイが描かれている。 搭乗マシンはマッドウルフ (MAD WOLF) 。製作:マッドヒヒ科学研究所、エンジン:CY95-F5×1、重量:1,490キログラム、性能評価:B/B/C、No.11。コンセプトは「サルにでも扱えるマシン」。マシンの性能は癖がなく扱いやすい。匂いによってパイロットに指示を出す等、独特のシステムを搭載している。アニメ版 ダークミリオンのアタック要員。ゲームと違い気弱な性格で、一人称は「僕」。厳しい訓練とレースの邪魔をするだけの任務に嫌気が差し、組織を抜ける。高機動小隊に訓練所に残っている友達を助けて欲しいと嘘をつき罠に嵌めようとした。組織を抜けた理由は本当であり、リュウ達が罠を切り抜けた後は真実を話して真っ当なパイロットとして生きていくことを決意する。その後もレースに参戦しており、オクトマンとバイオレックスを蹴散らしつつゴールをするシーンもある。 GBA版によると、彼に負けたパイロットは翌日のメディアで「サル以下」と叩かれるらしく、アニメの活躍と大きく異なっている。 ケイト アレン (Kate Alen) 声 - 前田愛 30歳。アフロヘアーの黒人女性。オレンジのボディアーマーを身に付けている。過去数回、F-ZEROグランプリでは、開会式でオープニングソングを歌ったこともある歌姫。激しいダンスと迫力ある歌声で多くの客を魅了している。F-ZEROのスピード感に魅せられて歌うことよりも走ることを選んだ。だが、今でも歌手としての活動は続けている。6つ子の姉妹(もしくは影武者)がいる。 搭乗マシンはスーパーピラニア (SUPER PIRANHA) 。製作:チーム パワーボイス、エンジンOZ-P1×2、重量:1,010キログラム、性能評価:B/C/B、No.12。歌手から転向してきたケイトにも扱いやすく設計されている。マシンは最高速度は若干低いが軽量で、加速性能と旋回性能が高い。GBA版『ファルコン伝説』および『CLIMAX』では加速後に速度が減りにくいため、グリップ力の高さも合わさって狭いコースでの高速走行を可能とする。また、外の音を遮断し、コックピットで音楽を楽しめるよう設計されている。アニメ版 年齢は25歳。我侭な性格という設定が追加された。ジョン タナカは彼女の大ファン。ゾーダに脅迫されていたが、彼女はそれに屈しなかった。利用される事に嫌悪感を抱き、その度に人間不信となっていったが、EADが必死で護衛したこともあって今は心を開いている(気の強さは健在)。15話では銀河連邦の一日署長を勤めたことが明らかになっており、自身のディナーショーにリュウとEADを招待していたが、彼女の大ファンであるジョン タナカのことは覚えていなかった。 声優の前田愛は、AiMの名で今作のエンディングテーマを担当している。 ゾーダ (Zoda) 声 - 辻親八 年齢不詳。地球征服を企む悪の怪人(人間離れした外見だが、一応地球人らしい)。アロー夫妻と抗争を繰り広げている。ファルコンにも賞金首として目をつけられており、危うく捕まりそうになったことがある。アドレナリンやドーパミンなどの内分泌物質を自由に増幅できる装置を身につけて、異常な力を発揮する。食人植物を育てるのが趣味。彼がなぜ地球征服を狙うのかというと、彼曰く「悪人の究極の夢だから」とのこと。『GX』でのマスタークラス優勝後のインタビューでは最近の出来事として、お笑い番組の出演依頼が多数来ているらしい。 搭乗マシンはデスアンカー (DEATH ANCHOR) 。製作:秘密結社ナゾデス、エンジン:ZZ-2236×1、重量:1,620キログラム、性能評価:E/A/C、No.13。マシンのベースは惑星間航行ミサイルなので、ミサイルの起爆装置がそのまま残されている(レースには関係ない)が、ゾーダはその事実を知らない。最高速度とブースト性能が優れているが、操作性とボディ強度に難がある。『GX』で最高速重視セッティングにした際の最高速度はブラックブルに匹敵するが、コーナリング時に横滑りしやすく、挙動が不安定である。アニメ版や『CLIMAX』でのブースト使用時のオーラは赤色。アニメ版 年齢は42歳で、本名はゾーダック ストロベリー。5月19日生まれで、血液型はRh-のO型。150年前の凶悪犯罪者。多数の部下を連れて破壊と悪行の限りを尽くしていたが、当時警察官だったリュウに逮捕され死刑囚として投獄されていた。しかし脱獄して追跡していたリュウを罠に嵌め、コールドスリープへと追いやった。その後銀行を襲撃するが警察の作戦に引っかかり瞬間冷凍装置によって冷凍刑にされた。そして150年後、冷凍刑務所を襲撃したブラック シャドーの手によって人造人間として復活、ブラック シャドーの片腕としてリュウと再び激突する。だがブラック シャドー個人に対しては面従腹背であり、陰で「水牛」と揶揄したり、度々下克上を企てようとしている。劇中ではゲーム版のようにアロー夫妻をライバル視せず、リュウたちを狙っていた。頭部に付いているチューブを外されると激痛が走るらしく、ブラック シャドーに無理矢理外された時は断末魔を挙げていた。 26話では奪ったリアクターマイトをブラック シャドーに献上した際、本性を表しアジトごと吹き飛ばすが知らずに逃げ出しており、逆にリアクターマイトを体内に埋め込まれてミュートシティで破壊の限りを尽くしていたがブラック シャドーのスピンブースターで暗黒空間に幽閉された。32話ではリュウやファルコンと一緒に幽閉された増殖体のブラッド ファルコンを吸収した事でハイパーゾーダへと進化。その力で剣を作り出したり、冷凍刑にされる直前にリュウの恋人に遭遇する記憶を思い出したりしていた。 ケーキを丸ごと一口で食べる程の甘党。大抵チョコパフェを部下であるオクトマンたちに注文している。45話の「バートのF-ZERO教室」によると、彼が甘党になった理由は犯罪者となる前はケーキ工場でパティシエとして働いていた際、ケーキをしばしばつまみ食いした影響によるもので、それが原因でクビになり、すっかりグレて悪党になったという。ハイパーゾーダに変身してからは甘党ぶりにさらなる磨きがかかっている。 150年前はリュウや民間人を容赦なく殺害するなど凶悪犯っぷりを見せていたが、23世紀の方では凶悪ながらも前述の甘党ぶりをはじめコミカルな一面を見せる。 初めはリュウのことを軽視しており、しばらくは150年前に彼と会ったことも忘れていた。だが、次第にリュウをライバルとして意識し始め、ブラック シャドー関連の件においては彼を助けたりもした。 41話のファイヤーフィールドのレースで一度ブラック シャドーを倒すが、そこに後釜を守ろうとするミス キラーが立ち塞がる。43話でリュウを捕えて無実を証明しようとする彼女にリアクターマイトの力を使って過去の記憶を呼び戻した。だがリュウが本部から脱出した後、ブラック シャドーが何事もなく戻ってきたため、結局ダークミリオンの首領の座を乗っ取る計画は失敗に終わる。 長らく自分は150年前の人間だと思っていたが、実際は惑星ライトニングの秘密基地でブラック シャドー自らが道具として作られた人造人間であった。ブラック シャドーは自分にとって最大の障害「宇宙を救うもの」であるリュウを抹殺するためにゾーダをリュウのいる過去の世界へと送り込んでいた。45話でそれを本人に告げられたことによってますますブラック シャドーへの反発心を強め、基地から脱出した後は過去を断ち切り、宇宙を支配する男として戦うことを決意する。 最終決戦の地、暗黒星雲にてブラック シャドーの計画を横取りしようとダークマターリアクター内部で戦いを挑むが、デスファイア発動後にリアクタードライブの影響下に置かれたことでマシンが制御不能に陥り、逆にブラック シャドーのブラックファイアをまともに受けてそのまま飛ばされてしまい、飲み込まれてしまった。だが最終回では取り込まれながらもオーバーロードを再度試みようとするリュウに煽りをかけ、それが勝利へと繋がることとなった。 ダークマターリアクターの爆発に巻き込まれたかに見えたが運良く生き残り、5年後のF-ZEROレースではハイパーゾーダ化以前の姿に戻っておりスタート直前にレースに乱入してきた。 ハイパーゾーダになった後の搭乗マシンはハイパーデスアンカー (HYPER DEATH ANCHOR) で、重量:1,670キログラム、性能評価:C/A/D。マシンナンバーは13で不変で、デスアンカーよりも一回り大きく、グリップ力を犠牲にしてボディ性能が大幅に強化されている。ゲームでは『CLIMAX』にのみ登場。 ジャック レビン (Jack Levin) 声 - 矢尾一樹 19歳。人気アイドルグループのメンバーだったが、極度のF-ZERO好きで、すぐに引退してグランプリに参戦。老舗チームの「チーム・サンダーボルト」に身を置く。多くの女性ファンに支持されているF-ZERO界のアイドルである。また、その腕も確かなものであり、優勝候補に挙げられることもしばしば。これまでにサインを17億4523万3247枚書いた。そんな彼も、自分の母親には魅力が全然通用しない。一人称は「僕」。 搭乗マシンはアストロロビン (ASTRO ROBIN) 。製作:チーム ライトニングボルト、エンジン:SS-C503-LV×2、重量:1,050キログラム、性能評価:B/D/A、No.14。癖のない性能である。車内には車載カメラが多く取り付けられており、走行中でも多角的にレビンを撮影できる。最高速度とブースター性能は若干低いが、軽量で加速性能とコーナリング性能に優れるマシン。『GX』では表示上のブースター性能よりも、ブースト一発あたりの出力がかなり強い。マシンの「No.14」の由来はアイドル時代に出したファーストシングルのランキングが「14位」だったことがアニメ版において判明した。アニメ版 年齢は24歳。5月5日生まれで、血液型はO型。お調子者でアウトローな性格。女好きで、暇な時にクラブへ通っては女子をナンパしている。二枚目を気取っているが、実際は言うほどモテていないようで、女性ファンたちをリュウやシルバーにかっさらわれてしまうこともあった。 ストリート育ちで、幼少時から札付きの不良として暴れ回り、大変荒れていた。やがて「雷鳴の死神」の異名で恐れられる暴走族となったが、事故に遭い引退(その際に一般警察時代のジョディに助けられている)。その後はアイドル「チャッピー」としてデビューし、「幸せの青いマシン」や「恋する乙女…うふっ」なる歌を発表しているが、そのセンスは悪かった(リュウは気に入っているらしい)。後にドライビングテクニックを買われ高機動小隊へ入隊する。一人称は「俺」、もしくは「俺様」。 当初はリュウを150年前の人間としてしか見ていなかった事もあり、上から目線で彼を馬鹿にする発言が多く、そのためリュウとは事ある毎に喧嘩していたが、次第にその腕を認めるようになり、今は良き相棒にしてライバルといった関係を築いている。実際にリュウがピンチの時は助けようとしたり、最終話では「リュウがやられるわけないだろう」と弱気なジョン タナカにクランクと共に叱咤するなど、彼を大切な仲間だと思っている場面も多い。軟派な性格だが実はひそかに自分を助けてくれたジョディに惚れている。実力はあるが、先述通りすぐ調子に乗るため、レースの優勝回数は多くない。しかし、後期からは優勝回数が増えてきているらしく、稀にリュウより優勝する月もある。 バイオ レックス (Bio Rex) 声 - 藤本隆行 9歳。バイオテクノロジーにより蘇生された恐竜。ピコに匹敵すると言われるほど凶暴な性格。『X』では自らを生み出した人間に挑戦するため、そして『GX』では賞金でうまい肉をたくさん食べるために参戦。好きな食べ物はハンバーグ、ステーキ、ホットドッグ、そして人間。『GX』では飲酒もしている。他のパイロットを、みんな旨そうだ(ただし、サムライ ゴローを除く)と思っている。また、マンモスを蘇らせて、その骨付き肉を食べるという夢もある。 搭乗マシンはビッグファング (BIG FANG) 。製作:ダイナソー レーシング チーム、エンジン:TYRANNO-28×3重量:1,520キログラム、性能評価:B/D/A、No.15。マシンは凶暴なパイロットにあわせ頑丈に出来ている。最高速度に優れる扱いやすいマシンだが、加速性能とブースター性能は低い。『GX』では表示上の性能よりもグリップ力が減少しており、ドリフト走行向けであるが旋回力そのものは優れる。アニメ版 復活させたのはダークミリオンとなっており、そのまま一員になる。オクトマンとコンビを組む事が多く仲も良い。ゲームとは正反対に、気弱な一面を見せる事が多く、ゾーダやミス キラーに逆らえないなど頼りない部分が目立ち、主に敵の妨害と破壊工作をすることが多かった。オクトマンたちと同様にダークミリオンに心から染まってはおらず、最終的に化石に戻ってしまうことを恐れてダークミリオンを離反した。 ザ スカル (The Skull) 声 - 藤本隆行 241歳。本名及び『X』での呼び名はアービン ゴードン (Arbin Gordon) 。F-ZEROグランプリの前身、F-MAXグランプリにおいて数多くの功績を残したパイロットであり、科学と黒魔術の力でこの世に復活した。そのドライビングテクニックはF-ZEROの世界でも十分通用しうるものであり、今回は新たなる伝説を作るであろうとも目されている。復活してまず一番にしたことは「自分の墓参り」。あの世は今ちょっとした健康ブームであると語っている。『GX』では語尾に「〜だな」が付く。なお、復活させたのは「黒魔術と科学でエンターテイメントを考える企業」アビヌス社。 搭乗マシンはソニックファントム (SONIC PHANTOM) 。製作:アビヌス社、エンジン:CY97-X4×1、重量:1,010キログラム、性能評価:C/A/D、No.16。特殊なエンジンが使われており、ブーストに優れているが、そのエネルギー源は観客の魂であるという噂がある。排気口か排気ガスの位置がおかしい。軽量なマシンで最高速度と旋回性能に優れている。『GX』でのブースト出力は表示の割に強くないが、ブーストの持続時間が長いので速度を維持しやすい。GBA版『ファルコン伝説』および『CLIMAX』では表示の性能が忠実に再現されているため、グリップ力の低いドリフト型マシンになっている。なお、ゲーム版『ファルコン伝説』ではカードe+限定マシン。アニメ版 宇宙一の黒魔術師。バイオ レックス同様ダークミリオンの手でこの世に復活、雇われてそのまま一員となる。なぜか爆発で首だけになっても生きていたりと謎が多い。当初はミス キラーと共に行動し、ゾーダに忠誠を誓っていなかったが初登場以降はコミカルな面が目立ち、ババとともにゾーダにこき使われる場面が多い。やたらと「骨」という言葉をよく使う。 彼の黒魔術には「特定の言葉を口にすると呪われる」「生涯に一度物体を意のままに操れる」などがあるが、役に立たない物も存在する。 ゲーム版『CLIMAX』でのプロフィールによると、生前はF-1グランプリのトップレーサーだったらしく、リュウの大先輩という事になる。しかし、アニメでは黒魔術師や悪党としての面しか描写されなかった。 ミス キラーがハルカに戻った後はゾーダの命令で彼女の監視を行っている。ミス キラーの裏切りが発覚してからはゾーダにくら替えした。最終的にはダークミリオンを離反し、最終話終盤の5年後の世界ではレースに乱入してきたゾーダに対してババと共に狼狽えていた。 アントニオ ガスター (Antonio Guster) 声 - 大西健晴 36歳。サムライ ゴローの部下であったが、彼の裏切りにより投獄。出所後は一匹狼の盗賊として生きる傍ら、彼への復讐に燃えている。F-ZERO参戦の理由もレース上でゴローに赤恥をかかせるためである。趣味で野球をやっている。ヘルメットの下はモヒカン。『GX』のムービーでは利用しているコインランドリーで悲惨なトラブルに巻き込まれる。 『X』での一人称は「俺」で普通の喋り方だったが、『GX』では「ワテ」に変更されており、訛った口調で喋るようになった(日本語では関西弁で表記)。 搭乗マシンはグリーンパンサー (GREEN PANTHER) 。製作:トラエモン エチゴヤ、エンジン:RS-5026SP×2、重量:2,060キログラム、性能評価:A/B/D、No.17。元はゴローのスペアマシンとして開発されたが、最高速度・グリップ性能を犠牲にしてブースト出力・加速性能を強化している。『ファルコン伝説』では重量の重さ故に旋回力に欠けた上級者向けマシンであったが、『CLIMAX』では一変して頑丈で速いドリフト型マシンに変貌する。『CLIMAX』でのマシン紹介によれば、このマシンを乗りこなせる者は宇宙にそうはいないらしい。アニメ版 スーツに大量の爆薬を装備していることから「銀河系の弾薬庫」の異名を持ち、破壊を好む性格。ゴロー曰く苦楽を共にしてきた右腕だったが、彼の甘いやり方に不満を持っていた。ダークミリオンの輸送船を襲った後に船を爆破させたことで、それを許さなかったゴローから、和を乱した罰で宇宙船を降ろされてしまう。その後、それを利用しようとするゾーダに仲間になれと誘われたが「アホか」と言い返して断る。その後マルチプレックスのレースに参加し、ゴローに自分を援護するよう言われるも、ゾーダの口車に乗せられる形でついに裏切り、攻撃を仕掛けるがリュウによって阻止され、ゴローと一戦交えた後はそのまま立ち去っていった。その後は一切登場しておらず、消息は不明。また、リサには全く信用されていなかった。『GX』同様に関西弁口調だが、一人称は『X』と同じで「俺」。 ビーストマン (Beastman) 声 - 松本保典 30歳。昔、宇宙ワニに食べられそうになった過去を持ち、猛獣から人々を守るために通販で買った筋力アップ商品や、空手の通信教育で体を鍛えハンターとなった。『X』では自らの星の猛獣を退治し尽くしてしまい、自らの宣伝のために参戦。『GX』では宿敵バイオ レックスから人々を守るために参戦している。恐竜のヘルメットを被っているのは彼が恥ずかしがり屋のためだが、かえって目立ってしまっている面もある。一人称は『X』では「私」だったが、『GX』では「オレ」になっている。 搭乗マシンはハイパースピーダー (HYPER SPEEDER) 。製作:ドクター クラッシュ、エンジン:FGS-G105S×3、重量:1,460キログラム、性能評価:C/C/A、No.18。パイロットと同様に派手なカラーリングで、機首にはシャークマウスペイントが施されている他、コックピット横には彼が倒した猛獣の撃墜マークがある。このマシンは惑星間戦争で撃墜された戦闘機の残骸を、ビーストマンがドクター クラッシュに頼んでF-ZEROマシンに改造してもらったもので、シルエットが戦闘機に似ているのはそのため。加速性能は低いが最高速度に優れる。『GX』ではグリップ性能が異様に高く、コーナリング時はまず滑ることはない。しかし旋回性能は低いので、コーナリング時はドリフトを使用したいが、ドリフトを入力してもなかなかドリフト状態に移行しない。こうした独特な挙動から上級者向け。GBA版『ファルコン伝説』および『CLIMAX』では表示の性能が忠実に再現されているため、『X』や『GX』とは操作性が大きく異なり、最高速度とコーナリングを両立した走破性重視の初心者向けマシンになっている。アニメ版 銀河連邦から派遣されてやって来た猛獣ハンター。猛獣に家族を全員殺されたという過去から、全宇宙の猛獣を根絶やしにしようと考えている。そのためには一切の手段を選ばないため、銀河連邦では「鬼の狩人」と評されており、バイオ レックスだけでなく何の罪もないレオンも狙う。武器として鞭を使う。一人称は『GX』同様「オレ」。 レオン (Leon) 声 - 野島健児 16歳。狼に似た容姿を持つ獣人。彼の故郷の惑星ズーでは、12年前に大きな戦争が起こり、今なおその傷跡が残っている。彼は故郷を復興させるため、そして貧困に苦しむ子供たちを助けるために参戦しているのである。普段は孤児院の院長を務めており、子供たちに賞金でサッカーコートを作る約束をした。プロレス界にも参戦して金を稼ごうとしている。彼のおまけムービーでは一対一のレースを放棄し、レース中に発見した捨て猫を拾うといった彼の優しい一面が描かれている。 搭乗マシンはスペースアングラー (SPACE ANGLER) 。製作:ファーブル アニマール、エンジン:ANIM-01-7×2、重量:910キログラム、性能評価:C/C/A、No.19。一般車両を改造しただけあってグリップ性能に優れ、軽量級のマシンとしては最高速度も高いが、ブースター出力や加速性能は低い。『GX』では表示上の性能よりもグリップ性能と旋回性能が減少し、コーナリング時に横滑りしやすく、加速性能の低さも相まって上級者向けのマシンである。GBA版『ファルコン伝説』および『CLIMAX』では操作性が大きく異なって表示の性能が忠実に再現されているため、速度と操作性に優れた初心者向けマシンとなっている。アニメ版 ビーストマンに追われている狼の獣人。普段は人間の姿をしてファルコンハウスで働いているが、一度満月を見ると、狼男のごとく押さえきれないほどの感情の高ぶりと野性に駆り立てられ、真の姿を晒してしまう(本人はそれに苦悩している)。ルーシーに惚れているようである。しかしビーストマンに追い詰められたため、ミュートシティを去っていた。自分が狼男であるという事はルーシーには伝えていなかったが、すでにルーシーは気づいていた。 スーパー アロー (Super Arrow) 声 - 長島雄一 35歳。地球の平和を守る正義のスーパーヒーロー。宿敵ゾーダのグランプリ参戦を聞き付け、急遽パイロットライセンスを所得して参戦した。前回の『X』グランプリでは、その人間離れしたスーパーパワーを使って好成績を残した。悪人に対しては無敵だが、恐妻家で妻には滅法弱い。いつもフクロウを連れている。マシンは40年のローンで購入し、給料がとても安いなど、いろいろ苦労している。 搭乗マシンはキングメテオ (KING METEOR) 。製作:プロフェッサー ホロウ、エンジン:HW304-J9×3、重量:860キログラム、性能評価:E/B/B、No.20。加速性能・ブースト性能に優れ、コーナリング関係の性能も安定している、扱いやすくて速いマシン。反面、マシン重量の軽さ故に安定性やボディ強度は弱い。GBA版『ファルコン伝説』および『CLIMAX』でも概ね同様の性能を持つ。アニメ版 ゲームとは違い、高級レストランの常連であるぐらいには金持ち。ゲーム以上に存在感をアピールしてはいるものの、ヒーローは「自称」らしい。その活躍はヘタレ系に通じるものがあるが、ピエロのように別の観点から人を救うキャラクターとなっている(ただし、かなりの天然)。ゲームと違いゾーダとの因縁は無い。実力がないわけではないが、ドジですぐに調子に乗る性格のおかげでF-ZEROパイロットとしての成績もイマイチ。メインストーリーに絡まないサブキャラクターの中では出番が多く、終盤は活躍しなかったが最終話には登場していた。 ゲームで相棒だったフクロウはフクロウ型ロボット「ズック」(声 - 千葉一伸)になっている。通信機になる他、しばしば彼のことを「オッサン」と呼んではキツいツッコミを入れたり、アロー夫妻の仲の良さに呆れたりしている。原作と同じく、恐妻家らしいが、そのような場面は一切描写されなかった。 ミセス アロー (Mrs. Arrow) 声 - 小松由佳 27歳。スーパーアローの妻で、彼の唯一頭が上がらない相手。時々喧嘩もするが強い愛情で結ばれている。白色のボディアーマーを身に付けている。結婚前にF-ZEROのレースクイーンをしており、後にパイロットへと転身した経験がある。結婚後はレーサーを引退していたが、ペーパードライバーだった夫を見かねて現役復帰した。女性陣の中では珍しく筋肉質な身体付きをしており、強さと美しさを併せ持っている。『GX』の優勝インタビューによれば、プロポーズは彼女の方から彼に結婚するよう命令したとのこと。彼との間には既に子供が生まれており、『GX』のファルコンのムービーでその姿を見ることができる。 搭乗マシンはクイーンメテオ (QUEEN METEOR) 。製作:プロフェッサー ホロウ、エンジン:HW305-U2×2、重量:1,140キログラム、性能評価:E/B/B、No.21。かつてF-ZEROパイロットをしていたころのマシンを参考に製作して貰ったとのこと。見た目は姉妹機である夫のキングメテオと似ているが、操作性は随分異なっている。クイーンメテオはマシン重量がある分加速性能が劣り、最高速度が向上している。『GX』では表示上のグリップ性能が減少して滑りやすいので、ドリフト走行向けのマシンになっている。GBA版『ファルコン伝説』および『CLIMAX』では操作性が異なり、強度の弱さを除けば全体的なバランスに優れた初心者向けマシンとなっている。アニメ版 お調子者でおっちょこちょいなスーパーアローのよき理解者である点は同じだが、ゲームよりも淑やかな女性として描かれている。喧嘩をする事はほとんどなく、お互い「ダーリン」「ハニー」と呼び愛し合っている。『X』の時と同じくゴーグルを着用しているが、体格は普通に描かれている(筋肉を強調していない)。ホワイトランドのレースで優勝したり、レディースレースの優勝候補と言われている。 ゴマー&シオー (Gomar & Shioh) 声 - 長嶝高士(ゴマー)、高木渉(シオー) 年齢不詳。生まれたときから二人一組で行動する(離れていると二人共死んでしまうため)習性を持つ、惑星ハックマインのフリカケル人。その習性ゆえ、本来二人乗りマシンは禁止となっているF-ZEROグランプリにおいても、特例として参加が認められている。ゴマーはシオーより賢く、シオーはゴマーより背が高い。そのため、互いが互いを尊敬し羨ましく思っている。『GX』の翌年には、お互い結婚して相棒が変わる予定。ゴマーの相手はスリー、シオーの相手はサトー。身につけている赤いマフラーは友情の証として友人と購入した物。 彼らに関する名称の設定は日本の和食に関するものが多い(ハックマインは「白米」など)。結婚相手の名称はそれぞれ「ゴマスリ器」、「砂糖」から。 搭乗マシンはツインノリッタ (TWIN NORITTA) 。製作:オニギリー ドライブ ヤード社、エンジン:KOM-E246×2、重量:780キログラム、性能評価:E/A/C、No.22。このマシンにはワカメールという非常に軽い金属が使用されており、二人乗りであるにもかかわらずマシン重量は最も軽い。そのため加速性に優れるのはもちろんのこと、ブースト性能もトップクラスに強力なマシンである。ただし『GX』では、最高速度やボディ強度は最低レベルで、グリップ性能も若干低いため挙動が安定しなかった。『X』ではそのブースト性能の高さから、最高速度型セッティング向けのマシンでは最も速かったので、タイムアタックで頻繁に使用された。GBA版『ファルコン伝説』および『CLIMAX』でも概ね同様の性能を持つ。アニメ版 あちこちでインチキな悪徳商売をしている、ハックマイン星から引退したマシンを持ち出して逃亡してきた指名手配中の詐欺師。常に2人同時で喋り、「な、相棒」が口癖。銀河一の悪党になってブラック シャドーの部下になるため、ルーシーにインチキダイエット商品などを売りつけて彼女を激怒させていたが、彼らの熱意に同情したルーシーによって、一人用のマシンをツインノリッタとして改造することに成功した。 「ブーストは2回まで」というルーシーの忠告を受けて出場したレースでは、序盤こそ身軽な動きで大きくリードしていたが、ゴール直前でリュウに追い抜かれた事に焦って3回目のブーストを使用してしまい、その瞬間にマシンは大破、リタイアとなってしまう。結局は犯罪がばれて御用となるも、最後はルーシーの優しさに涙を流しながら、連行されていった。指名手配犯ではあったが、根っからの悪党と言うわけではなく、ルーシーに対しては「姉さん」と呼び慕い、心から尊敬していた。 シルバー ニールセン (Silver Neelsen) 声 - 島田敏(老人)、望月健一(若い頃) 98歳。人間のF-ZEROパイロットとしては最高齢。「鉄人シルバー」の異名を持ち、F-ZEROグランプリ最多出場記録を有する(何回出たのかは本人も覚えていない)常連でありながら、未だに優勝経験はない。本人曰く「参戦することに意義がある」とのこと。100歳を超えても走り続けようか少し悩んでいる。旧式のマシンを愛用し、他人の最新マシンにケチを付けるのが趣味。優勝したら記念館を作り、彼の半生が映画化されるとのこと。 搭乗マシンはナイトサンダー (NIGHT THUNDER) 。製作:ゴルド フィンガ、エンジン:NT4098×2、重量:1,530キログラム、性能評価:B/A/E、No.23。彼の旧友ゴルドが制作した。ゴルドは既に亡くなっている。現在ではかなり旧式のマシンとなったが、引退まで乗り続けるつもりの様子。重量のあるマシンだが加速性にとても優れており、ブーストの出力も高い。最高速度やグリップ性能は低く滑りやすい。『X』ではヘルホークに次いで、かなり速いドリフト型のマシンだった。GBA版『ファルコン伝説』および『CLIMAX』でも概ね同様の性能を持つ。ゲーム版『ファルコン伝説』ではカードe+限定マシン。アニメ版 ゲーム版と違ってレースの出場回数を覚えており(登場時は7776回目だったらしい)、優勝経験も豊富。異名は「鉄人ニールセン」と微妙に変更されている。若い頃はイケメンで結構モテたらしい。現在でも高齢ながらなかなかの肉体を保っている。 70年前にアンソニー ロプキンというライバルがいて、彼にだけはどうしても勝てなかったという過去がある。アンソニーは決着の付かないまま事故のためにコールドスリープされていた(当初は事故死したと思われていた)が、時を経て当時と変わらない姿で復活。約束を果たすため再びレースで勝負することになる。リュウに勝てない事に悩むジャックを鍛えた事もあった。 第1回F-ZEROグランプリの際に、キャプテン ファルコンやブラック シャドー、アンソニー、ミスターゼロらと共に撮られた写真がある。 マイケル チェーン (Michael Chain) 声 - 志村知幸 39歳の黒人男性。銀河最大規模の宇宙暴走族「ブラディーチェーン」のリーダー。数年前は何万人という配下がいたが、ここ数年相次ぐメンバーの脱退に悩まされており、彼はそれを引き留め、さらなるメンバーの勧誘のために優勝を狙っている。しかしグランプリの結果は芳しくなく、『GX』時点でメンバーは1万人にも満たずにいる。趣味はボクシング。ボディービルダーのコンテストに参加している(オクトマンやミセス アローも同じコンテストに参加している)。『GX』のストーリーモードでは走行中にマシンからシートごと飛び出して、ファルコンを挑発するという危険な行動を見せたこともある。 搭乗マシンはワイルドボア (WILD BOAR) 。製作:アステロイド モータース、エンジン:AM9021-R×2、重量:2,110キログラム、性能評価:A/C/C、No.24。かなり重く頑丈で、最高速度を除けば特に優れたところはないマシンだが、『GX』ではドリフト走行時もスピードが落ちにくい特徴がある。頭部に設けられている背びれのような突起物は、膨大な爆音を出すためのものだと言われている。 『GX』のストーリーモードでは彼の配下も登場、全員いかつい顔つきをしている。搭乗マシンは色違いのワイルドボアだが、耐久力はマイケルのマシンより大幅に劣る。アニメ版 暴走族のヘッドという点はアニメでも変わらず。シャツには「M」の文字、左肩には鎖が付いたプロテクターを装着している。7話で初登場。 ドリームの恋人である青年トゥルカムを利用して優秀なパイロットを監禁し、レースで優勝賞金を独占しようとしたが、トゥルカムが改心して寝返った上、リュウと交戦中にスーパーアローの相方ズッグの不意打ちで隙を突かれ失敗に終わった。 37話では暴走族時代から因縁のあるジャックを仲間に引き込もうと、ババと協力してジャックとチキンレースや殴り合いを繰り広げる。最後はババ達メンバーと共に銀河連邦に逮捕されたが43話でババと共に姿だけ登場している。 ブラッド ファルコン (Blood Falcon) 声 - 銀河万丈 37歳(実質4歳)。キャプテン ファルコンの遺伝子(『GX』の4年前に起きた大事故の際に、ブラック シャドーが盗み出した物)から作り出された、ファルコンのクローン。そのため、実年齢は4歳。洗脳により悪の化身となり、ブラック シャドーの右腕として働いている。だが、ブラック シャドーを押しのけて優勝した際に「相手が誰であろうと情け容赦はしないのだ」と言っている。悪に染まった頭脳を除く、あらゆる部分でファルコンと同等の能力を持っている。また、ファルコンの複製は彼だけではない、と発言している。『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズでは、ファルコンの色を変えると彼と同様のカラーリングになる。コインランドリーを利用してるという庶民的な一面も持ち、『GX』のムービーではそのコインランドリーで悲惨な目に遭う。 搭乗マシンはブラッドホーク (BLOOD HAWK) 。日本版『X』での名称はヘルホーク (HELL HAWK) 。製作:BS団 秘密研究所、エンジン:DS019G×2+BF2001×2、重量:1,170キログラム、性能評価:B/A/E、No.25。キャプテン ファルコンのマシンとは違って、加速性能やブースト性能が高い反面、グリップ性能や最高速度は最低レベルという極端な性能のマシン。『X』ではドリフト型のマシンとしては最も速く、タイムアタックで頻繁に使用された。GBA版『ファルコン伝説』および『CLIMAX』でも『X』と概ね同様の性能を持ち、『ファルコン伝説』でのブースト性能は全マシンでもトップ。エンジンはブラック シャドーが開発させた物と、大事故の際に大破したブルーファルコンから盗んだ物を使用している。アニメ版や『CLIMAX』でのブースト使用時のオーラは赤色。アニメ版 28話のマイティー ガゼル復活の際にブラック シャドーが盗んだスチュワートの遺伝子工学と、リアクターマイトの力によって作られたクローンで、何度死んでも新しいブラッドファルコンが意思を継ぎ、現れる。19人に増殖し(クローン実験によって生まれた試作品)、本体は液体人間になる。『GX』のストーリーモードでは、ファルコンの流血したところからいきなり現れるような演出もなされている。一人称はゲーム同様「俺」だが、30話のみ「私」とも言っている。登場回によって性格が異なり、30話や38話では凶悪さの中に冷静さも併せ持っていたが、31話では凶暴性が強調されていた。 29話終盤で暗黒空間に幽閉されたゾーダに代わる新手の幹部として初登場。30話では惑星ライトニングのレースでファルコン、リュウ、ミス キラーのマシンを除いた全ての参加マシンを破壊し、ファルコンやリュウとスピンブースターを使用する程の激闘を繰り広げたが、マシンが持たなくなり敗北。ゴール後のコース上で落雷に撃たれて爆死するという壮絶な最期を遂げた。 32話で登場した増殖体は全てリアクターマイトを埋め込まれていたゾーダによって吸い込まれ、ハイパーゾーダにパワーアップさせる為の栄養分にされた。 38話では惑星タンカルで発見した新たなリアクターマイトをブラックシャドーから与えられ、リアクターマイトを奪うためにリュウとファルコンを呼び出して激闘を繰り広げたが、3者互いのリアクターマイトの共鳴で暗黒空間の扉が開いてしまい、リュウを庇ったファルコンと共に吸い込まれた。所持していたリアクターマイトはキャプテン ファルコンに奪われた(描写は無かったが、暗黒空間内でキャプテン ファルコンと勝負して敗北した模様)。 液体人間の方は39話で長官を監禁、彼らに成りすまして自作自演で高機動小隊を壊滅しようとしたが失敗。ジョディによって破壊された後、ドラゴンバードに忍び寄り火災現場の中でリュウに襲いかかるが、そのままブーストファイアのパワーに飲まれて消滅した。 ジョン タナカ (John Tanaka) 声 - 千葉一伸 31歳。銀河宇宙連邦のメカニックマン。ジョディに密かな恋心を抱いており、彼女を守ろうとF-ZEROグランプリに参加する。万が一優勝した際には彼女にプロポーズしようと考えている。山篭りで修行しようとしたこともあったが、1日で降参して下山してしまった。非常に礼儀正しい人物。サインは日本語でジョン田中と書く。『X』、『GX』では小型ロボットを連れている。一人称は「私」。 搭乗マシンはワンダーワスプ (WONDER WASP) 。製作:ジョン タナカ、エンジン:FGS-E049M×2、重量:900キログラム、性能評価:D/A/D、No.26。ネジ一本からこだわって趣味で作っていた、自家用ドライブマシンをF-ZEROマシンに大改修した。ボディ強度は低いが、軽量で加速性能やブースト性能は高い。『GX』では表示されている性能に反して、旋回性能とグリップ性能に圧倒的に優れている。GBA版『ファルコン伝説』および『CLIMAX』では表示の性能がそのまま再現されているため、グリップ力の低いドリフト型マシンである。アニメ版 銀河警察の本部長で高機動小隊の責任者。しかし気の弱さ故にあまり期待はされておらず、上からの命令とジョディ達の勝手な行動に振り回されて右往左往する情けない中間管理職。24話での『バートのF-ZERO教室』では視聴者から「彼はなぜ本部長になれたんですか」という珍妙な質問が届き、バートからは「世の中にはよく分からない大人の事情があって……(出世できているんでしょうね)」と言われている始末である。その時のバートから「良い大学に出ていたのでしょうか」という発言もあり、50話でも大学を首席で卒業したと言っているがジャックから「嘘をつけ!!」と突っ込まれているために真偽は不明。しかし実際には『CLIMAX』でのパイロット紹介では、一流のF-ZEROパイロットと記載されており、ジョディからは本部長は大物と評され、リュウ達からも信頼されている。24話で参加したレースではゾーダに比肩する実力を示し、リュウやジョディを驚愕させた。若干オカマ口調で喋り、一人称は「僕」、稀に「私」。ゲームと違いジョディに対する好意は特にないが、代わりにケイトの大ファンで、自分の仕事よりもケイトのコンサートを優先するほど(ただし、ケイト本人は彼のことを覚えていなかった)。 ドラク (Draq) 声 - 中博史 137歳。ドラゴンのような姿をした巨漢の宇宙人。ロジャーと共に宇宙運送業を営んでいる。いかつい外見に似合わず庶民的な人柄。元からF-ZEROの熱狂的ファンで、『X』の時に積み荷の中に受取人不明のマシンが2台あったことから、その受取人探しと称して参戦。『GX』の時点でもまだ受取人が現れていないため、引き続き参戦している。テレビゲームでイメージトレーニングをしている。その巨体ゆえマシンの乗り降りには苦労しており、最近はダイエットもしているとのこと。『GX』では、セッティング時にダンディ坂野のゲッツ!のポーズをとる。 搭乗マシンはマイティータイフーン (MIGHTY TYPHOON) 。製作:チーム シューティングスター、エンジン:SS-C504×2、重量:950キログラム、性能評価:C/A/D、No.27。パイロットに似合わず軽量だが、玄人向けの操作性である。『GX』では、表示されている性能の割にグリップ性能は低くないが、GBA版『ファルコン伝説』および『CLIMAX』では表示されている性能がそのまま再現されているため、グリップ性能の低いドリフト型マシンになっている。アニメ版 ゲームと同じく運送屋。ロジャーを兄弟と呼び、仲も良い。人が良い性格故にダークミリオンに利用されたり、ゾーダに捕まったりもした。 ロジャー バスター (Roger Buster) 声 - 藤本隆行 41歳。ドラクの相棒。「頼まれればどんな危険なものも運ぶ」この道20年の宇宙運送業者。ドラクに付き添って、受取人不明のマシンで参戦している。ドラクと違い、ロジャー自身はあまりF-ZEROに興味がなく、マシンの受取人を見つけて送り届けることを第一に思っている。昔ドジを踏んで宇宙を1人で漂流したことがある、と語っている。地上では路地屋協会参上と書かれた大型トラックを使用している。 搭乗マシンはマイティーハリケーン (MIGHTY HURRICANE) 。製作:チーム シューティングスター、エンジン:SS-D701×1、重量:1,780キログラム、性能評価:E/B/B、No.28。マシンの重量はあるが最高速度やブースター性能は高く、バランスよく性能は高い。ボディ強度の弱さに気をつければ初心者にも扱いやすい。アニメ版 F-ZEROにはまっている描写はアニメの方が強い。運送屋である点は変わらず。一人称は「俺っち」。病弱なアリアスのために特産品のフルーツを届けた時に手術を控えている彼を勇気付けるためにリュウと共にレースで自分達が優勝したら手術を受けるよう約束する。そしてレース当日、ドラクを利用しようとしたダークミリオンに妨害されながらもリュウに続き2位でゴールし、アリアスとの約束を果たした。 ドラクと共に再登場した45話で、惑星ライトニングにあるダークミリオンの秘密基地を探ろうとしたゾーダに捕まった。だが同じく基地の秘密を探るハルカの機転で脱出。基地の自動防衛システムに狙われそうになったリュウを間一髪のところで助け、基地まで案内した。その最中、ゾーダの妨害に遭いながらもブラックシャドーに立ち向かおうとしたが吹き飛ばされてしまった。しかし、ラストでは基地から脱出したリュウをジョディたちと共に駆け寄った。 ドクター クラッシュ (Dr. Clash) 声 - 千葉一伸 55歳。マッドサイエンティスト。エンジニアからパイロットに転向した。背中のロボットアームは自ら開発した補助具であり、運動不足の体をフォローしている。裏で巨大F-ZEROマシン「ビッグベア」を作っている。マシンの中にはテレビや電子レンジが搭載されている(ただし電子レンジは不調、テレビは故障中らしい)。 搭乗マシンはクレイジーベア (CRAZY BEAR) 。製作:ドクター クラッシュ、エンジン:CL05-S16×3、重量:2,220キログラム、性能評価:A/B/E、No.29。『X』の時には、マシンのフロントに目の模様がついていた。マシン重量はかなりあるが、加速性能とブースト性能に優れている。しかし非常に滑りやすく不安定なため、上級者向けのマシンである。GBA版では性能が大きく異なり、『ファルコン伝説』では加速と最高速度が『X』や『GX』と逆転しており、『CLIMAX』では加速力・最高速度が共に高めに設定されている。アニメ版 高機動小隊のエンジニアで、メンバーのマシンのセッティングを担当している。自らがマシンに乗ってレースに出る回数は少なめ。高機動小隊のメンバーの中で最年長であるため、穏やかな性格でルーシーや仲間らを暖かく見守る。油の臭いが好きで、嗅いでいないと落ち着かない一面もある。ルーシーに対しては娘のように可愛がっているが軟派なジャックに対してはよく憎まれ口を叩いている(EADも多少その影響を受けているが少なくとも彼はジャックを信頼している)。メカに夢中になりすぎて周りが見えなくなる癖がある。なお、ドラゴンバードを組んだのは彼だが、そこに組み込まれていたリアクター マイトの秘密は知らされていなかった。 ブラック シャドー (Black Shadow) 声 - 若本規夫 年齢不詳。冷徹さと残忍さを兼ね備える、全宇宙で恐れられている悪の帝王。自らの部下達をキャプテン ファルコンに捕らえられ、幾度となく悪事を邪魔されているため、彼の抹殺を目論んでいる。ブラッド ファルコンをはじめ多くの部下を抱えているが、そんな彼もデスボーンの配下に過ぎなかった(ただ、これはストーリーモードの展開であるため厳密には不明確。通常のグランプリ戦では、CPUのブラック シャドーは相手がデスボーンであろうと容赦なく攻撃し、操縦テクニックそのものもCPUシャドーが上)。悪の帝王だが、サインはする。一人称は『X』では「私」、『GX』では「我輩」となっている。ストーリーモードではデスボーンに時空の狭間に送られてしまう。 搭乗マシンはブラックブル (BLACK BULL) 。製作:BS団 秘密研究所、エンジン:DS020H×4、重量:2,340キログラム、性能評価:A/E/A、No.30。『CLIMAX』でのマシン紹介によれば、敵マシンの破壊を前提としたセッティングがなされている(らしい)。『X』ではボディ強度とグリップ性能に優れる初心者にも扱いやすいマシンだった。『GX』では表示されている性能とは異なり、実際のグリップ性能は著しく低下しており、ドリフト型のマシンになっている。またブースト出力は表示されている性能よりもかなり強力である。セッティングを加速性能重視・標準・最高速度重視と変えても、それぞれの設定でトップクラスの性能を発揮する特異なマシン。セッティングを最高速度重視にした際は、全マシン中トップの最高速度となる上、コーナリングでドリフトしても加速する。タイムアタックに使われることが多い。『ファルコン伝説』及び『CLIMAX』では表示の性能が忠実に再現され、加速性能やブースト、旋回性能は非常に低いが、最高速度やボディ強度、グリップ性能は指折りの性能を誇る。重量が重いためにこちらも初心者には扱いにくくなっている。また、GBA版ではサイドアタックでほとんどの相手マシンを一撃で破壊できる。アニメ版や『CLIMAX』でのブースト使用時のオーラは赤色。アニメ版 銀河連邦に対抗する悪の組織「ダークミリオン」の首領で、今作最大の悪役。銀河連邦からは指名手配されているが、治外法権が適用されているF-ZEROレースには姿を見せる。一人称は「私」。 レースで敵を破壊したり、リアクター マイトのパワーを増幅させるためにゾーダやリュウ達を道具として利用することに喜びを感じるなど悪役らしい性格がにじみ出ている。冷凍刑務所を襲撃してゾーダを復活、ハルカをミス キラーとしてこの時代に蘇らせ、影であるドン ジーニーやデスボーンになりすましてF-ZERO委員会に暗躍していた。 41話ではレースに飛び入り参加するが溶岩の熱さによってリアクター マイトのパワーが増幅したゾーダによってマグマの海に落とされ死んだと思われていた。しかし、43話の終盤で何もなかったかのように無事な姿を見せた。 最終回では最大の夢である宇宙を破壊して暗黒に染めるべく、ダークマターリアクター内部でハルカを人質にとり余裕と高笑いに満ちた表情でリュウと交戦するが合流したキャプテン ファルコンの妨害と自らが道具として作り上げリアクタードライブに送り込んだゾーダがリュウに活を入れたことでターミナルコアが暴走、自業自得という結果に終わった。 その後、爆風に巻き込まれながらもマシンから飛び出し反撃しようとしたがキャプテン ファルコンが放ったファルコンパンチの直撃によってエネルギー炉の中心に落とされキャプテン ファルコンと共に消滅した。第1回グランプリの写真で姿を確認でき、そのことからキャプテン ファルコン同様個人名ではなく「悪の帝王」が代々襲名していく肩書きの様子である。 8月15日生まれで、好きな食べ物は激辛料理。趣味は温泉巡り。
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