anchor
「anchor」とは、船舶の錨または固定するということを意味する表現。
「anchor」とは・「anchor」の意味
「anchor」には名詞と動詞があり、名詞では錨(いかり)やテレビ・ラジオのニュースキャスター、動詞では「固定する」「支える」という意味を持つ単語である。anchorとは船舶を水上の一定の場所に留めておくための鉄製の「おもり」で、紀元前2000年ころから使われていたと考えられている。シャンクと呼ばれる中心の柄の部分からフック状に反った爪が左右に伸びた形状をしており、これが海底や川底に突き刺さることで船舶が流されないように固定する装備である。このことからanchorは固定する・支えるという動詞としても使われるようになった。なお、ニュースキャスターやリレーの最終走者をアンカーと呼ぶこともこれに関連している。
ニュースキャスターをアンカーと呼ぶのは主にアメリカで、イギリスや日本ではあまり一般的ではない。男性はアンカーマン、女性の場合はアンカーウーマンと呼ばれ、テレビやラジオのニュースや報道番組で、ニュースを読みながら番組の司会や進行する人を指す。ニュースを読む技量や司会進行の技量などの幅広い知識が必要なことから「番組を支える人」の意味でアンカーと呼ばれる。
リレーの最終走者のことをアンカーと呼ぶのは「綱引き」が由来である。かつてオリンピック競技であった綱引きは、綱の一番後ろを体重が重くどっしりとした選手が担当していたため、船の錨にたとえてアンカーと呼んでいた。それが他の競技にも波及し、勝敗を決める最後尾の選手のことをアンカーと呼ぶようになった。
また、anchorが付く地名にアメリカのアラスカ州にある都市「アンカレッジ(anchorage)」があるが、この名前の由来には2つの説がある。ひとつは「anchorage」にはもともと「錨を下す場所」という意味があり、本来は船の停泊地を指す航海用語であったが、クック湾に面したこの都市はアメリカ北部の物流の中心地で、多くの船舶が停泊する場所にしていたためそのまま地名となったという説である。もうひとつは探検家のキャプテン・クックが、1776年にこの地に錨を下したという説である。どちらも確証はないが、anchorが関連していることは明らかである。
「anchor」の略語
英語としてのanchorに略語はないが、HTML言語においてページ内の移動やリンク先を指定するタグを「アンカータグ」と呼び「aタグ」と略される。「anchor」の語源・由来
「anchor」の語源は古代ギリシア語の「ankyra」で、ラテン語「ancora」から古英語「ancor」に変化し「anchor」になった。「anchor」を含む英熟語・英語表現
「アンカーする」とは
文書作成ソフトなどで文字を入力しても図形がずれないように関連付けることや、建築現場などで構造用部材や設備関連の機器を固定する場合など、動かないようにしっかり「固定」しておきたい場合に用いる表現。
「ANCHOR(作曲家)」とは
1992年4月19日生まれの日本のミュージシャン・サウンドプロデューサー。2017年に結成された音楽クリエイターユニット「ZiNG」のメンバーでもあり、主にアニメソングやゲームソングを手掛けている。「ANCHOR(ポッドキャスト)」とは
音楽ストリーミングサービス「Spotify」が提供するポッドキャスト配信プラットフォームのこと。無料で番組の録音・編集・配信・分析が可能で、同時に9チャンネルに配信できることが特徴である。ただし、ポッドキャストで音声配信を収益化する方法は限られているため、2023年1月現在においてANCHORでのポッドキャスト配信で利益を得ることはできない。「anchor」の使い方・例文
「anchor」は名詞と動詞の使い方があり、錨やニュースキャスターの以外では主に「固定」や「支える」を表現する場合に使われる。例文としては「We dropped anchor at port of Los Angeles.(ロサンゼルス港に錨を下した)」や、「Her dream is to become a news anchor.(彼女の夢はニュースキャスターになることです)」などがある。動詞の例文では「I anchored the shelves to the wall firmly.(棚を壁にしっかりと固定した)」のような表現となる。アンカー【anchor】
アンカー
anchor
マークアップ言語のHTMLで、リンク先の情報を与えてハイパーリンクに設定する要素(タグ)のこと。
例えば、
<br><a href="http://www.sophia-it.com">IT百科事典</a>のように記述することで、「IT百科事典」の文字列に対して「http://www.sophia-it.com」へのリンクが埋め込まれることとなる。anchor
アンカー
ドラムブレーキの構成部品のひとつで、ブレーキシューを支持する部品。支持する方式により、フローティング式とピボット式に分けられる。フローティング式はシューの端面を曲面とし、平面のアンカーにあてる方式で、ピボット式ほどアンカー部の精度を必要としないため製造コストが安く、広く使われている。反面、ブレーキを解除したときのシューの位置が決まらず、引きずりを起こすことがあり(センタリング不良)、シューのリターンスプリングのバランスを考慮する必要がある。ピボット式はシューが固定ピン(アンカーピン)の周りで回転するので安定した動きになる。ピボット部は比較的高い加工精度が要求され、おもに大型車に採用されている。
アンカー Anchor
錨
(ANCHOR から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/02 03:24 UTC 版)
錨(碇、いかり、アンカー、anchor)とは船舶を水上の一定範囲に止めておくために、鎖やロープを付けて海底や湖底、川底へ沈めて使う器具。定置網や建網などの漁具の固定にも用いる[1]。
- ^ a b c d e f g h i j k l 嶋田 忠一「秋田県の碇の形態に関する一知見」『秋田県立博物館研究報告』第14号、秋田県立博物館、1989年、1-12頁。
- ^ a b c d e f g h i 増田 光弘「走錨事故防止のための研究について」『日本航海学会誌』第212巻、公益社団法人日本航海学会、2020年、11-17頁。
- ^ 海事史研究 第39号 地中海における鉛のアンカーストックの時代 上田雄
- ^ 新星出版社編集部編 『船のしくみ』 新星出版社 (2008年頃の出版) ISBN 9784405106727
- ^ 文化庁編『発掘された日本列島 98新発見考古速報』(朝日新聞社)p.20.
- ^ 飯田嘉郎著 「海軍錨作業小史付「航海術史」訂正表」1989年6月30日出版
- ^ 有限会社 中村技研工業
- ^ 『日本家紋総覧 コンパクト版』(新人物往来社)p.106.
- ^ a b 池田吉穂著 「図解雑学 船のしくみ」 ナツメ社 2006年5月10日初版発行 ISBN 4-8163-4090-4
- ^ 池田良穂著 「船の科学」 BLUE BACKS 講談社 ISBN 978-4-06-257579-9
- ^ a b c d e f g h i “商船のヒューマンエラー事故防止研究委員会 最終報告書”. 日本船舶海洋工学会. 2019年11月16日閲覧。
- ^ 『日本家紋総覧 コンパクト版』( 新人物往来社) p.106.
- ^ 日本の地図記号の一覧を参照。
Anchor
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 22:17 UTC 版)
「ウィザード・スパイダー」の記事における「Anchor」の解説
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ウィクショナリーに関連の辞書項目があります。anchor 錨(いかり)。船舶の部品。 アンカーマン (anchorman)・アンカーパーソン (anchorperson) の略。主要人物という意味から明確に決められた特定のポジションまで分野により異なる。リレー走・リレー水泳などのリレー競技の最終競技者(チームの中の重要度では無く単に最終競技者を示す言葉)。 綱引きのチーム最後尾の選手(チームの中の重要度では無く単に最後尾選手を示す言葉)。 ニュースキャスター(アメリカ英語)。 ラジオ番組で、番組中に話された会話の内容を最後に整理してまとめる役目の人。 報道・執筆などの言論活動における分業体制の中で、「データマン」が収集した資料を基に記事や創作を執筆して公表し、ジャーナリストや作家などとして活動する人間。 アースアンカー工法。地すべりやがけ崩れ対策に用いるワイヤーを利用した工法の一つ。 アンカーボルト。コンクリートなどに物を設置するための固定用部品。 アンカーポイント。グラフィックツールで曲線を描画するときに指定する通過点。 HTML要素の … 。ハイパーリンクを示す。転じて、電子掲示板で他の書き込みにリンクするための書式。 アンカリング。心理学用語。 サッカーのポジションのひとつ。守備的ミッドフィールダーの別名。 ロケットアンカー。SFに登場する錨状の装備。 アンカー効果。接着に関する現象の一つ。 セールスアンカー
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