停泊地とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 停泊地の意味・解説 

泊地

(停泊地 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/04 02:22 UTC 版)

香港ビクトリア・ハーバー
東京都品川区北品川の「品川浦と船溜まり」。

泊地(はくち、英語: harbor / anchorage)は、日本語では港湾において船舶を停泊させる水域とされるが、英語では特定のエリアではなく港湾全体を指す場合もある。

小型船舶用の停泊水域は船だまり(ふなだまり)ともいう。古語では(とまり)と呼ばれ港・に発展する。同義語として港湾で投錨する場合は錨地(びょうち)という。

解説

泊地は港湾施設の内の水域施設の一つであり、船舶が安全に航路から出入りし停泊するために設定された水面である。寄港した船舶を岸壁に係留して、安全に荷役作業を行ったり、旅客が快適に乗下船したりするためには、泊地は海象条件の良い静穏な水域に、十分な面積と水深とを以って確保しなければならない。また、海底の地質はがかかりやすいことが望ましい。

周囲を陸地に囲まれた内海で、これらの条件を自然のうちに満たす場所は「天然の良港フランス語版」とも形容される。近代以前、天然の泊地を持つ都市は港湾都市商業都市として繁栄した。金角湾に面していたコンスタンティノープルイスタンブール)、ビクトリア・ハーバーに面していた香港などが例として上げられる。日本では東京湾大阪湾などが泊地の条件を満たしており、横浜神戸という港湾都市が発達した。

近代以降は土木技術が進歩し、大規模な防波堤や掘り込み式港湾を建設して静穏な水面を確保したり、水深が不足する場合は浚渫を行うことで、天然の地形に恵まれない場所でも泊地を設定することが可能となった。

第二次世界大戦ノルマンディー上陸作戦の際には、イギリスの港からマルベリー英語版と名づけたコンクリート製の巨大な箱を運んでフランスの海岸に設置し、即席の仮設港湾を建設する作戦が実施された。

関連項目


「停泊地」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「停泊地」の関連用語

1
泊地 デジタル大辞泉
100% |||||

2
錨地 デジタル大辞泉
100% |||||



5
グリトビケン デジタル大辞泉
50% |||||

6
ショートランド諸島 デジタル大辞泉
50% |||||


8
Cap Haitien デジタル大辞泉
36% |||||

9
ファルマス デジタル大辞泉
36% |||||


停泊地のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



停泊地のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの泊地 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS