浚渫
浚渫
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/01/06 20:07 UTC 版)
海翔丸の主たる業務は、関門航路の浚渫である。およそ3ノットで航行しながら船尾中央部のドラグラダーを海底に降ろし、先端部のドラグヘッドを使って、掃除機のように海底の泥を海水とともに吸いこんで浚渫する。海水を一緒に吸い込むのは、浚渫ポンプが目詰まりするのを防ぐ意味があり、吸い込んだ泥は船体中央部の泥槽と呼ばれる部分に積み込まれる。この泥槽はおよそ2,000m3の容量があり、およそ30分あまりの作業で満杯になる。一緒に吸い込んだ海水は上澄みを再度浚渫ポンプへ循環し、作業効率に無駄のないよう工夫されている。いっぱいになった浚渫土は、北九州空港北部に隣接する土砂処分場に運び、土捨てする。土捨てのため土砂処分場へ着岸する際、ドルフィンの手前800m付近から操船-接岸-陸上排送-離岸を自動で行う独自システムを開発、運用している。 海翔丸が作業を行う関門航路南東水道地区はシルテーションによる埋没が顕著な海域であり、埋没の量は年間およそ400,000m3ともいわれる。この問題を解決すべく、国土交通省は海翔丸を建造・就航させ、24時間3交代制での浚渫作業を採用している。 浚渫装置 浚渫ポンプ:5,000m3/h×2台 泥艙容量:2,000m3
※この「浚渫」の解説は、「海翔丸」の解説の一部です。
「浚渫」を含む「海翔丸」の記事については、「海翔丸」の概要を参照ください。
「浚渫」の例文・使い方・用例・文例
品詞の分類
名詞およびサ変動詞(建築) | 築庭 治水 浚渫 退水 造営 |
名詞およびサ変動詞(除く) | 削除 除毛 浚渫 ガス抜き 収去 |
- >> 「浚渫」を含む用語の索引
- 浚渫のページへのリンク