気をつけ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/13 15:13 UTC 版)

気をつけ(きをつけ、英:attention)は直立不動の人体姿勢(および)直立不動を求める号令。
概要
「気をつけ」は各国の軍隊・準軍事組織・警察の基本教練科目に必ず取り入れられている姿勢・号令。さらに、マーチングバンド、応援団、ボーイスカウト、日本の学校教育などでは、一般市民の教育やしきたりとしても取り入れられている。そのため、近代以降は「気をつけ」は目上の人物への敬意や集団の規律を表す世界共通のボディーランゲージとなっている。
「気をつけ」の姿勢をとるには以下のように身体を動かす[1]。
- 両足の踵をつける
- つま先を少し開く
- 両膝をつけて伸ばす
- 腰を伸ばす
- 胸を張る
- あごを引く[2]
- 口を閉じる
- 真っ直ぐ前を見る
- 肘を伸ばす
- 手は真っ直ぐに伸ばし、中指がズボンの線に沿うようにする。
- なお、自衛官の場合は握りこぶしを作る。
軍人は自分より階級が上の将官・士官の前では基本的に気をつけの姿勢をとる[3]。 「気をつけ」の姿勢をとった場合、基本的には上官からの「休め」、「進め」など別の号令が出るまで、あるいは「楽にしたまえ」といった口頭での指示が出るまで姿勢を変えたり、ゆらゆらと動いてはならない[3]。また、私語してはならない。
種類
- フィンランド軍では踵をつけず、拳一個分の間隔を空ける。
- ポーランド軍とトルコ軍では両母指の間隔を足と同じ長さに開く。
- スイス軍では両踵をつけ、つま先を60度の角度で開く。
- イギリス軍、アメリカ軍、ニュージーランド軍、オーストラリア軍では両踵をつけ、つま先を45度の角度で開く。
- カナダ軍では両踵をつけ、つま先を30度の角度で開く。
- スウェーデン軍・自衛隊では手指は伸ばさずに握り拳を作る。
脚注
- ^ 古屋 (1990)p.28
- ^ あごを上げるのが正式とするものも存在する。
- ^ a b “Commissioned Corps Personnel Office :Military Customs and Courtesy” (英語). アメリカ疾病予防管理センター. 2011年1月19日閲覧。
参考文献
- 古屋三郎『2年の体育: 月別指導の重点と指導事例』国土社、1990年。ISBN 978-4337611023 。2011年1月19日閲覧。
関連項目
気をつけ
「気をつけ」の例文・使い方・用例・文例
- 行動にはもっと気をつけなさい
- ことばに気をつけなさい
- 気をつけなきゃ.ただじゃすまないよ
- 気をつけてね.さよなら
- 風邪をひかないように気をつけてね
- くれぐれもお体に気をつけてください
- 彼女は健康には気をつけている
- ことば遣いに気をつけなさい
- はしごを降りるときには気をつけなさい
- 「気をつけて」と私は叫んだ
- その陶器には気をつけてください,壊れやすいから
- 雨の時には気をつけて運転してください
- 私有車道から通りにバックして出る時は気をつけなさい
- 転ばないように気をつけて!
- 教師はどの生徒もえこひいきしないように気をつけなければならない
- 元気をつける
- 気をつけてやりなさい
- 食事には特に気をつけなければいけない
- 君は私の言ったことに気をつけるべきだった
- 気をつけて.路面が凍りついています
- 気をつけのページへのリンク