オーバーロード【overload】
オーバーロード
【英】overload
オーバーロードとは、「引数や戻り値が異なるが名称が同一のメソッドを複数定義する」というオブジェクト指向プログラミングのテクニックである。
オーバーロードでは、引数の型が異なる同名のメソッドをあらかじめ複数定義しておくことで、メソッドが呼び出される時の引数や戻り値の型などに応じて適切なメソッドを呼び出すことができ、呼び出す際のチェックやメソッド内部での不要な条件分岐などを減らすことが可能になる。
このテクニックを利用することでメソッド名の煩雑化や似て非なるメソッド名の大量記述を防ぐことができるが、同一名称ゆえに多用しすぎると機能を理解し辛いメソッドを生む危険性を孕む。
オーバーロードの本質は「引数や戻り値、個々の振る舞いは異なるが、振る舞いの本質は同様」の場合のメソッドかコンストラクタに対して適用するべきであり、「引数の型が異なるだけで振る舞いは同様」の場合のメソッドをオーバーロードしても混乱の元となりやすい。
オーバーロード
おもに動力計でエンジンの出力をはかるとき、動力計の能力を超えた出力を吸収することをいう。例えば、100kWの動力計にエンジンをつなぎ、エンジンが110kWを発生させているとき、10%のオーバーロードとなる。一般に、動力計は短時間ならば10%の過負荷運転が可能である。動力計の最大吸収能力を超えた状態でエンジン出力を吸収すること、もしくは動力計が吸収できない高い出力を過負荷出力という。
オーバーロード
過積載などによってクルマの許容限度を超える荷重をいう。トラックなどには各車軸またはそのクルマに許容できる軸重、および、車両総重量の限度を示す値(許容限度)が届け出されている。許容限度は、クルマの安定性や操縦性、制動性などの保安基準に適合し、かつ、安全な運行をメーカーが保証する最大許容重量である。つまりクルマを使用する際にやむを得ず起こり得る重量変動、例えば荷物の不均一積載や、定員を超える人員の乗車などの事態が発生しても安全運行が確保できる最大重量である。この許容限度を超える積載量の配分不均一や過積載は、重大な事故を引き起こす要因となり、運送業者などへの徹底や路上検査などで厳重な取り締まりが行われている。
オーバーロード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/19 06:20 UTC 版)
オーバーロード、オーヴァーロード
- 1 オーバーロードとは
- 2 オーバーロードの概要
「オーバーロード」の例文・使い方・用例
- オーバーロード状態になる
- オーバーロードのページへのリンク