インラインコード
インラインコードとは、プログラミング言語において、サブルーチンを呼び出すためのコードの代わりに、直接コード内に記述された、サブルーチンの内容のことである。
インラインコードを記述する手法は、インライン展開と呼ばれている。インライン展開はコンパイラによるコード最適化の手法の一つとして用いられている。
インラインコードを記述することで、サブルーチンを呼び出す際に行われているレジスタの退避や回復、スタック調整、といった処理が不要となる。これによって、サブルーチンの呼び出しに伴うオーバーヘッドがなくなり、処理の高速化を図ることができる。特にループ処理が多数存在するプログラムの場合は、インラインコードを行うことで大幅な速度向上が期待できる。
他方、インラインコードを用いると、複数の場所で何度も呼び出されるサブルーチンを、その都度直接に記述することになる。そのためサイズは肥大しやすく、必要なメモリ容量が増大しがちになる。
- インラインコードのページへのリンク