許容電流
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/14 09:00 UTC 版)
許容電流(きょようでんりゅう)とは、規格上電線などに流すことのできる最大の電流である。
物体には電気抵抗があり、その物体に電圧をかけて電流を流すと抵抗によって発熱する。電線などの導体にも小さいながら抵抗があり、その発熱によって絶縁被覆が溶解すれば電気は短絡したり、場合によっては発火する。そのため電線にはそれぞれ許容電流が定められてあり、配線用遮断器などでこれを保護する。
許容電流には、連続して流すことの出来る常時許容電流と、短絡電流等短い時間のみ流すことができる短時間許容電流とがある。 単に許容電流といった場合、前者を指す。
許容電流は、下記によって変化する。
- 絶縁体の種類 (絶縁被覆の許容温度が絶縁体によって異なるため)
- 電線の布設方法 (布設方法により、熱拡散のし易さが異なるため)
- 周囲温度 (周囲温度が低いと、絶縁被覆の許容温度に達するまでの電流が多くなる)
関連項目
許容電流
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/05/27 06:31 UTC 版)
「600Vビニル絶縁電線」の記事における「許容電流」の解説
流すことのできる電流の許容値(許容電流)は、日本電線工業会がJCS 0168-2(33kV以下電力ケーブルの許容電流計算-第2部:低圧ゴム・プラスチックケーブルの許容電流)として定めている。1.6mmのIV線をがいし引き配線した場合で27A、2.0mmで35Aなど規定されているが、心線の太さ、電線管に何本収めるか等によって許容電流量は変化する。
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