バイオテクノロジー【biotechnology】
バイオテクノロジー
バイオロジー(生物学)とテクノロジー(技術)を組み合わせた造語で生命工学と訳されています。味噌,醤油等の発酵・醸造技術等をオールドバイオテクノロジーと,遺伝子操作,細胞融合等をニューバイオテクノロジーと呼んでいます。バイオテクノロジー
バイオテクノロジー
バイオテクノロジー
言葉自体は1980年頃から使われた新しいものである。しかし、昔から作られている、ビール、ワイン、酒、納豆、味噌、パン、チーズなどの発酵食品、農作物の育種などの品種改良もバイオテクノロジーといえる。20世紀には、発酵技術を応用したクエン酸やアミノ酸、抗生物質なども生産されるようになった。これらは「オールドバイオ」と呼ばれる。
1970年代以降になり、遺伝子組換え技術、細胞融合、組織・細胞培養などの実用化技術が急速に発展した。これらは「ニューバイオテクノロジー」と呼ばれ、最近では、遺伝子治療、クローン技術など、様々な分野での応用が進んでいる。
バイオテクノロジー
バイオテクノロジー biotechnology
全体 ★★★☆ 60歳以上 ★★☆☆
遺伝子研究など,
- 「バイオテクノロジー」は,遺伝子組み換えや人工生命などの先端科学に関する報道などを通して一般の人の目に触れやすくなっているが,こうした場合は「生命工学」と言い換えるのが分かりやすい。
- 「バイオテクノロジー」は本来,植物や微生物も含めて,生物全般の機能を工学的に応用する研究を広く指し,こうした場合は「生物工学」と言い換える方が適切である。
- 研究よりも技術に焦点の当たる場合は,「生命技術」と言い換えることが適切な場合もある。
- 定着に向かっている語だと思われ,「バイオテクノロジー」をそのまま用いることにさほど問題のない場面も多いと思われる。ただし60歳以上では,半数以上が分からない語であり,言い換えや説明付与が望まれる場合も多い。
- 略して「バイオ」という語形が用いられることもあるが,定着度は「バイオテクノロジー」よりも低く(全体★★☆☆,60歳以上★☆☆☆),分かりにくい。
生物工学
(バイオテクノロジー から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/19 01:31 UTC 版)
生物工学(せいぶつこうがく、英語: biological engineering)は、生物学の知見を元にし、実社会に有用な利用法をもたらす技術の総称である。ただし定義は明確ではなく、バイオテクノロジー(英語: biotechnology)やバイオニクス(英語: bionics)の訳語として使われる場合が多く、この両方を含んだ学問の領域と捉えることに矛盾しない[1]。また、特に遺伝子操作をする場合には、遺伝子工学と呼ばれる場合もある。
- ^ 大島 1995, p. 726.
- ^ 「改訂第2版 年表付き バイオテクノロジーの流れ」p222 (財)バイオインダストリー協会 バイオテクノロジーの流れ編集委員会編 化学工業日報社 2002年3月25日2版第1刷発行
- ^ 「食料の世界地図」p42-45 エリック・ミルストーン、ティム・ラング著 中山里美・高田直也訳 大賀圭治監訳 丸善 平成17年10月30日発行
- ^ 「食 90億人が食べていくために」(サイエンス・パレット025)p161-162 John Krebs著 伊藤佑子・伊藤俊洋訳 丸善出版 平成27年6月25日発行
- ^ https://www.suntory.co.jp/sic/research/s_bluerose/story/ 「開発ストーリー」サントリー 2021年8月25日閲覧
- ^ 「食物科学概論 改訂版」(生活環境学ライブラリー4)p123-124 的場輝佳編著 朝倉書店 2014年3月25日改訂版第1刷発行
- ^ “バイオレメディエーション - 環境技術解説”. 環境展望台. 国立環境研究所 (2009年). 2021年8月24日閲覧。
- ^ Dehlinger 2017, pp. 133–135.
- ^ Dehlinger 2017, pp. 73–74.
- ^ Dehlinger 2017, pp. 79–81.
- ^ Dehlinger 2017, pp. 135–137.
- ^ 「地球環境論 緑の地球と共に生きる」p153-154 山田悦編著 電気書院 2014年4月10日第1版第1刷発行
- ^ https://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/carta/about/ 「カルタヘナ法とは」日本国農林水産省 令和4年3月 2022年7月22日閲覧
- ^ 「新訂 食用作物」p5 国分牧衛 養賢堂 2010年8月10日第1版
- ^ Dehlinger 2017, pp. 150–151.
バイオテクノロジー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/13 15:37 UTC 版)
「ワシントン・ボルチモア・北バージニア広域都市圏」の記事における「バイオテクノロジー」の解説
en:National Institutes of Healthに近接しているに限らず、メリーランドワシントン近郊はバイオテクノロジーの中心地となっている。ここにある主要企業にはen:MedImmune、en:United Therapeutics、en:The Institute for Genomic Research、en:Human Genome Sciences、en:Howard Hughes Medical Instituteがある。
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バイオテクノロジー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 15:38 UTC 版)
「地球壊滅リスク」の記事における「バイオテクノロジー」の解説
詳細は「 バイオテクノロジーの危険性 (英語: Biotechnology risk )」を参照 バイオテクノロジーは(ウイルス、バクテリア、細菌、植物、動物の)生物工学的生物の形で地球壊滅リスクを持ち出しうる。多くの場合においてそれらの生物は人間、家畜、作物または私たちが依存する生物(例えば 花粉媒介者、腸内細菌)の病原体となるだろう。しかしながら、いかなる生物も 生態系の機能を破局的に破壊しうる、例えば、主要作物より勝る競争力の強い雑草は、バイオテクノロジーの危険を持ち出す。
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バイオテクノロジー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 13:59 UTC 版)
「メリーランド州」の記事における「バイオテクノロジー」の解説
メリーランド州は生命科学の研究と開発の中心である。州内に400以上のバイオテクノロジー会社があり、国内第4位の集積である。 州内にある研究と開発に関連する研究所や政府機関としては、ジョンズ・ホプキンス大学、ジョンズ・ホプキンス応用物理研究所、メリーランド大学の各キャンパス、ゴダード宇宙飛行センター、アメリカ合衆国国勢調査局、アメリカ国立衛生研究所、アメリカ国立標準技術研究所、国立精神医学研究所、アメリカ食品医薬品局、ハワード・ヒューズ医療研究所、セレラ・ゲノミックス社、ヒューマン・ゲノム科学、J・クレイグ・ベンター研究所、メドインミューン(近年、アストラゼネカに買収)がある。
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バイオテクノロジー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/21 00:13 UTC 版)
「アメリカの環境と環境政策」の記事における「バイオテクノロジー」の解説
アレクサンダー・グレイザー『微生物バイオテクノロジー』培風館。 テレンス・ブラウン『ゲノム-新しい生命情報システムへのアプローチ』メディカル・サイエンス。 中村祐輔、中村雅美『ゲノムが世界を支配する』講談社。 シュリーヴ『ザ・ゲノム・ビジネス』角川書店。 森健『人体改造の世紀-ヒトゲノムが切り開く遺伝子技術の功罪』講談社。 古谷利夫、増保安彦、辻本豪三『ゲノム創薬-創薬のパラダイムシフト』中山書店。 ジェレミー・リフキン『バイテク・センチュリー-遺伝子が人類そして世界を改造する』集英社。 ゴードン・カーター、ステフェン・ボイル『知っておきたいDNA、遺伝子、遺伝子工学の基礎知識』宝酒造。 中村靖彦『遺伝子組み換え食品を検証する』NHK出版。 三瀬勝利『遺伝子組み換え食品のリスク』NHK出版。
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バイオテクノロジー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/04/15 00:50 UTC 版)
インテインはタンパク質を連結する方法として非常に効率的で、バイオテクノロジーでも重要な役割を得ており、タンパク質の人工合成や部位選択的ラベリング(NMRによる研究に有用)などに応用されるようになった。また医学的にも、インテインを含むタンパク質でその切除を阻害すればタンパク質は正常な機能を発揮できないことから、この技術は医薬品の開発にも有用かもしれない。
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バイオテクノロジー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 22:32 UTC 版)
アグロノミストは望ましい形質の発現を拡げ、促進させるためにバイオテクノロジーを使う。バイオテクノロジーは開発された作物の新品種を試験する圃場を必要とする研究室活動であることが多い。 作物収量の上昇に加えて、作物栽培学バイオテクノロジーは食物以外の新たな用途にも次第に応用されるようになっている。例えば、油糧種子は今のところ主にマーガリンやその他の食用油として使われているが、洗剤や代替燃料、石油化学製品のための脂肪酸を生産するために改変することができる。
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バイオテクノロジー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 14:45 UTC 版)
生物発光を起こす組織は、多くの研究の題材となっている。ルシフェラーゼ系は遺伝子工学においてレポーター遺伝子としてよく使われている。また、ルシフェラーゼ系は生物医学的検査のバイオルミネセンスイメージング(bioluminescence imaging)でも使われている。 ビブリオ属の菌は、数多くの海棲無脊椎動物や魚類と共生している。ハワイ産のダンゴイカ(Hawaiian Bobtail Squid Euprymna scolopes)は、重要なモデル生物として、共生、クオラムセンシング、生物発光の研究に使われている。 生物発光を起こす器官である発光器の構造は、インダストリアルデザインに応用されている。 生物発光の工学的利用方が、いくつか提案されている[要出典]: 照明の必要のないクリスマスツリーで、漏電の危険を無くす。 光る樹木を高速道路に並べ、電気代を浮かす。 水やりが必要になったときに光る農作物や園芸植物を作る。 肉などにつく細菌を検査する新しい方法として使う。 不審死体中のバクテリアの種類を検査する。 発光する特別なペットを作る(ウサギ、ネズミ、魚など)。
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バイオテクノロジー
「バイオテクノロジー」の例文・使い方・用例・文例
- バイオテクノロジーの新しい傾向
- バイオテクノロジーは農業に革命をもたらすだろう。
- 「バイオテクノロジー(人間工学)」という言葉が普通に使われるようになったのは、いつ頃ですか。
- 福田教授はバイオテクノロジーの分野で優れた業績をあげている.
- その問題を解決したバイオテクノロジーによって作られた遺伝的に変質されたバクテリア
- 環境問題を克服するために、生物学的過程を用いるバイオテクノロジーの部門
- バイオテクノロジーを応用して開発された化粧品
- バイオテクノロジーを利用した育苗工場
- バイオテクノロジー,とくに細胞融合技術を用いた育種
- バイオテクノロジーの技術を利用して作られた化粧品
- バイオテクノロジーを応用して作った食品
- バイオセンターという,バイオテクノロジーの研究を助成する機関
- バイオハクランという,バイオテクノロジーを応用して作った野菜
- バイオテクノロジーの技術を応用して作った野菜
- バイオテクノロジーとエレクトロニクスを融合させた技術
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