水産工学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/24 17:10 UTC 版)
農業土木学会(現農業農村工学会)水産土木研究部会から派生した日本水産工学会設立のご挨拶(中村充、水産工学第27巻第1号:p.1.1991)において、学術テーマを①漁場造成, 栽培漁業に係わる水産土木②資源管理,計画生産のための漁労技術,計測機器, 漁船, 新漁業システムなど ③根拠地としての漁港, 漁村, 水産都市計画 ④海岸保全やウォーターフロント計画等における生物的自然環境に調和した工学技術 ⑤水圏浄化機能の評価とその向上のための工学技術、としている。さらに水産土木について、「生物環境を物理的立場から解明し,最適物理環境を作るための工学技術である。」とし、すなわち水産生物のための環境制御技術であることを示している。水産工学の分野とは、生物の棲みやすい環境条件を探し出して放流する適地を決め、また、好条件を求め工学的な手法を用いて新たにつくりだすことを学問とし、魚群行動・行動制御・行動計測・漁具工学・水産施設工学・流体力学から魚体運動・漁具物理・水産資源の行動制御と数値シミュレーション・漁獲過程のモデル化に関する研究などをテーマとしている。
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