『F-ZERO ファルコン伝説』のパイロット
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「F-ZEROの登場人物」の記事における「『F-ZERO ファルコン伝説』のパイロット」の解説
リュウ スザク (Ryu Suzaku) 声 - 森川智之 23歳。7月28日生まれで、血液型はA型。『ファルコン伝説』の主人公。2051年当時、ニューヨークでは名の知れた警察官にしてF-1レーサーだった彼は「マシン刑事(デカ)」の異名で悪人に恐れられていた。しかし、凶悪犯ゾーダを追っている際に事故に遭い、当時の医療技術では治せないほどの重傷を負う。その後、彼はその能力を惜しまれて、コールドスリープされたのであった。そして2201年。150年の時を経て彼はジョディ サマーの手で目覚め、高機動小隊の一員となる。一本気で正義感の強い性格だが、それゆえに無茶をしやすく、よくジョディに叱られている。150年もの時代の変化に馴染めず、しばしば仲間と衝突しながらも、ダークミリオンの優勝を阻止するため、時を同じくして2201年に蘇ったゾーダとの決着をつけるため、彼は多くの戦いに身を費やす事になる。 ミサキ ハルカを恋人に持つ。ルーシーに恋心を寄せられているが、本人は気づいていない。 当初はコーヒーをブラックで飲んでいたが、いつの間にか砂糖とミルクを入れるようになっていた。 終盤ではクランクの友人アリアスの家から見つかったハルカの日記帳から、自分がコールドスリープされた後にハルカが自分の敵を打つためにゾーダを追ったまま行方不明になった事と、ゾーダからハルカが150年前に自分と一緒に冷凍刑にされた事を伝えられてミス キラーがハルカではないかという疑念を抱くようになり(後のこの予想は的中していた事が判明する)、以後ミス キラーが相手だと本気を出せなくなってしまう。 42話にてクランクからキャプテン ファルコンの正体がバート レミングである事を告げられる。 46話にて自分が2201年に蘇った理由をジョディとスチュワートから告げられ、自分が宇宙を救う者(セイブス)である事を知りその使命を果たす決意を固める。50話でキャプテン ファルコンからブラッド ファルコンが所有していたリアクターマイトを託され、クラッシュの手でドラゴンバードに搭載された。最終決戦ではキャプテン ファルコンと共にファルコンフライヤーに乗って暗黒星雲に向かったが、ブラック シャドーに導かれてしまい、一人だけダークマターリアクター内部に入りブラック シャドーと最後の戦いを繰り広げる。しかし2つのリアクターマイトを発動させる事がなかなか出来ず、さらにハルカを人質に捕られていたため次第に追い詰められていくが、後から駆けつけたキャプテン ファルコンの救援と、ダークマターリアクターに飲み込まれたゾーダに「とっとと女(ハルカ)の事でも思い出して力を出せ!」と煽られた事により(その時本当にハルカの事を思い出していた)ブーストファイアー・フル・パワーを発動。ダークマターリアクターを暴走させてエネルギー炉の爆発を起こした。だがキャプテン ファルコンもブラック シャドーと共に爆破に巻き込まれてしまい、キャプテン ファルコンの最後をその目で見届ける事となる。その後ジョディからファルコンのヘルメットを託され、キャプテン ファルコンの意思を継ぐ決意をする。5年後の新たなF-ZEROレースではキャプテン ファルコンとしてレースに出場し、レーサーとしてデビューしたクランクを抜き去った所で物語は完結する。 搭乗マシンはドラゴンバード (DRAGON BIRD) 。重量:1,850キログラム、性能評価:B/B/B、No.00。全ての性能が高水準で纏まっているが、重量のおかげでテクニカルコースで小回りが利かないため、むしろ直線向きのマシンと言える。機体ナンバーの由来は「可能性は無限大(∞)」という意味から00である。 キャプテン ファルコンの名を継いだ後のマシンはブルーファルコン2 (BLUE FALCON 2) 。重量:1,380キログラム、性能評価:B/B/C、No.7。こちらのブルーファルコンはブーストがやや高くなった分、グリップが若干減少している。 ルーシー リバティ (Lucy Liberty) 声 - 水樹奈々 20歳。以前からF-ZEROの大ファンだったが、レース会場行きのバスを宇宙暴走族に襲撃されたところをリュウに救われ、その後技術知識で銀河警察に入隊志望し、高機動小隊に入った少女。経験は浅いが的確な走りをする腕を持つ。クラッシュと共にマシンの整備や研究を行う事も多く、また独自にゴマー&シオーのマシンを改造してツインノリッタにしたり、マシンにミサイルポッドを取り付けたり(反則行為)と実力は高い。ドジを踏む事もあるが、基本的には真面目でしっかり者であり、女好きのジャックもこのルーシーには手を出さない。ジョディとは対照的に、料理が得意。クランクのお姉さん的存在。先述のバス襲撃事件以来、リュウには恋心を抱いており、一緒にいる事は多いものの、リュウには全く気づいてもらえない。 終盤ではミス キラーから記憶チップを手渡された際に今までのミス キラーとは明らかに様子が違う事に疑念を抱き、リュウに問い詰めてミス キラーの正体がハルカである事に気付いた。リュウとハルカの幸せを願うため結局自ら身を引く事になり、片想いに終わる(人生としては良い経験になった模様。実際ジャックに「お前いい女になりそうだな」と言われた)。 搭乗マシンはエレガンスリバティ (ELEGANCE LIBERTY) 。重量:1,000キログラム、性能評価:B/C/A、No.31。ゲーム版『ファルコン伝説』ではカードe+限定マシン。軽量でグリップが高く、彼女に合わせた、初心者向けで走りやすいマシンといえる。コーナリング性能が非常に優れる反面、スピードは若干低めなので、直線コースよりはテクニカルコース向き。 ミス キラー / ミサキ ハルカ (Miss Killer / Misaki Haruka) 声 - 吉田小百合 21歳。ダークミリオンの幹部で一流の殺し屋。リュウの恋人と瓜二つの外見を持つ。ブラック シャドーのお気に入りの部下でエリート意識が強く、見下すような言動が多いため、ゾーダと対立している。冷徹な性格で、その姿でリュウを惑わし何度も命を奪おうとした。 その正体はリュウの恋人である。ブラック シャドーに洗脳されているため、その自覚がない。 150年前、レースクイーンだったハルカは、同じく一流のレーサーだったリュウと知り合い、しばらくの間交際を続けていた。しかし、リュウが彼女にプロポーズしようとしたその日、リュウはゾーダを追う途中事故にあって、コールドスリープされてしまう。その後レースクイーンを引退し、ゾーダが死刑にならず冷凍刑にされる事を知ったハルカは仇を討とうとゾーダの元へ向かったが、ゾーダの仲間と誤解され、共に冷凍刑にされてしまった。そして150年後、彼女はゾーダと共にブラック シャドーの手によって目覚め、洗脳されてミス キラーとして生まれ変わった。以来、リュウ達を色々な手で苦しめてきたが、終盤でゾーダのリアクターマイトの力によりハルカの記憶を取り戻す。だがその事を知られると自分の命がないと思い、冷徹なミス キラーを演じ続ける。その後リュウの部屋へ訪ねた時にルーシー達と楽しげに話すリュウの姿を見て、もうリュウとは昔のような関係には戻れないと悟り婚約指輪を持ったまま立ち去ってしまった。後にリュウと再会した際に「私の指に合わなかった」と言って指輪を投げ返し、リュウとの決別を決意。以後、ブラック シャドーの計画を探るためにミス キラーを演じながら影でリュウ達に協力するようになる(ゾーダに捕まったロジャーとドラグが閉じ込められた部屋のカギを解除して脱出の手助けをしたりした)。 ブラック シャドーの計画を引き出したチップをレース中にリュウに渡そうとするがキャプテン ファルコンやルーシーの妨害を受けてコースアウトしてしまい、仕方なくルーシーに渡してそのままダークミリオン本部へ戻ったが、ブラック シャドーから全てを見抜いていた上であえて泳がせていた事を告げられて、ついに裏切りが発覚してしまう。その後カプセルに閉じ込められたまま宇宙に放り出され、サムライ ゴローの船に拾われる。駆けつけたリュウを目の前にした彼女は、感極まって胸に銃を当てて拒絶するがリュウの説得によってついに心を開いた。しかし突然現れたブラック シャドーによって再び攫われてしまった(実際はリュウのリアクターマイトのエネルギーを増幅するために彼女を利用したものだった)。 最終決戦ではカーボンフリーズを施されて人質にされていたが、救援に駆けつけたキャプテン ファルコンによって救われた。 ダークマターリアクター消滅後、150年前に待っていた思い出の場所でリュウとの本当の再会を果たし、150年間引き裂かれたリュウとの関係はついに結ばれる事となった。その時の彼女にはミス キラーの面影はなく、リュウの恋人ミサキ ハルカの素顔に戻っていた。5年後の世界ではリュウと結婚し、バートに代わってファルコンハウスを経営している。 なお、ミス キラーがハルカであることが正式に判明したのは物語終盤だが、放送開始当初発売された自由帳で、その事が逸早く暴露されてしまった(キラーの絵のところにちゃっかりMISAKI HARUKAと書かれていた)。ゲーム版『ファルコン伝説』ではカードe+限定キャラクターで、ここでもミサキ ハルカの名前で登場している。 搭乗マシンはムーンシャドー (MOON SHADOW) 。重量:1,110キログラム、性能評価:B/C/B、No.32。ブラックシャドーによって膨大な費用を賭けて製作されたマシン。ボディ強度とグリップに優れ、その他の性能も加速が僅かに鈍い以外はバランスがよい。アニメ版や『CLIMAX』でのブースト使用時のオーラは赤色。 クランク ヒューズ (Crank Hughes) 声 - 小松里賀、千葉一伸(5年後) 11歳。7月28日生まれ。惑星ヘルでリュウが出会った少年。コンピューターの腕は超一流であり、高機動小隊の面々を影からサポートする。右目に様々なデータが表示されるゴーグルを装着している(シャットも可能)。かつてはゾーダに頼まれて強力なコンピュータウイルスを作ったりもしたクラッカーであったが、リュウ達と出会ってからは足を洗い、バートの好意でファルコンハウスで手伝いをしながら住むようになった。バートに父の、ジョディに母の面影を感じている。 34話にてマイティ ガゼルは自分の父親、ロイ ヒューズであり、35話ではロイの古い友人であるキャプテンファルコンがバートである事を知る。(最初に彼の正体を知ったのは彼であり、長い間秘密にするがバートが行方不明となった際に我慢できず42話でリュウとジョディに教えてしまう)5年後の世界ではリュウのドラゴンバードを引き継ぎ、レーサーとしてデビューする。 『CLIMAX』での搭乗マシンはアニメ版最終決戦仕様のドラゴンバードEX (DRAGON BIRD EX)。重量:1,880キログラム、性能評価:B/A/Cと、リュウが乗る場合と異なる(マシンナンバーはリュウの場合と同じく00)。こちらのドラゴンバードはグリップ力を犠牲にしてブーストが飛躍的に高くなったが、それ故に上級者向けのマシンになっている。 なお、アニメ版最終話のクランクは父が乗っていたレッドガゼルに乗っており、5年後で乗っていたのは通常仕様のドラゴンバードである。最終決戦仕様のドラゴンバードにはリュウしか乗っていない。 リサ ブリリアント (Lisa Brilliant) 声 - 浅野まゆみ 年齢不詳。宇宙海賊であり、サムライ ゴローの妻。ゴローが唯一頭が上がらない相手である(彼女がレディースレース中に海賊船を出して妨害行動に出た時もゴローは「(彼女も)ああなったら止められねえ」と発言している)。彼女に憧れてゴローの部下になった者も多い。夫婦仲は良好だが、互いに風来坊なため、同居はしていない。ピンク色のカニ型宇宙船「エクセレントオブクイーン」を所有。25話の「バートのF-ZERO教室」によるとピンクはラッキーカラーらしく、ゴローのファイアスティングレイも同様に塗った(が、仕返しにパンツァーエメラルドを緑色に塗られた)。最初の方ではジャックを欺き、アストロロビンを強奪し高機動小隊の本部からF-ZEROレースの賞金を奪い取った挙句アストロロビンを色替えし逃走も計っていたが、今はゴローの手助けをしたりしている。 搭乗マシンはパンツァーエメラルド (PANZER EMERALD) 。重量:1,900キログラム、性能評価:A/D/B、No.33。形状は大きく異なるが、ゴローのファイアスティングレイに近い性能を持つ。『ファルコン伝説』取扱説明書や『CLIMAX』でのマシン紹介では「操作にはテクニックが必要」と記載されているが、実際はファイアスティングレイとさほど変わらない操作性である。 バート レミング / アンディ サマー (Burt Lemming / Andy Summer) 声 - 田中秀幸 年齢不詳。4月10日生まれで、血液型はA型。リュウの行きつけカフェ「ファルコンハウス」のマスターで、重度のF-ZEROファン。レースの日は店を休みにする事が多い。クランクの父親的存在。紳士的で、リュウに対して「リュウさん」と呼び、ジャックを「ジャック君」、ルーシーとクランクに対してはそのままで呼び捨てている(ただしクランクに対して初登場時には「君」付けで呼んでいる。またルーシーに対しては35話以降「さん」付けで呼んでいる)。毎回次回予告の後、「バートのF-ZERO教室」というコーナーがあり、ディフォルメ化されたバートが視聴者からの質問に答えている。左目の傷の事を度々聞かれたが、真相は最後まで不明だった(「バートのF-ZERO教室」最終回での彼の態度を見ると、どうやらとても恥ずかしい理由でできた傷だったらしい)。お世辞にも絵が上手いとは言えない。得意料理は納豆のカレー(クランクの好物だが、リュウの口には合わない模様)。 35話にて本名はアンディ サマー という事が明かされた。名前のとおり、ジョディの兄である(ジョディは亡くなったと思っていた)。同時に自らがキャプテン ファルコンの正体である事も明かされた。キャプテン ファルコンについては上述。 38話にて惑星タンカルでブラッド ファルコンと共に切り裂いた空間に巻き込まれて消滅したかに見えたが程なくして脱出し、ブラック シャドーを欺くため行方不明になったように見せかけて謎の覆面パイロット「バーサーカー」に成りすましてF-ZERO委員会の内部調査に乗り出していた。なお、バート不在となった時のファルコンハウスはクランクが代わりに経営していた。 47話にてF-ZERO委員会本部で拉致されたリュウを救うためにブラック シャドーの目の前でバーサーカーの正体を明かし、リュウと共にブーストファイアを発動してF-ZERO委員会本部からの脱出に成功。その後ファルコンハウスに客として訪れたリュウをマスターとして出迎えた。 搭乗マシンはブルーファルコン (BLUE FALCON) 。 バーサーカー (Berserker) ドン ジーニーに雇われた、ダークミリオンに従う謎の覆面パイロット。 その正体は行方不明と思われたキャプテン ファルコンである。F-ZERO委員会の動きを調査するために、素顔を隠していた。 搭乗マシンはレッドブル (RED BULL) 。重量:2,200キログラム、性能評価:A/C/B、No.77。ブルーファルコンに擬装を施したものだが、性能はブルーファルコンとは大きく異なる。ゲームでは『CLIMAX』にのみ登場。外見と性能がブラックブルに似ており、最高速度とボディ強度はブラックブルと同等であり、ブラックブルと同様にサイドアタックで相手マシンを一撃で破壊することも可能である。ブースターやグリップ力はブルーファルコンと同等で、総合的なポテンシャルは高いが重量が重い分小回りが利かないため、上級者向けマシンになっている。 ダークソルジャー (Dark Soldier) ダークミリオンの一般戦闘員であるロボット。それなりの喜怒哀楽は持っている。『CLIMAX』ではプレイヤーキャラクターとして登場。なお、色違いがリサの部下として働いている。 搭乗マシンは量産型デスアンカーであるソルジャーアンカー (SOLDIER ANCHOR) 。重量:1,720キログラム、性能評価:D/B/B(『CLIMAX』取扱説明書のマシン紹介では重量:1,620キログラム、性能評価:E/A/C)、No.34。デスアンカーと違い、ブースターを抑えられた反面、強度とグリップを強化してバランスが取れているため、マシンの強度にさえ気をつければ初心者でも扱える。最高速度は高め。なお、ゲーム版ではオレンジ色だが、アニメ版では様々な色のバリエーションが登場する。アニメ版や『CLIMAX』でのブースト使用時のオーラは赤色。 アンソニー ロプキン (Anthony Ropkin) 声 - 千葉一伸 年齢不詳(コールドスリープを考慮すれば90歳以上)。 シルバー ニールセンの若い頃のライバルである宇宙人。ローカルレースでは連戦連勝を記録する謎の凄腕パイロット。ニールセンとの決着を付ける直前に事故にあって重傷を負い、リュウと同じようにコールドスリープされて現代に蘇った。 搭乗マシンは名称、ナンバー、性能共に不明だが、外見は赤いゴールデンフォックス。ゲームには登場しない。
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