作風・評価とは? わかりやすく解説

作風・評価

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たなかのか」の記事における「作風・評価」の解説

コミカル・リリカル・シニカルの三拍子揃った描写魅力とされる。その作風中でもリリカル」という単語形容されることが多く本人人柄についても「リリカルな人」だと担当編集コメントしている。独特の比喩表現がたびたび使われるのも特徴である。現代的な日常世界からは少し離れた世界舞台とした作品多く自分存在に心もとなさを感じ主人公導かれ寄り道しながら前に進んで行こうとする姿を通じて、人ときちんと向き合うことに臆病になってしまう心の揺れや、外の世界自分と距離感について悩む心の機微などが丁寧に描かれる。これらについては自分上手くできないことなので、日々考えているテーマなのかもしれない語っている。のちには、『タビと道づれ』や『すみっこの空さん』の一部の話を挙げて自分作品には読者傷口開いて治すような節があるため、一度傷が治った忘れてくれたほうがもう痛い思いをしなくてすむと評したこともあり、「カサブタみたいな漫画を描くこと」が自分理想なのかもしれないとしつつ、カサブタ取れて忘れられてしまうと作家として忘れられてしまい、生活していけなくなるので難しいと語っている。『タビと道づれ』の完結時は漫画家辞めようとも考えたといい、『すみっこの空さん』の連載始めたのは、自分以上に担当編集にきつい思いをさせてしまったため、いい思いをしてもらいたいという気持ちからだった。そのため、最終回目前控えた54話の下書き読んで担当編集が涙を流した際には、ようやく大願叶ったように感じたという。また、『恋の撮り方』のあとがきでは、夜道街灯照らされ部分の縁が世界の終わりのように思えるが、そこに立つとパッと次の街灯照らされ部分見えてくるとして、今回作品描きたいことは描いたと思うのに、そのたび次の描きたいものが見えてきて、その繰り返し今日まで漫画描いてきたと語っている。

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ロベルト・ボラーニョ」の記事における「作風・評価」の解説

ボラーニョの小説は、それまでラテンアメリカ文学イメージづけてきたマジックリアリズムのような手法はほとんど使わず比較平易な文体で「売れない作家のような人生落伍者がもつ悲哀を、客観的な目線冷静に描いたものが多い。また、探偵物のようなサスペンス通ず内容が多いことも特徴で、中編はるかな星』、長編野生探偵たち』『2666』の大きなプロットは、いずれも「とある作家探しに行く」というものである短編集通話』に収録された「刑事たち」はチリ・クーデターによって投獄され経験元になっていたり、『野生探偵たち』の第一部アヴァンギャルド詩のグループ中心になっているなど、ボラーニョ自身経験作品色濃く反映されている。 現在、ボラーニョはマリオ・バルガス・リョサガブリエル・ガルシア=マルケス以来成功収めたラテンアメリカ文学代表する作家一人として地位確立している。しかし、近年では主に長編における散漫な箇所への指摘など、過剰なまでの評価見直される動きもある。

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クリスチャン・ラッセン」の記事における「作風・評価」の解説

ハワイ海中風景イルカなどの海洋生物主要なモチーフに、南洋の自然をきらびやかな画風描き、「マリンアート」と称される。空(そら)の部分などにはエアブラシ用いるという。 その作品安価な版画リトグラフジグソーパズルとして大衆的人気得た日本での知名度向上に絵画商法大きく関わっていたため、その販売戦略への反感からヒロ・ヤマガタ同様美術界本流からは無視されてきた。奈良美智には「ああいう平和頭の理想的自然志向理解できない」と批判されている。

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アンドレイ・プラトーノフ」の記事における「作風・評価」の解説

執筆した作品のジャンル多岐にわたり、小説をはじめ、詩、論説ルポルタージュ戯曲映画シナリオ童話翻訳・翻案などを手掛けている。 プラトーノフ作風は、時に文法的錯誤をも辞さない異様な文体的緊張感によって特徴づけられ、詩人ヨシフ・ブロツキーアメリカで出版された『土台穴』に寄せた文章の中で、プラトーノフフランツ・カフカジェイムズ・ジョイスサミュエル・ベケット比較しながら、「プラトーノフ翻訳できない」とまで述べているのは有名である。

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中山可穂」の記事における「作風・評価」の解説

女性同士恋愛レズビアン)をテーマにした、切なくて純度の高い作品が多いのが特徴初期の頃過激な描写とともにこのテーマ徹底的に追求する作品群知られていた。しかし、『ケッヘル以降作品世界広げ女性同士恋愛だけでなく、男女恋愛男性同士恋愛親子愛や広く人間愛をテーマとした作品数多く発表している。作家自身は「ビアン作家」と呼ばれることを嫌悪しており、レズビアン小説超えた骨太ストーリー性を有する人間存在根源に迫る意欲的な作品発表し続けている。硬質繊細な文章と、他に類を見ない濃密かつ切実な作風知られ極めて寡作ながら、読者の熱い支持集めている。2001年山本周五郎賞受賞以後文学賞文壇づきあいとは無縁で、マイペース執筆活動行っているため「孤高全身恋愛小説家」と称されることが多い。

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釧雲泉」の記事における「作風・評価」の解説

泉は中国南宗画志向し続けた山水画名品多く比較若描きのものに評価が高い。晩年の作は妙な重苦しさがあると評される中国画家董源倪瓚張秋穀らの影響がみられ、気韻生動筆墨淡雅で、超俗の趣を持つ。「居民雲仙あるを説けども、邑に泉あるを知らず」と泉を敬慕した田能村竹田はその著『屠赤瑣瑣録』で嘆いている。金井烏洲無声詩話』や森島長志『槃礴脞話』の「泉画譚」に泉の作が高く評価されている。慶応2年1866年)刊の『南宗書画品価録』には池大雅に次ぐ一点3両の高額売買されていたことが記されている。

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フラ・バルトロメオ」の記事における「作風・評価」の解説

バルトロメオの描く人物像全般的に小さく着衣人物が多い。このことから彼の力量低く評価する向きもあるが、彼は福音書記者聖マルコ堂々とした肖像ピッティ美術館)や、裸体聖セバスティアヌス肖像描いており、前述画風は必ずしも彼の力量不足を示すものではない。聖セバスティアヌス多くの矢に貫かれ殉教した姿がしばしば画題とされるが、バルトロメオ描いた聖セバスティアヌス像は聖人苦悶生々しく表現していたため、もともと飾られていた女子修道院礼拝堂から撤去せざるをえなかった。バルトロメオ作品大部分祭壇画で、明暗法駆使繊細な色彩衣服のひだの巧み描写特色としている。また、バルトロメオ人物のポーズ研究用の、関節が曲がるようにできた人形用いた最初画家とされている。

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アンドレイ・ヴォルコンスキー」の記事における「作風・評価」の解説

ヴォルコンスキーは、ソ連において十二音技法セリー技法試みた最初作曲家であったその作品群は仲間作曲家大きな影響及ぼしロシアにおける音楽語法真の再生拡充もたらした点でも重要なものとなる。当時このような音楽作曲することは、勇気要る行為だった。それはソヴィエト・ロシアにおける作曲家義務や、それに付随して陰に陽に顕れる自由への抑圧対す抵抗でもあった。故にヴォルコンスキーの作品当局白眼視され演奏禁圧されたことは驚くに当たらない。 「その翌日に私は作曲家同盟から追放された。私の演奏会ことごとくキャンセルされた。レコード会社は、私の録音発売できないように指示されていた。」(本人の弁) 外国行きの許可を得るためにユダヤ人女性偽装結婚行い出国できると離婚した。しかし、なかなか出国できなかった。無職のまま半年ずるずる待たされ続けその間ヴォルコンスキーは、パスポートの発行再三渡って要求しながら、生計立てるため、蔵書楽譜売りに出さなければならなかった。 「ソヴィエト当局は、とうとう知性知恵をつけて、無用となった作曲家に(出国を)許す気になった。その作曲家は、ソ連でしか演奏されないよう種類音楽作曲することができなかったからだ…。私はソヴィエト文化大宮殿付いた一片染みでしかなかったというわけだ。」(本人の弁)

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安徳瑛」の記事における「作風・評価」の解説

1981年のスペイン・フランスへの旅行契機1983年頃から発表し始めた白い道」と、「安徳の心の深層にある憧れの街」を俯瞰構図描き始めたのゆく午後」という100号の作品1984年第27回安井賞展、安井賞・賞候補となった。(参照:1984年第27回安井賞カタログに賞候補写真掲載)以後安徳の独特の俯瞰技法」について美術関係者及び美術愛好家詩人達から注視され始めた。(以下参照)1984年美術出版社刊行具象絵画の現在・p78-P79」1986年視覚デザイン研究所編 「水彩ノート・街 P114-P115」1988年 美術世界企画洋画の現在と未来展」カタログ・P114」1988年サロンデボザール刊行月刊ボザール P2-P5,P10-P13」1988年(株)バーズ刊行月刊ギヤラリー 表紙絵及びP20-P231990年詩誌「KASEN」P168-P174,1990年詩と思想表紙絵及びP149

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グイド・レーニ」の記事における「作風・評価」の解説

レーニ作風には、バロック期巨匠カラヴァッジョ劇的な構図明暗激し対比見られるとともにルネサンス期巨匠ラファエロ風の古典主義様式見られる代表作アウローラ』に見られる考え抜かれ構図理想化され優雅な人物表現、柔和な色彩などはレーニ作風典型を示すもので、古典研究成果うかがわれる。『アウローラ』の並列的人物の配置には古代浮き彫り影響見られるともいう。レーニ生前から「ラファエロ再来」と呼ばれゲーテによって「神のごとき天才」とまで激賞され画家で、19世紀までの評価きわめて高かったが、美術対す人々嗜好変化し古典主義絵画人気下落した20世紀以降不当に低い評価得ていた。しかし、20世紀末頃からアカデミスム絵画再評価の動きとともにようやく正当に評価されるようになっている

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二条為子」の記事における「作風・評価」の解説

新後撰和歌集』以下の勅撰和歌集に計71首が入集。『増鏡作者二条良基など諸説あり)は、「集にもやさしき歌多く侍るべし」(「『続千載和歌集』にも優美な歌が多く入集したようである」)と評している。中世和歌研究者次田香澄は、「二条派風の優婉歌風」と評している。 『昭慶門院御屏風色紙和歌』の応安4年1371年4月6日奥書著者は、「歌人云。文才云。能書云。名誉之女房也」(「歌人でもあり、文才漢学素養持った人物)でもあり、能書でもある。まさに名誉の女房偉大な女性)である」)と評している(#七夕)。 江戸時代後期有職故実家である栗原信充著した人物列伝先進繍像玉石雑誌正編天保14年1843年))においては楠木正成兼好法師といった同時代錚々たる24人の有名人のうち、二条為子列伝最終巻を務める。しかも正編9巻(全10冊)のうち、巻第9(第10冊)は為子(とその一族)だけで占められるという好待遇になっている。そして、為子を聖善慈訓の人であると理想人間として称え、為子の皇子たちが文武両道傑物育ったのもそのおかげであるとし、為子への賞賛をもって正篇9巻締めくくりとしている。

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デイヴィッド・H・ケラー」の記事における「作風・評価」の解説

ケラー作品中では時として右翼的な見解呈されている(書誌学者エヴリット・ブライラーは彼を「超保守的なイデオロギー」の持ち主評している)。特にフェミニストアフリカ系アメリカ人への敵意顕著である。 彼の作品には、古びてしまったものや、あまりに単純で紋切り型であったため打ち捨てられた物も存在する。しかし多く未来における技術波及効果や、当時としてはタブーであった問題例えバイセクシャル)を扱っており、現代的であったケラー作品確立した複雑さは、同時代パルプSF大半ら抜き出ており、後のSF黄金時代実現された「SF文学」の名に恥じないレベルであった。 またケラー多くホラーファンタジー小説書いている。批評家中にはそれらの作品彼のSF小説よりも優れている見なす者もいる。最も著名なものは、1932年ホラー短編地下室怪異」("The Thing In The Cellar"、「地下室のなか」「地下室になにが」の訳題もある)である。ケラーには「コーンウォール物語」("Tales of Cornwall")と題され10編のファンタジーシリーズもある。これはヒューベレア(Hubelaire)という一族描いた作品で、ジェイムズ・ブランチ・キャベル(James Branch Cabell)の影響の下に創作された。「コーンウォール物語」の一編蟾蜍の城」(The Battle of the Toads)は、佐藤正明の訳により、『ミステリマガジン』1972年5月号(No.193)に収載されている。 1956年頃から、日本クトゥルフ神話伝わりその後1990年代後半18禁PCゲーム隆盛中においてはホラーモノの定番モチーフ一つとして用いられ、現在では、クトゥルフ神話及びその独自解釈、はてはパロディー女体化させた萌え作品等様々な要素含んだ作品数々生まれているが、クトゥルフ女体化させた最古作品は、1949年ケラーによって発表された「最終戦争」(The Final War)が最古である。

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川端茅舍」の記事における「作風・評価」の解説

ウィキクォート川端茅舍に関する引用句集があります代表句金剛の露ひとつぶや石の上 一枚の餅のごとくに雪残る ぜんまいののの字ばかりの寂光土 約束の寒の土筆を煮て下さい 咳き込めば我火の玉のごとくなり 朴散華即ちしれぬ行方かな など。第一句集川端茅舎句集』には巻頭上記金剛の」の句を含む26句もの露の句が並ぶ。他にも露を季題とすることが多かったことから「露の茅舎」とも呼ばれた。「寂光土」のように仏教用語用いた句、あるいはキリスト教背景とする句もしばしば作っており、病臥生活の苦悩の中から生まれたこうした句境は「茅舎浄土」とも称される。師・高浜虚子茅舎第二句集華厳』の序文茅舎を「花鳥諷詠真骨頂漢」と評し賞賛した。 また茅舎には「餅のごとくに」の句のように「ごとく」を使った比喩の句(「如く俳句」などと呼ばれる)を多く作っている。同時期にホトトギス」で活躍し茅舎親友でもあった松本たかし同様に「ごとく」の俳句多く作ったが、持病のために能を諦めたたかしとは他にも作風通じあうところが多かったため「句兄弟」と呼ばれた

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山口誓子」の記事における「作風・評価」の解説

代表的な句に、 学問のさびしさに堪へ炭をつぐ1924年作。『凍港所収かりかり蟷螂の皃(かほ)を食む1932年作。『凍港所収ほのかなる少女のひげの汗ばめる1932年作。『凍港所収夏草に機缶車の車輪来て止まる1933年作。『黄旗所収ピストルプール硬き面(も)にひびき(1936年作。『炎昼所収夏の河赤き鉄鎖のはし浸る1937年作。『炎昼所収海に出て木枯帰るところなし1944年作。『遠星』所収炎天の遠き帆やわがこころの帆1945年作。『遠星』所収) などがある。初期には東大俳句会でともに学んだ水原秋桜子と同様、短歌調べ叙情性俳句持ち込み万葉調の句を作った第一句集凍港』の前半樺太情景叙情的に詠んだ句が多い。その後秋桜子が「後藤夜半論」(『ホトトギス1929年12月)において、夜半は誓子より句材の幅が広いとしたことに発奮近代的都会的な題材渉猟しはじめる。同時期に斎藤茂吉連作短歌影響受けて連作俳句試み始め、これを後述する映画理論により補強こうした過程で「や」「かな」といった切れ字用い文体に代わって、動詞終止形・連体形による止め口語使用定着し素材拡大とともに即物非情知的構成と言われる作風確立してゆく。『凍港序で高浜虚子は「従来俳句思ひも及ばなかつたところに指をそめ、所謂辺境に鉾を進むるの概がある」と誓子を評した掲句のうち「かりかりと」「ほのかなる」「夏草に」「ピストルが」「夏の河」はそれぞれ連作として発表されたもののうちの一句である。連作俳句同時期に水原秋桜子多く試みているが、秋桜子連作はあらかじめ全体の構成考えて作句されるもので、絵巻物のように景が展開し設計図式と呼ばれる。これに対し誓子の連作は、特定の題材をもとに一句一句乗り移るように次々と独立の句を作りのちに取捨編集するというものでモンタージュ式と呼ばれるモンタージュ1920年代ロシア登場した映画理論で、二つ上のショット一続き映像)を組み合わせて一つシーン場面)を表現する技法である。当時寺田寅彦がすでに連句発句における取り合わせ関連付けモンタージュ論じていたが、誓子はこれに影響を受け、写生によって得た素材知的操作加えて世界の創造を行うという自身の「写生構成」論に援用した。都会的素材連作俳句新興俳句運動において後進波及し、その中から無季俳句作る流れ出てくるが、秋桜子と同様誓子も無季俳句からは距離を置いた戦後病気療養新興俳句弾圧敗戦などの経験経て自然物との対峙によって己を確かめるような句風変化。「天狼」では「酷烈なる俳句精神」を実現したい表明し徹底して写生構成・即物具象説いた。また「出発言葉」の「俳句深まりが、何を根源とし如何にして現るゝかを体得した。」(「天狼創刊号)から「根源俳句」を提唱した晩年自身俳句芭蕉継承するものとして、写生取り合わせ客観描写強調した

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オースティン・フリーマン」の記事における「作風・評価」の解説

一貫して推理小説指紋血痕鑑識など当時最新法医学鑑識技術取り入れ一見不可能に見え出来事科学的に解明する作風読者興味誘ったソーンダイク博士犯罪捜査科学技術取り入れた探偵として、「シャーロック・ホームズ最大ライバル」と呼ばれ人気得ている。また、犯行場面から描く倒叙形式導入科学的犯罪捜査面白さなどで、推理小説興味を「犯人当て」(フーダニット)から「どのように犯罪行ったか」(ハウダニット)へ深化させたことが評価されている。しかし当時最新知識使ったがために、現代に読むと古くさく見えるという欠点伴っている。 イズレイル・ザングウィル並び推理小説におけるフェアプレー原則最初に提唱した一人でもある。ある評論の中で読者に常にフェアならないことを述べ、そのために犯罪場面をこと細かに描写したり、実際に指紋血痕写真掲載したりすることで(フリーマン作中トリックが可能かどうか自ら家で実験繰り返していた)読者手がかり与えた一方で専門的知識なければ解明できないこと多くその点でフェアプレーとは言い難いとも指摘される一般的に短編の方が評価高く長編冗長で退屈だと評されることが多い。そんななかでも『証拠は眠る』やMr. Pottermack's Oversight邦訳『ポッターマック氏の失策』)の評価は高い。アフリカ時代経験医者時代苦労した経験作品あちこち反映されている。推理小説以外では冒険小説執筆している。 シャーロック・ホームズ譚がリアルタイム雑誌発表されていた短編探偵小説黄金時代から活躍しその後長編全盛時代には他の作家に互して死の前年まで精力的に長編発表していた。全作品通して再評価これからである。 レイモンド・チャンドラーはハミシュ・ハミルトン(チャンドラー著作出版していたロンドンのハミシュ・ハミルトン書店専務)へ宛てた1949年12月13日の手紙で以下のように書いている。 このオースティン・フリーマンという人間すばらし作家です。彼のジャンルでは彼に匹敵するものはなく、一般考えられているよりもはるかにすぐれた作家です。くどくどしく、退屈のように思えながら、まったく思いもつかぬサスペンスつくりあげているからです。彼が用い文脈は退屈になりがちのものですが、彼は退屈ではないのです。彼のヴィクトリア時代調の恋愛描写には、ガス灯魅力さえうかがえます。脚のながいソーンダイク博士好人物で頭のはたらきのにぶいワトスンジャーヴィス医師にともなわれて、庭を散歩するようにロンドン中を歩きまわるすばらし描写についても、おなじことがいえます

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石牟礼道子」の記事における「作風・評価」の解説

田中優子は、「石牟礼さんはノーベル文学賞をとれるほど作家だったと思うのに、亡くなって残念だ」と述べている。

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星降る王国のニナ」の記事における「作風・評価」の解説

本作王道な展開で描かれるファンタジーである。ライター黒田順子によると、本作ではアジアンテイストの宮殿装飾衣装美しく描かれており、それにより世界観表されている。 2021年12月Real Sound紹介された、ライター白石弓夏が選ぶ「2021年コミックBEST10」にて、本作は第6位を獲得している。 2022年5月第46回講談社漫画賞少女漫画部門受賞

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ブライアン・デ・パルマ」の記事における「作風・評価」の解説

フィルムスクール出身いわゆるニューハリウッド世代代表的な映画監督のひとりに数えられるが、一方で作品出来不出来激しいと評価されている。さまざまなジャンル映画を手がけているが、代表作呼ばれるものの多くはサイコスリラーとアクション映画である。また、デ・パルマ作品暴力的な内容はしばし観客評論家非難の的となり、論争繰り広げてきた。 アルフレッド・ヒッチコックに強い影響受けていることで知られ作品にはヒッチコック映画模したシーン散見される。その他、オーソン・ウェルズ(『Get to Know Your Rabbit』に出演)、ジャン=リュック・ゴダールミケランジェロ・アントニオーニアンディ・ウォーホル、メイズルス兄弟などにも影響受けている。 分割画面や、長回しスローモーション目線アングルなどを使用し凝った画作り行い、デ・パルマカットと呼ばれる独特な映像注目され熱狂的なファンがいることでも有名である。 自身徴兵忌避者であることから反戦映画いくつか手がけている。デ・パルマ作品において兵士多くは、少女強姦する(『カジュアリティーズ』『リダクテッド 真実の価値』)、意味もなくビル爆破する(『ロバート・デ・ニーロのブルーマンハッタン/BLUE MANHATAN1・哀愁摩天楼』)など、モラル欠けた人間として描かれることが多い。 俳優チャールズ・ダーニングデニス・フランツマイク・スターグレッグ・ヘンリー撮影監督ヴィルモス・スィグモンドスティーヴン・H・ブラムプロダクション・デザイナージャック・フィスク作曲家バーナード・ハーマンピノ・ドナッジオエンニオ・モリコーネとよく組む。 クエンティン・タランティーノ初め夢中になった監督デ・パルマの名前をあげている。

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その着せ替え人形は恋をする」の記事における「作風・評価」の解説

本作ではコスプレを軸として、少年少女成長と恋が描かれている。お色気描写盛り込まれているが、本作の特徴としては、特にキャラクター心理コスプレ衣装制作過程丁寧に描かれていることが挙げられている。雛人形制作をはじめ、化粧カメラワークに関する描写があるが、作者直接人形のまち」として知られるさいたま市岩槻区人形工房等へ取材するなどし、人形職人コスプレイヤーリアルな実情うかがえる作品となっている。また、当主主人公の新モデルとされ、作品ストーリー監修にも携わる株式会社鈴木人形」(埼玉県さいたま市岩槻区)には、多くファン工房見学訪れており、聖地化している。また、テレビアニメ第4話登場した現代雛人形は、実際に鈴木人形が「BELL'S KISS(ベルズキッス)」の商品名制作販売しており、同話数放送後2022年シーズン用に用意した300セット完売したほどであった出版取次日本出版販売コミック担当者は、本作について、「控え目な男子ギャル仲良くなる」という話の流れなど、特に男性読者感情移入しやすいつくりになっている分析している。実際に2020年1月時点では読者の約7割が男性であるが、一方で物語自体女性楽しめる内容であるため、女性読者増やすことに成功している。また、作者によるとコスプレイヤーなどが主人公ヒロイン見て趣味続けることを肯定してくれる彼氏や彼女にしたとのこと本作単行本はヤングガンガンコミックスレーベルより発売されている。テレビアニメ放送開始後は売れ行き増加し開始前累計発行部数350であったのが、2022年6月時点累計発行部数700部を突破している。さらに、テレビアニメの公式ツイッターフォロワー数が、開始前時点5万であったのが2022年3月時点20万人突破している。 また、本作複数漫画賞ノミネートされており、このうち一般投票型の漫画賞好成績収めている。2019年には次にくるマンガ大賞コミックス部門で6位に入り2020年には電子コミック大賞男性部門賞受賞している。同じく2020年には、全国書店員が選んだおすすめコミック3位)、第4回みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞(6位)にランクインしている。

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黒岩メダカに私の可愛いが通じない」の記事における「作風・評価」の解説

コスプレイヤーのえなこによると、本作は「終始キュンキュンっぱなし」な作品ラッパー般若によると、「男子の心のど真ん中突き刺さる」ような「男子願望詰まっている」作品である。本作魅力久世の絵にあり、「胸の描き方一つとっても、ただ巨乳なだけじゃなくて、ちゃんと柔らかそうなところがいい」と話している。

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作風・評価

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/28 14:57 UTC 版)

山下ユタカ」の記事における「作風・評価」の解説

バイオレンス描写をはじめ、従来ヤンキー/アウトロー扱った漫画とは一線を画すような、リアルに痛み感じさせる極度に暴力的な作風特徴また、その中で時々見せ叙情性大きな特徴となっている。作品中に多くパロディやオマージュネタを含む。漫画家では鴨川つばめつげ義春大友克洋土田世紀歌手では町田町蔵三上寛歌詞などが作中散見されるカルト的な人気一方で『ガガガガ』再開後に第2巻発売された後も第1巻絶版状態のまま再版されないなど、作家として不遇な状態が続いている。その後簡易製本のものをオンデマンド出版するという形で、2007年に全4巻復刊された(ただし「Michao!配信分は未収録)。現在、多く作品電子書籍の形で読めるようになり、また公式サイトおよびnoteでは作品化至っていない幾つかのネーム閲覧することが可能である。 ペンネームは、『ガガガガ』第2巻発売あわせて現在のカタカナ表記変更している。 自身社会生活における齟齬経験ベースにしたと思われるヤンキーパンク・ロッカーヤクザはじめとするアウトロー/社会不適合者登場人物中心としていた作風は、普通の高校生主人公据えた『ラチェット・シティ』からかなりの転換見られるキャリア初期より女性キャラクター美しさには定評があったが、2015年以降山下ユタカ接触不良!』で公開された『ガールズ&パンツァー『君の名は。』などの美少女キャラ描いたイラストファン驚かせた。それらを受けてか、近年女性キャラの造形などは大きく変化し、現在note連載されている『METAL MACHINE MARMOT』では女子高生主人公となっている。 漫画家高く評価する玄人好み漫画家として知られ若杉公徳をはじめ、多く漫画家山下ユタカファンであることを公言している。また、山下アシスタント経て永野一馬アダチケイジ漫画家としてデビューしている。

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作風・評価

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 08:41 UTC 版)

ポプテピピック」の記事における「作風・評価」の解説

作風は主に時事ネタや、ブラックユーモア風刺ギャグナンセンススラップスティック1980年代後半以降アニメゲームドラマなどを元ネタとするパロディ特徴。こんな作風ではあるが、下ネタをあまり使っていないのが特徴ポプ子ピピ美平然と中指立てる、いわゆるファックサイン出てくることもある。また、クソ漫画」であることをたびたび自称しており、オチがなかったり、コマコピーアンドペースト繰り返したり、第四の壁破ったりと、本来漫画ではタブーとされているようなことも頻繁に描かれる中でも出版元竹書房社屋殴って破壊したり、指定暴力団として揶揄する回は話題呼び検索サジェスト上位記録するなどの影響与えた2018年12月14日ニコニコ大百科ピクシブ百科事典主催するネット流行語100 2018」で大賞受賞したまんがライフWINアニメ公式サイトあらすじには、シェイクスピア格言記されている。 暗闇無く無知があるのみ。 — ウィリアム・シェイクスピア

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作風・評価

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/16 01:23 UTC 版)

田村純一」の記事における「作風・評価」の解説

現実的ダーク世界の中で、夢や希望追い求めるキャラクター達の群像劇を得意としている。 オリジナル作品では、物語の舞台となる世界観設定緻密な計算がされており、特に『みつめてナイト』の本編、ウィークリートピックス、用語集などを通して語られる世界観箱庭世界)は、他に類似の作品を見つけるのが困難なほど完成度の高いものであったまた、エゴイズム人間普遍的な性質として捉えテーマとするといったような少々変わった作風特徴である。 一緒に製作に関わったゲーム業界クリエイター含め作風高く評価する者は多い。 その反面元来の毒の強い描写拒否感を持たれる事が多かったのも事実である。 特に、他のライター書いた既存ゲームシリーズ脚本代行した場合にその傾向顕著であり、批判晒される事も多かった

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作風・評価

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/27 09:14 UTC 版)

前田普羅」の記事における「作風・評価」の解説

代表句に「人殺ろす我か知らず飛ぶ螢」「雪解川名山けづる響きかな」などがある。雄大な自然を詠むことを得意とし、山岳俳句第一人者として知られた。もともとは都会人であり若いころ江戸文芸興味持っていたが、家財失って富山移ってより、その陰鬱な風景雄大な自然から影響を受け作風にも人生観にも変化及ぼした。『春寒浅間山』は美しい日本野山を詠った普羅の代表的句集で、その山岳俳句飯田蛇笏などからも評価受けている。 山本健吉句柄の高さにおいて普羅を蛇笏と並ぶ作家評価しており、「普羅の句には蛇笏の句のように醇厚さはなく、取材狭く句柄痩せているが、その勁く鋭い響きは独特のものであり、その情熱の高さにおいて相拮抗している」と評している 。

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作風・評価

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/31 18:04 UTC 版)

藤田文江」の記事における「作風・評価」の解説

フランス詩人シャルル・ボードレール影響受けており、人間性暗部追求して感覚的官能的耽美的な詩を作り、夜をテーマにした詩が多い。また、幼少の頃から病気がちで、常に人生生命について考えていたことが多少影響し詩集夜の聲』の導入部や「夜の聲」「黒いショールの女」「誘惑」はどこか陰鬱で死の影を落としている。 当時鹿児島女性詩人の中で、もっともつきつめ思考すぐれた技巧を身につけていた。

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作風・評価

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/05 09:43 UTC 版)

松本たかし」の記事における「作風・評価」の解説

ウィキクォート松本たかしに関する引用句集があります。 チヽポヽと鼓打たうよ花月春月病める如く黄なるかな 海中に都ありとぞ鯖火燃ゆ 夢に舞ふ能美しや冬籠 水仙古鏡のごとく花をかゝぐ 雪だるま星のおしやべりぺちやくちやと などが代表句虚子からの教えを「只管写生」(ひたすら写生)であると唱えつつ、能で培った美意識支えられ典雅格調の高い句を作った互いに傾倒しあった川端茅舎からは「生来芸術上の貴公子」と評されている。茅舎とは境遇作風通じるものがあったことから「句兄弟」と呼ばれたが、たかしは茅舎比べ耽美的楽天的とも評されている。また茅舎おなじく、たかしも「如く俳句」と呼ばれる比喩の句を多く作ったが、三村純也は「春月の」の句を指して茅舎比べたかしの「如く」はより感覚的であると評している。

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作風・評価

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/11 22:35 UTC 版)

LM7」の記事における「作風・評価」の解説

写実的な背景にイラストタッチの女の子組み合わせた作品は、独自の世界観をもつと評される背景緻密丁寧に書き込まれたものからざっくりと塗られたものまで多様性をもち、表現美しく繊細であるとされるTwitterアカウントフォロワーは、KAI-YOU (2018b) によると17万人を、2021年4月27日現在で34万人超えている。

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作風・評価

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/01 07:28 UTC 版)

堀清隆」の記事における「作風・評価」の解説

1927年1928年行われた作曲コンクール審査は、当時OSTでの主要人物であった武井大沼哲菅原三者によって行われている。1927年入賞した舞曲陽炎」』について、武井次の通り批評している。 此曲の最美しく優れて居る點は、ロンドとしてのフレーズの関係が美事に現はれて居る上に、力がある事である。若し轉調技巧が之に加はるならば、更に効果擧げられであろう楽器キャラクターメカニズム有意義に用ゐられて居る。マンドラコントラルトの扱ひの如きは其例である。然しながらオーケストラの音性は決し成功とは云へない。音性の美しさの上に現はれる音色美しさ足りない色彩よりも調子の上立てられたそれでなければならない。 ところが、翌年1928年入賞した『「すべては去れり」による十の変奏曲』については、武井次の通り解説し高い評価加えている。 主題となって居る「すべては去れり」は我邦に廣く知られて居る獨逸民謡である。作家は此親しみ深い民謡を採り來つて、極めて廣範な彼の手法活用し大曲書き上げた。此曲に於ける注意すべき形式上の手法は十の全變奏一回拍子變化を行はず、而も轉調さへ務めて避けて居る事である。更に驚くべきは全變奏が一の例外なく忠實に主題小節數をさへ守つて居る事である。一見無知な此方を以て彼は多く變奏曲有り勝な情想不統一避け一貫した空氣描く手段として役立たせて居る。 彼の音楽には强烈な官能がない。然しながらそれを覆ふあまりある美しさ親しさとをもつて居る。純音樂尠いプレクトラム合奏に此大曲邦人の手に成つた事は吾人の最喜びとする處である。 本年度のコンコルソには昨年等しく一等當選曲を欠き二等當選二編得たのである然し昨年度當選曲に比して遙に優れたのである事は、やがて近く一等當選曲を生む事を豫想せしめる充分である。 当時学生であった服部正OST演奏会でこの曲を聴いて強い刺激を受け、OST主催第3回作曲コンクール応募3位入賞(1位2位該当作品無し)し、作曲家への道を歩むことを決意している。 それから、後期の作品について、当時マンドリン界において指導的地位にあった松本譲は次の通り述べている。 このころ堀氏作品はますます円熟味帯び、師の菅原明朗氏の影響思われるフランス近代作家の手法が随所見受けられ、それが氏の作品華麗なものにしている。そのオーケストレーション巧みで、各楽器長所短所をよく知り尽くしたものであり、特に管楽器ピアノ等の使用によって効果挙げている。氏がこの時代目指したのはマンドリン・オーケストラにおける音色貧弱さをレギュラー・オーケストラで使用する楽器移入することによって補正することではなかっただろうか加えて従来ギターのみに課していたリズムピアノ加えることにより、打楽器群との相乗効果目しより一層高度なものとして完成することであった思われる。(中略マンドリン・オーケストラにおける管楽器使用については相当な研究なされたらしく、当時ドイツマンドリン界において発表されつつあったコンラート・ヴェルキKonradlki)氏による幾つかの序曲での管楽器使用法については相当手厳し批評加えている。氏はこの問題について昭和12年(1937)発行の「マンドリン・ギター研究」誌に「エステュディアンテイナのための楽器編成法の一考察」と題する論文寄せている。

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作風・評価

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/10 14:40 UTC 版)

鬼塚英昭」の記事における「作風・評価」の解説

成甲書房によれば鬼塚超人的な読書量により常識覆す数々発見繰り返した国際情勢経済動向金相場などについて独特の見解示しリーマンショックを「八百長」と指摘するなどの論調でも知られる思い切った意見発表することがあり、熱烈なファンも多い。経済学者藤岡惇鬼塚著書原爆秘密 (国外篇)』のジェームズ・F・バーンズ記述を「正確さ難がある」と評しながらも出典として評価している。 鬼塚著書紀伊國屋書店札幌本店2008年11月10日から16日)の政治分野ベスト10秋田県秋田市加賀谷書店本店2007年8月24日)のベスト10入った

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