フェミニストとは?

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フェミニスト

英語:feminist

フェミニストとは、フェミニストの意味

フェミニストとは、「女性解放論フェミニズム)」に賛同し、男性優位主義打破するために具体的な行動起こしている人を指す言葉である。簡単にわかりやすくいうと、男女不平等をなくしたいと主張する人々ということである。英語では feminist と書く。もともとのフェミニズム男女平等目的として、フランス革命以降18世紀ヨーロッパ生まれ社会運動だった。そして、フェミニズム徐々に規模拡大し、20世紀以降世界中支持者得ていく。

いずれのフェミニズムでも、性差別をなくし、女性らしさ自然に肯定される社会作る」という根底の意味は変わらないまた、女性家庭閉じ込めたり職場男性サポート役をあてがったりするなどのステレオタイプ的な価値観にもフェミニストは反対する。フェミニズム高まりは、女性の社会進出参政権獲得といった、多く大事件貢献してきた。

1990年代以降フェミニズムさまざまな主義主張混じり合い、定義を枝分かれさせていく。その結果結婚家庭すら批判する「ラディカル・フェミニズム」、男性との闘争を好まない「リベラル・フェミニズム」など、対照的な意味を持つフェミニズム生まれている。また、フェミニストの観点から経済論や人種セクシャル・マイノリティーといった社会問題を語る人々もいる。現代的フェミニズムは、人間社会抱えている、偏った思想明るみに出すための手段のひとつになってきた。

フェミニストの語の対義語

フェミニストの対義語として、「アンチ・フェミニスト」が挙げられる。アンチ・フェミニスト特定の政治的主張を掲げているというより、フェミニズムそのもの反対する人々である。アンチ・フェミニスト原動力は、過激なフェミニストへの嫌悪感男性地位揺らぐことへの不安など、ひとつには絞り切れない。また、フェミニストが女性差別的なフィクション作品標語反対する姿勢を「言葉狩り」とみなし、敵意を向けるアンチ・フェミニストもいる。

次に、「ミソジニスト」もフェミニストの対義語にあたる。ミソジニスト女性蔑視ミソジニー)を抱きながら、意識的にも無意識的にも男性女性対す優位性主張してきた。たとえば、組織内でのセクハラパワハラ問題には旧態依然としたミソジニーが絡んでいることも多い。ミソジニスト女性らしさ男性らしさよりも劣ると考える。そのため、男女平等思考根底にあるフェミニストとは、敵対する傾向にある。

マスキュリスト」もフェミニストの大儀として知られてきた言葉である。マスキュリストとは、男性主義マスキュリズム)を肯定する人々のことである。そもそののマスキュリズムは「男尊女卑」という意味だった。しかし、現代的マスキュリズムは「男性への差別をなくすための運動」を表している。マスキュリスト社会において、男性こそが差別されていると説く。そして、マスキュリスト女性優位になった社会構造を、再び平等にしようと呼びかけている。その点で、女性被差別者だとするフェミニストの見解マスキュリスト主張大きく異なっている。

著名なフェミニストの活動歴

21世紀日本を代表するフェミニストとなったのが石川優実である。グラビアアイドル女優として活動していた石川は、芸能界女性蔑視的な価値観何度も遭遇してきた。そして、2017年以降#MeToo運動賛同する形で、自身が受けた性差別告発していく。2019年石川は、女性パンプス強要する社会に対し、「#Kutoo運動」を展開する。石川は、たとえ仕事就職活動の場であっても女性が必ずしもパンプスを履く必要はないと主張した。#Kutoo2019年度の新語・流行語大賞受賞し、海外でも大きく報道された。

ビヨンセフェミニズム支援する有名人として知られている。アメリカミュージシャン活動を行っているビヨンセは、世界中ファン獲得している大スターである。一方で彼女は男女平等に関する発言積極的にしてきた。2014年ビヨンセテレビ番組でのステージに「FEMINIST」という言葉を掲げた。2016年発表したアルバムレモネード」でビヨンセは夫の不倫問題告発しながら抑圧された女性の解放テーマのひとつに盛り込んでいる。

フェミニストを公言する男性も多い。俳優ダニエル・ラドクリフもフェミニストである。2014年ラドクリフは、国連フェミニズムに関するスピーチを行ったエマ・ワトソン称賛した。ラドクリフは「フェミニストに反対する理由がない」という発言残している。ラドクリフのように、フェミニストへの理解を示す形で女性社会活動支援ようとする男性もいる。

フェミニズムの語義

そもそもフェミニズムとは、18世紀フランスで広まった運動だった。女性たち意識変化は、1789年フランス革命きっかけとする。フランス革命では、身分差別撤廃し、人民権利尊重するよう国家再編されていった。その流れで、男女平等実現させ、真の意味での自由な社会を築いていこうとする活動生まれた。この活動ヨーロッパ中に拡散し、フェミニズムとして認識されるようになる。18世紀から21世紀初頭までの女性解放運動は「第一フェミニズム」と総称されてきた。

当初フェミニズムフランス革命中心人物からも批判されるなど、決して好意的には受け止められなかった。しかし、フェミニズム共感する識者たちが登場し、援護したことで徐々に世間からも理解されていく。やがて、女性解放運動アメリカにも渡り大規模集会が開かれるようになった1949年にはシモーヌ・ド・ボーヴォワールの「第二の性」が出版され、現代的フェミニズムの礎となる。「第二の性以降再燃した社会運動が「第二波フェミニズム」である。

その後世界中のフェミニストたちは、「ウーマン・リブ」「ライオット・ガール」などの男女平等目的とした社会活動を生み出してきた。映画音楽でも、フェミニズム反映した作品が増えていく。21世紀に入ってからのフェミニストたちはSNS駆使し、「#MeToo」をはじめとする運動を展開した。#Metoo運動新時代フェミニズムとして注目され、性差別を行ってきた一部男性著名人失脚させた。

フェミニスト

英語:feminist

女性社会的経済的政治的不平等格差などの是正、あるいは女性対す伝統的イメージ払拭し、男女同権女性の権利確保目指す考え方を持った人を指し用いる語。一般的に女性に対して用いられる語だが、同じような思想を持った男性用いられることもある。フェミニストの中には多様な思想価値観があるため、全てのフェミニストを一つまとめて議論することは困難だとされ、フェミニスト同士でも思想相違めぐって論争が生じる場合もある。

フェミニスト【feminist】

男女同権論者女性解放論者女権拡張論者

女性を大切に扱う男性

[補説] 英語で2の意は、gallant


フェミニスト

〔名〕 (英 feminist

男女同権論者女権拡張主張する者。

手投弾(1923)〈秋田雨雀〉「フェミニストがくだらないことをいふからだよ」

② 転じて日本語では、女性を大切に扱う男。女に甘い男。

大道無門(1926)〈里見弴〉隣人誰だって、多少ともフェミニスト(女の肩をもつ人)さ」


フェミニズム

(フェミニスト から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/20 23:58 UTC 版)

フェミニズム: feminism)とは、女性解放思想、およびこの思想に基づく社会運動の総称であり[1]政治制度、文化慣習、社会動向などのもとに生じる性別による格差を明るみにし、性差別に影響されず万人が平等権利を行使できる社会の実現を目的とする思想または運動である[2][3]男女同権主義などと訳されることもある[1]政治色はである。


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