サジェスト

実用日本語表現辞典

サジェスト

英語：suggest

「サジェスト」とは、英単語のsuggestに由来するカタカナ英語で検索エンジンにおいてユーザーが検索する際に関連性の高いキーワードを提案する機能のことを意味する表現。この機能によって提案されたキーワードを「サジェストキーワード」と呼ぶ。
他にも様々なシーンで用いられる言葉であるが、多く使われるのがビジネスシーンである。一般的なビジネスシーンでは、提案する、推奨するという意味で使われることが多い。マックなどのファーストフード店、レストランなどの飲食店においては、お客様に対しておすすめのメニューを提案する時などに、サジェストという言葉が使われる。

SNSにおける「サジェスト」とは

ツイッターやインスタなどのSNSには、サジェスト機能が付いていることが多い。サジェスト機能というのは、簡単に言うと予測変換機能のことである。ツイッター上で何か検索をする時、数文字入力するとそれに近いワードが自動的に表示されるのは、サジェスト機能によるものだ。サジェスト機能は、ユーザーが検索したワードの回数などを参考に、興味や関心が高いワードを表示する仕組みとなっている。

LINEにもサジェスト機能が付いているが、ツイッターやインスタなどとは多少機能が異なる。LINEのサジェスト機能は、関連ワードではなく入力したワードに関連する絵文字を表示する機能だ。例えば「嬉しい」というテキストを入力すると、それに合った絵文字やスタンプが表示されるようになっている。他にはグーグルなどの検索エンジンにも、サジェスト機能が搭載されている。

「サジェスト」の熟語・言い回し

サジェスト汚染とは

サジェスト汚染とは、サジェスト機能で表示される関連ワードが汚染されてしまうことである。サジェスト機能は様々な関連ワードを表示し、手軽に検索を行える便利な機能であるが、表示されるワードがポジティブなものとは限らない。例えば特定の企業名を検索した時、関連ワードとして「炎上」や「ブラック」など、ネガティブなワードが表示されてしまうことがある。これを見た人は、企業に対して悪いイメージを持ってしまう可能性があるのだ。しかし、サジェスト機能で表示される関連ワードは、すべてが事実のものとは限らない。

サジェスト機能は、多くの人が検索や書き込みをしている、興味や関心が高いワードを表示する仕組みとなっているため、基本的に事実かどうかは考慮されないのだ。これを悪用して、意図的にサジェスト汚染を起こし、特定の企業や人物の評判を下げるような行為が問題となっている。サジェスト汚染を解決するためには、検索エンジンを運営する会社に削除を申請する、悪意ある書き込みがあるサイトの管理者に連絡するなどの方法がある。しかし、削除依頼をしたからといって、必ず対応してもらえるわけではない。自分で解決するのが難しい場合には、弁護士に相談して法律に基づいた適切な対応をしてもらうのも1つの方法だ。

Googleサジェストとは

Googleサジェストとは、Googleの検索エンジンに搭載されているサジェスト機能のことである。Googleの検索窓にワードを入力した時に、自動で関連性のあるワードを表示するのがGoogleサジェストの機能だ。ユーザーが検索するであろうワードを自動的に入力してくれるため、楽に知りたい情報を検索することができる。Googleサジェストにどのようなワードが表示されるかは、検索ボリュームや検索された回数、トレンド、キーワードがヒットするサイト数など様々な基準によって決められる。

サジェストツールとは

「サジェストツール」とは、「サジェスト」に表示されるキーワードを簡単に取得できるツールである。主にSEO対策を行う際のツールとして用いられている。

サジェスト機能とは

「サジェスト機能」とは、検索エンジンやSNSなどに用いられる、検索候補を表示するための機能である。

サジェストキーワードとは

「サジェストキーワード」とは、検索エンジンなどで特定のキーワードを入力した時、候補として表示されるキーワードのことである。

「サジェスト」の使い方・例文

・上司に新しい企画をサジェストする。
・店員のサジェストの上手さに負けて、商品を購入してしまった。
・条件が悪く、先方のサジェストを受け入れることができなかった。
・顧客へのサジェストが上手くいき、契約を取ることができた。
・検索エンジンのサジェスト機能はすごく便利だ。
・サジェスト汚染のせいで、会社の評判が悪くなってしまった。
・友達からおすすめの曲をサジェストされた。
・サジェスト機能を活用して、SEO対策を行う。

サジェスト

英語：suggest

「サジェスト」とは、提案する・示唆することを意味する表現。

「サジェスト」の基本的な意味

「サジェスト」とは、提案する・示唆することなどを意味する言葉であるが、主にインターネット業界で用いられることが多い。ネットにはグーグルなど様々な検索エンジンがあるが、検索窓にキーワードを入力すると様々な候補が表示される。例えば「カレー」と入力すると、「ライス」や「うどん」、「レシピ」など「カレー」に関連する様々なキーワードが表示されるが、これが「サジェスト」である。サジェストの機能は検索エンジンによって仕組みが異なるが、主にその時点で多く検索されているキーワードが表示されるようになっている。

サジェストはグーグルなどの検索エンジンだけではなく、ツイッターやYouTubeなどでも使われている機能だ。気になるキーワードを1つ入力すれば、多く検索されている人気のキーワードが自動入力されるため、簡単に話題になっている情報や動画を見つけることができる。

「サジェスト」の語源・由来

「サジェスト」は、英語の「suggest」に由来するカタカナ語である。「suggest」は「サジェスト」と同じように、提案する・示唆するなどの意味を持つ英語で、ラテン語の「sub」と「gero」が語源となっている。ラテン語で「sub」は「下」、「gero」は「運ぶ・持ってくる」といった意味を持つ。「sub」と「gero」を合わせると、「相手の下に何かを運ぶ、持ってくる」という表現になることから、「suggest」という言葉が生まれた。

「サジェスト」の使い方・例文

「サジェスト」は、ビジネスにおいては「提案する」という意味で使われることが多い。例文にすると、「上司に新しい企画をサジェストした。」、「取引先のサジェストが魅力的だったため、契約を決めた。」といった表現となる。「検索候補」の意味で用いる場合には、「グーグルのサジェスト機能のおかげで、知りたい情報がすぐに見つかった。」、「サジェスト汚染のせいで、自社の評判が悪くなってしまった。」というようになる。

デジタル大辞泉

サジェスト【suggest】

読み方：さじぇすと

［名］(スル)示唆・暗示を与えること。「解決の方法を―する」

ウィキペディア

サジェスト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/04/02 07:38 UTC 版)

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関連項目

• 提案
• 暗示（サジェスチョン）