ヒッチコック【Alfred Hitchcock】
アルフレッド・ヒッチコック
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サー・アルフレッド・ジョゼフ・ヒッチコック(英: Sir Alfred Joseph Hitchcock, KBE、1899年8月13日 - 1980年4月29日)は、イギリスの映画製作者である。映画史上最も影響力のある映画監督のひとりと見なされており[1]、イギリスとアメリカ合衆国での60年にわたるキャリアの中で50本以上の長編映画を監督した。ほとんどの作品がサスペンス映画やスリラー映画であり、革新的な映画技法や独自の作風を使用し、「サスペンスの巨匠」[2]や「スリラーの神様」と呼ばれた[3][4]。ほとんどの監督作品に小さな役でカメオ出演したことや、テレビ番組『ヒッチコック劇場』(1955年 - 1965年)のホスト役を務めたことでも広く知られている。
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アルフレッド・ヒッチコック
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「マクガフィン」の記事における「アルフレッド・ヒッチコック」の解説
1966年に行われたフランソワ・トリュフォーによるヒッチコックの長時間インタビューを収録した『映画術 ヒッチコック/トリュフォー』には、マクガフィンへの言及が何度もある。 ラディヤード・キプリングという小説家はインドやアフガニスタンの国境で現地人とたたかうイギリス軍人の話ばかり書いていた。この種の冒険小説では、いつもきまってスパイが砦の地図を盗むことが話のポイントとなる。この砦の地図を盗むことを<マクガフィン>といったんだよ。つまり、冒険小説や活劇の用語で、密書とか重要書類を盗み出すことを言うんだ。それ以上の意味は無い。 — ヒッチコック また、オクスフォード英語辞典によると、ヒッチコックは、先のインタビューより27年前の1939年のコロンビア大学での講義においてもマクガフィンに言及している。 私たちがスタジオで「マクガフィン」と呼ぶものがある。それはどんな物語にも現れる機械的な要素だ。それは泥棒ものではたいていネックレスで、スパイものではたいてい書類だ。 — ヒッチコック つまり、マクガフィンとは単なる「入れ物」のようなものであり、別のものに置き換えても構わないようなものである。たとえばヒッチコックは『汚名』(Notorious、1946年)を企画していたとき、ストーリー展開の鍵となる「ウラニウムの入ったワインの瓶」に難色を示したプロデューサーに対して、「ウラニウムがいやなら、ダイヤモンドにしましょう」と提案している。ヒッチコックにとって重要なのは、ウラニウムという原子爆弾の材料ではなくてそれをきっかけにして展開されるサスペンスだったのである。物語にリアリティを与えようとシナリオライターやプロデューサーはそうした小道具についても掘り下げようとするのだが、ヒッチコックはそれは単なるマクガフィンだからそんな必要は無いという態度をとった。ヒッチコックによれば、マクガフィンに過ぎないものに観客が気を取られすぎるとそれに続くサスペンスに集中ができない。だから、マクガフィンについては軽く触れるだけで良いというのがヒッチコックの作劇術であった。
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「アルフレッド・ヒッチコック」の例文・使い方・用例・文例
固有名詞の分類
アメリカ合衆国の映画監督 | クリス・サンダース ハーバート・ビーバーマン アルフレッド・ヒッチコック ノエル・ハワード M・ナイト・シャマラン |
イギリスの映画監督 | エドマンド・グールディング アントニア・バード リチャード・マーカンド アルフレッド・ヒッチコック クライヴ・バーカー |
イギリスの映画プロデューサー | ピーター・イェーツ リチャード・アッテンボロー キャロル・リード カレル・ライス アルフレッド・ヒッチコック |
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