マイク・ニコルズとは? わかりやすく解説

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マイク・ニコルズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/05 23:08 UTC 版)

マイク・ニコルズ
Mike Nichols
マイク・ニコルズ
本名 Michael Igor Peschkowsky
生年月日 (1931-11-06) 1931年11月6日
没年月日 (2014-11-19) 2014年11月19日(83歳没)
出生地 ドイツ国ベルリン
死没地 アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク
職業 監督プロデューサー脚本家俳優コメディアン
ジャンル 映画舞台テレビドラマ
活動期間 1955年 - 2014年
配偶者 Patricia Scott(1957年 - 1960年
Margo Callas(1963年 - 1974年
Annabel Davis-Goff(1975年 - 1986年
ダイアン・ソイヤー1988年 - 2014年、死別)
著名な家族 マックス・ニコルズ(息子)
主な作品
バージニア・ウルフなんかこわくない
卒業
シルクウッド
ワーキング・ガール
ハリウッドにくちづけ
心の旅
ウルフ
バードケージ
パーフェクト・カップル
エンジェルス・イン・アメリカ
クローサー
チャーリー・ウィルソンズ・ウォー
受賞
アカデミー賞
監督賞
1967年卒業
ニューヨーク映画批評家協会賞
監督賞
1967年『卒業』
AFI賞
生涯功労賞
2010年
英国アカデミー賞
作品賞
1966年『バージニア・ウルフなんかこわくない』
1968年『卒業』
監督賞
1968年『卒業』
エミー賞
作品賞(ミニシリーズ部門)
2004年『エンジェルス・イン・アメリカ』
作品賞(テレビ映画部門)
2001年『ウィット / 命の詩』
監督賞(ミニシリーズ/テレビ映画部門)
2001年『ウィット / 命の詩』
2004年『エンジェルス・イン・アメリカ』
グラミー賞
最優秀コメディ・アルバム賞
1961年『Jonathan and Darlene Edwards in Paris』
ゴールデングローブ賞
監督賞
1967年『卒業』
作品賞(ミニシリーズ・テレビ映画部門)
2004年『エンジェルス・イン・アメリカ』
トニー賞
ミュージカル作品賞
1977年アニー
演劇作品賞
1984年『The Real Thing』
ミュージカル監督賞
2005年スパマロット
演劇監督賞
1964年『裸足で散歩』
1965年『ラブ』『おかしな二人
1968年『プラザ・スイート』
1972年『二番街の囚人』
1984年『The Real Thing』
2012年セールスマンの死
その他の賞
全米監督協会賞
長編映画監督賞
1967年『卒業』
監督賞(ミニシリーズ・テレビ映画部門)
2004年『エンジェルス・イン・アメリカ』
生涯功労賞
2004年
備考
アカデミー賞トニー賞グラミー賞エミー賞4賞受賞者
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マイク・ニコルズMike Nichols1931年11月6日 - 2014年11月19日)は、アメリカ合衆国映画監督舞台演出家。史上16人しかいないグラミー賞アカデミー賞トニー賞エミー賞4賞受賞者である。

来歴

ドイツベルリンにて生まれる。本名はミハイル・イゴール・ペシュコヴスキー(Mikhail Igor Peschkowsky)。父親はウィーン出身のユダヤロシア人の内科医で、1920年頃ドイツに移り住んだ。母親はユダヤ系のドイツ人であった[1]

1939年4月、ナチス・ドイツのユダヤ人迫害から逃れるため、当時7歳のニコルズは3歳年上の兄とともにアメリカに渡った。父親はその数ヶ月前に単独でアメリカに脱出しており、同年4月28日に一家はニューヨークに移った。イタリア経由でヨーロッパを発った母親とは1940年に再会した[2][3]

シカゴ大学で医者になるため勉強していたが中退。1953年、ニューヨークに帰りリー・ストラスバーグの下でメソッド演技法を学ぶ[4]。しかし舞台の仕事は得られなかったためシカゴに舞い戻り、1955年に「コンパス・プレイヤーズ」(「セカンド・シティ」の前身)に加わる。そこで知り合ったエレイン・メイ1958年に喜劇コンビ「ニコルズ・アンド・メイ」を結成する。1962年には「ニコルズ・アンド・メイ」でグラミー賞の最優秀コメディ・パフォーマンス賞を受賞。

やがてオフ・ブロードウェイの舞台に出演。その後、演出も手がけるようになり、ブロードウェイで活躍。1964年の「Barefoot in the Park」での監督賞などトニー賞を7つ受賞している。

1966年、『バージニア・ウルフなんかこわくない』で映画監督としてデビュー。この作品はアメリカ映画における検閲制度であるヘイズ・コードが撤廃されるきっかけとなった。さらに翌年の『卒業』でアカデミー監督賞を受賞し、アメリカン・ニューシネマを代表する映画監督となった。

妻は『グッド・モーニング・アメリカ』(米・ABC)でアンカーを務め、現在は『ABCワールドニュース』(米・ABC)アンカーとしてアメリカを代表するニュースキャスターであるダイアン・ソイヤー。息子は映画監督のマックス・ニコルズ[5]

2014年11月19日心不全で逝去。83歳没[6]

主な作品

映画

舞台

  • Barefoot in the Park (1963年)
  • Luv (1964年)
  • おかしな二人 The Odd Couple (1965年)
  • The Apple Tree (1966年)
  • The Little Foxes (1967年)
  • Plaza Suite (1968年)
  • The Prisoner of Second Avenue (1971年)
  • Uncle Vanya (1973年)
  • Streamers (1976年)
  • Comedians (1976年)
  • Fools (1981年)
  • The Real Thing (1984年)
  • Hurlyburly (1984年)
  • Whoopi Goldberg (1984年)
  • Social Security (1986年)
  • Death and the Maiden (1992年)
  • The Seagull (2001年)
  • スパマロット Spamalot (2005年)

関連項目

参照

  1. ^ Gates Jr, Henry Louis, (2010). Faces of America: How 12 Extraordinary People Discovered Their Pasts. New York: New York University Press. pp. 14–33. ISBN 9780814732649 
  2. ^ Mike Nichols’ life in the trenches By Glenn Kenny, LA Times, December 16, 2007, in print edition E-31.
  3. ^ Faces of America: Mike Nichols”. Public Broadcasting Service. 21 November 2014閲覧。
  4. ^ McLellan, Dennis (20 November 2014). “Mike Nichols, acclaimed director of 'The Graduate,' dies at 83”. Los Angeles Times. http://www.latimes.com/local/obituaries/la-me-mike-nichols-dies-at-83-20141120-story.html#page=1 20 November 2014閲覧。 
  5. ^ 崖っぷち女子がネットで恋活!『セッション』マイルズ・テラー主演作、12月日本公開”. シネマトゥデイ (2015年10月6日). 2015年10月6日閲覧。
  6. ^ “『卒業』のマイク・ニコルズ監督死去 83歳 心不全のため”. シネマトゥデイ. (2014年11月21日). https://www.cinematoday.jp/news/N0068380 2014年11月21日閲覧。 

外部リンク


マイク・ニコルズ

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アカデミー賞・エミー賞・グラミー賞・トニー賞を全て受賞した人物の一覧」の記事における「マイク・ニコルズ」の解説

監督・俳優コメディアンのマイク・ニコルズ(1931年2014年)は、2001年11月達成者となった1961年から2012年のあいだにニコルズ15受賞したニコルズ1つ目がグラミー賞であった初の達成者であり、なおかつ初め複数の賞監督部門アカデミー賞1回トニー賞7回、エミー賞2回)を獲得したキャリア初の受賞から最後に受賞した2012年まで51年という期間は達成者の中で最長である。 アカデミー賞:1967年: 監督賞 – 『卒業プライムタイム・エミー賞:2001: ミニシリーズ映画スペシャル監督賞(英語版) – 『エマ・トンプソンウィット/命の詩(英語版)』 2001年: テレビ映画作品賞 – 『エマ・トンプソンウィット/命の詩』 2004年: ミニシリーズ映画スペシャル監督賞 – 『エンジェルス・イン・アメリカ2004年: ミニシリーズ作品賞 – 『エンジェルス・イン・アメリカグラミー賞:1961年英語版): コメディ・パフォーマンス賞(英語版) – An Evening with Mike Nichols and Elaine May トニー賞:1964年英語版): 演劇監督賞(英語版) – 『はだしで散歩英語版)』 1965年英語版): 演劇監督賞 – 『ラブ英語版)』、『おかしな二人1968年英語版): 演劇監督賞 – 『プラザ・スイート(英語版)』 1972年英語版): 演劇監督賞 – 『二番街囚人英語版)』 1977年英語版): ミュージカル作品賞 – 『アニー1984年英語版): 演劇監督賞 – 『リアルシング -ほんもの-(英語版)』 1984年: 演劇作品賞 – 『リアルシング -ほんもの-』 2005年英語版): ミュージカル監督賞(英語版) – 『モンティ・パイソンスパマロット2012年英語版): 演劇監督賞 – 『セールスマンの死

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