テーマとした作品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 13:38 UTC 版)
「皇太子徳仁親王と小和田雅子の結婚の儀」の記事における「テーマとした作品」の解説
漫画家の小林よしのりは、結婚の儀に関する一連のマスコミ報道への違和感を『SPA!』連載中の『ゴーマニズム宣言』で「カバ焼きの日」と題した時事ギャグ漫画として表現したが、編集部による掲載拒否にあい、原稿を青林堂に持ち込み、原稿料無料で『ガロ』1993年9月号にて特別篇として掲載した。単行本版には収録された。 島田雅彦が2000年から発表した小説代表作シリーズである『無限カノン』三部作、とくに第二作『美しい魂』は、主人公の青年・カヲルと皇太子妃候補となる麻川不二子との恋愛をメインテーマとしており、不二子の生い立ちや皇太子清仁親王(英宮)との婚約の経緯は皇太子夫妻の結婚と同時期に設定されている。島田は作品の真意が誤解されないよう、入念な直しを加え、不二子が雅子妃と同定されるキャラクターにならないよう慎重に配慮を行った。また島田は皇室に対する戯画的な表現や「おちょくり」により問題を引き起こすことには否定的であった。しかし当初予定されていた『美しい魂』出版予定日が、雅子妃の愛子内親王出産予定日と重なった。『風流夢譚』事件や他の文学者が経験した右翼団体の脅迫行為を知る島田は、それらの暴力的反発、またこれに対し決定稿をさらに改変することによって作品の起爆力を失うことを恐れ、版元との話し合いの末、出版延期を決意した。結局、同書は2003年に決定稿のまま出版された。
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