第四の壁
別名:第4の壁
【英】fourth wall
第四の壁とは、演劇などの作品において、その舞台となっている世界と、その世界や登場人物を鑑賞する者(観客)との間に、暗に想定されている隔絶のことである。いわば虚構と現実の境界である。
第四の壁は原則的に観客が作品世界を観るという形でのみ機能する。作品世界(舞台)の登場人物は、第四の壁の存在を認識しない。この基本的構図を逆手に取って破り、作品世界が鑑賞者の存在を意識した発言(メタ発言)をしたり、鑑賞者を見据えたり話しかけたりする演出が試みられることもある。こうした演出は「第四の壁を破る」と表現される。
第四の壁を破る演出は、作中の登場人物が自らの世界を虚構と知っていることを示唆するものであり、不用意に行うと作品世界を崩壊させかねない危険を伴うが、効果的に演出できると、登場人物の存在をリアルに感じたり、観客と登場人物との心理的距離を縮めたり、作品世界への没入感を高めたりといった効果も期待できる。
第四の壁
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/01 00:31 UTC 版)
第四の壁(だいしのかべ、だいよんのかべ、英: fourth wall)は、舞台と客席を分ける一線のこと。プロセニアム・アーチ付きの舞台の正面に築かれた、想像上の見えない壁であり、フィクションである演劇内の世界と観客のいる現実世界との境界を表す概念である。
- ^ "Film view: sex can spoil the scene;" (review). Canby, Vincent. New York Times. (Late Edition (East Coast)). New York, N.Y.: Jun 28, 1987. pg. A.17 . ProQuest ISSN 0362-4331 ProQuest document ID: 956621781 (subscription). retrieved July 3, 2007
- ^ ブレヒト「現代の演劇は叙事詩的演劇だ」『今日の世界は演劇によって再現できるか ブレヒト演劇論集』千田是也編訳、白水社 1996年新装版
- ^ ブレヒト「中国の俳優術の異化的効果」『今日の世界は演劇によって再現できるか ブレヒト演劇論集』、田中徳一『ドイツの歌舞伎とブレヒト劇』えにし書房、2015年
- ^ Quotes from "Horse Feathers" - IMDb
第四の壁
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 15:16 UTC 版)
前述のようにエラリー・クイーンよろしく、解決編前に背景暗転し古畑が視聴者に「挑戦」するのが定形となっている。その際に他の登場人物も暗転下に置かれる。但し、この暗転時に、一度だけ居合わせた人物が割り込んでくる事があった。
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