イワン・ゴンチャロフとは? わかりやすく解説

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イワン・ゴンチャロフ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/08 16:07 UTC 版)

イワン・ゴンチャロフ
パルラダ号

イワン・アレクサンドロヴィチ・ゴンチャロフロシア語: Ива́н Алекса́ндрович Гончаро́в, Ivan Alexandrovich Goncharov, 1812年6月18日ユリウス暦6月6日〕 - 1891年9月27日〔ユリウス暦9月15日〕)は、ロシア作家。代表作は小説『オブローモフ』。

生涯

1812年にシンビルスク(現在のウリヤノフスク)に生まれる。父親は裕福な穀物商であった。1834年モスクワ大学を卒業した後、30年間、政府の役人として働いた。

1834年、貴族層と商人層との対立を描いた最初の小説『平凡な話ロシア語版英語版』が出版される。

1848年自然主義的な心理描写『イワン・サヴィチ・ポジャブリン』を発表。

1852年から1855年まで、イギリスアフリカ日本朝鮮に旅し(1853年長崎、1854年に巨文島に来航)、エフィム・プチャーチン提督の秘書官としてシベリアを経由して帰国。1858年にその紀行文『フリゲート艦パルラダ号』(Frigate "Pallada")を刊行した(抜粋が『日本渡航記』で訳書多数)。

1859年ペテルブルクに暮らす無為徒食の独身貴族余計者のオブローモフの生涯を描いた小説『オブローモフ』を発表。フョードル・ドストエフスキーに高く評価されるなど、大きな反響を呼び、代表作となった。

1869年、謎の女に恋した3人の男を描いた最後の小説『断崖』を発表。

晩年、多くの短編・批評・随筆などを書いたが、それらの多くは死後1919年に刊行された。

1891年にペテルブルクで肺炎を患い、死去。生涯独身であった。

作風・評価

  • ウラジーミル・ナボコフの『ディフェンス』"Защита Лужина (The Defense)" (1930年)においては、主人公のルージンが作家である彼の父親が書いた本に関して、「コロレンコの『盲目の音楽家』やゴンチャロフの『フリゲート艦パラス号』と同じくらい退屈だった」と評する場面がある。

作品邦訳

  • 断崖 井上満訳、岩波文庫(全5巻)、1949-52、改版2010-11 
  • 平凡物語 井上満訳(各・上下)、創元文庫、1952、岩波文庫、2010 
  • オブローモフ
山内封介訳 新潮社、1917
相馬泰三春陽堂、1925 
米川正夫訳 岩波文庫(上中下)、1948、改版2002
井上満訳、ロシア・ソビエト文学全集:平凡社、1965
木村彰一・灰谷慶三訳 世界文学全集講談社、1983
安岡治子訳「オブローモフの夢」光文社古典新訳文庫、2024
  • 日本旅行記 平岡雅英訳、ロシア問題研究所、1930
日本渡航記-フレガート「パルラダ」号より 井上満訳、岩波文庫、1941、復刊1988・2001ほか
日本渡航記 高野明・島田陽共訳、雄松堂出版・新異国叢書、1969、再版1988ほか/講談社学術文庫 2008
  • 文芸評論集 井上満訳 世界文学社、1948

イワン=ゴンチャロフ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 14:26 UTC 版)

アームズラリー」の記事における「イワン=ゴンチャロフ」の解説

「チームカポニエール」所属砲撃手馬鹿笑いゴンチャロフ異名を持つ。

※この「イワン=ゴンチャロフ」の解説は、「アームズラリー」の解説の一部です。
「イワン=ゴンチャロフ」を含む「アームズラリー」の記事については、「アームズラリー」の概要を参照ください。

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