相撲 相撲の概要

相撲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/22 01:21 UTC 版)

相撲
すもう
相撲絵(歌川国貞、1860年代)
競技形式 神事・素手・打撃・組み合い・投げ合い
発生国 日本
発生年 古代以前
創始者 不明
源流 すまひ
派生種目 組討大相撲アマチュア相撲女子相撲
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概説

杣ヶ花渕右エ門(そまがはな ふちえもん)、1818年。大小のを佩刀し武士と同じ待遇であった力士[注釈 1]

相撲は古代以前(伝承としては神話の時代)に始まったとされ、江戸時代には庶民の娯楽として隆盛を極めた[1]

現代の相撲について民俗学の研究ではその担い手と歴史的系譜から、相撲を生業とする人々による興行相撲から連なる大相撲、学生相撲や実業団相撲などのアマチュア相撲、地方の神事や余興として行われてきた相撲(新田一郎や池田雅雄らによって「素人相撲」に分類された草相撲、野相撲、奉納相撲など)の3つに区分する[2]。特に日本相撲協会が主催するスポーツの興行としての大相撲が有名だが、神事に由来するため、他のプロスポーツと比べて礼儀作法などが重視されており、生活様式や風貌なども旧来の風俗が比較的維持されるなど文化的な側面もある。

「日本の国技は相撲である」と巷で言われることがあるが、日本は、法令政令で国技を定めてはいない。

日本国内外で同じような形態の格闘技としては、沖縄本島沖縄角力(シマ)、モンゴルブフ中国シュアイジャオ朝鮮半島シルムトルコヤールギュレシセネガルランブなどがある。それぞれ独自の名前を持つが、日本国内で紹介される場合には何々相撲(沖縄相撲(琉角力)、モンゴル相撲、トルコ相撲など)、といった名で呼ばれることが多い。

語義

新田一郎によると「相撲」は当初は争うことや抗うことを意味し、特定の格闘競技を意味したものではなく、格闘や技芸を一般的に意味する漢語であったという[2]

すもう」の呼び方は、古代の「すまひ」が「すもう」に変化した。表記としては「角力」、「捔力」(『日本書紀』)、「角觝」(江戸時代において一部で使用)、など。これらの語はもともと「力くらべ」を指す言葉であり、それを「すもう」の漢字表記にあてたものである。19世紀から20世紀初頭までは「すもう」は「角力」と表記されることが多かった[3]。古代には手乞(てごい)とも呼ばれていたという説もある。(手乞とは、相撲の別名とされ、相手の手を掴むことの意、または、素手で勝負をすることを意味する。)

大相撲を取る人は正式名称は「力士」(りきし)といい、また「相撲取り」、親しみを込めて「お相撲さん」とも呼ばれる。

英語では「sumoスモウ」または「sumo-wrestlingスモウ・レスリング」と表記される。

なお、日本では組み合う格闘技的な競技を総じて相撲と呼ぶ。用例には腕相撲足相撲指相撲拳相撲wikidata、草相撲などがある。他に、相撲を模して行われるものに紙相撲がある。


注釈

  1. ^ 歌川国貞画:大判錦絵:杣ヶ花 渕右エ門(そまがはな・ふちえもん)

出典

  1. ^ a b c 「江戸の遊び~けっこう楽しいエコレジャ~」を巡る話題から(3)みるきく楽しみ横山美佳、東北大学附属図書館報、Vol. 32, No.1 2007
  2. ^ a b c d 井上宗一郎「民俗学における競技の対象化に関する一考察 : 近世以降の素人相撲をめぐる競技体系の近代化から(第Ⅲ部 術語と概念の地平)」『国立歴史民俗博物館研究報告』第165巻、国立歴史民俗博物館、2011年3月、225-249頁、doi:10.15024/00001912ISSN 02867400NAID 1200057488882021年4月30日閲覧 
  3. ^ 大相撲ジャーナル』2017年8月号、59頁
  4. ^ 日本書紀
  5. ^ 野見宿禰神社創建
  6. ^ 日本書紀』、巻第十四
  7. ^ 日本書紀』、巻第二十四
  8. ^ 日本書紀』、巻第二十九
  9. ^ 日本書紀』、巻第三十
  10. ^ 続日本紀
  11. ^ 酒井, pp. 5–6.
  12. ^ 酒井, p. 61.
  13. ^ 秋澤亙・川村裕子『王朝文化を学ぶ人のために』 世界思想社、2010年8月2日、ISBN 978-4790714880
  14. ^ 酒井, p. 62.
  15. ^ 酒井, p. 69.
  16. ^ 酒井, p. 71.
  17. ^ 酒井, p. 73.
  18. ^ 渡辺達三, 近世広場の成立・展開火除地広場の成立と展開 (2)}」『造園雑誌』 36巻 2号 1972年 p.27-34, 日本造園学会, doi:10.5632/jila1934.36.2_27
  19. ^ 牛垣雄矢、田中絵里子、畠山輝雄、佐野 充、「交差の界隈性 : 現代東京における江戸の見附地と辻の役割」『国際交通安全学会誌』 Vol.30 No.2 p.118-128, 2005年8月, 国際交通安全学会, NAID 10019342059
  20. ^ 日本の相撲は驚くほど美しかった。貴重な19世紀の写真は伝える
  21. ^ エントリーは2人だけ…相撲競技が初の中止 福井県中学校秋季新人競技大会、連盟は危機感 福井新聞 2021年10月18日 午後5時10分 (2021年10月19日閲覧)
  22. ^ a b c 吉崎祥司, 稲野一彦「相撲における「女人禁制の伝統」について」『北海道教育大学紀要 人文科学・社会科学編』第59巻第1号、北海道教育大学、2008年8月、71-86頁、ISSN 13442562NAID 110006825941 <
  23. ^ a b c 金田英子「興行としての女相撲に関する研究」『日本体育大学紀要』第22巻第2号、日本体育大学、1993年3月、p97-102、ISSN 02850613NAID 110000304553 
  24. ^ a b 金田英子「1212505 北九州地方における女相撲について : 長崎県・佐賀県の場合」『日本体育学会大会号』第43回(1992)、日本体育学会、1992年、907頁、doi:10.20693/jspeconf.43B.0_907NAID 110001909621 
  25. ^ 石浦外喜義『弱くても勝てる 強くても負ける』幻冬舎、2017年4月20日、8頁、ISBN 978-4344031036
  26. ^ 常陸山谷右衛門 著『相撲大鑑』文運社、1909年
  27. ^ 大空出版相撲ファン』vol.06、103頁
  28. ^ 格闘技大国ジョージアで高まる相撲熱”. 日本経済新聞 (2018年3月7日). 2020年6月10日閲覧。






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