大相撲令和7年5月場所とは? わかりやすく解説

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大相撲令和7年5月場所

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/29 16:07 UTC 版)

大相撲令和7年5月場所
基本情報
会場 国技館(両国国技館)
番付発表 2025年4月28日
開催期間 2025年5月11日 - 5月25日(15日間)
各段優勝・三賞
幕内最高優勝 大の里泰輝(14勝1敗)
十両優勝 草野直哉(13勝2敗)
幕下優勝 大辻理紀(7戦全勝)
三段目優勝 鳩岡良祐(7戦全勝)
序二段優勝 峰刃幾叉丸(7戦全勝)
序ノ口優勝 一意虎風(7戦全勝)
殊勲賞 該当者なし
敢闘賞 安青錦新大(2場所連続2回目)
佐田の海貴士(17場所ぶり3回目)
技能賞 霧島鐵力(11場所ぶり4回目)
若隆景渥(2場所ぶり6回目)
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大相撲令和7年5月場所(おおずもうれいわ7ねん5がつばしょ)は、2025年(令和7年)5月11日から5月25日までの15日間、東京都墨田区国技館(両国国技館)で開催された大相撲本場所である。

番付・星取表

赤文字は優勝力士の成績。

幕内

東方 番付 西方
備考 成績 力士名 力士名 成績 備考
12勝3敗 豊昇龍 横綱
優勝 14勝1敗 大の里 大関 琴櫻 8勝7敗
10勝5敗 大栄翔 関脇 霧島 11勝4敗 再関脇
技能賞
再小結 6勝9敗 髙安 小結 若隆景 12勝3敗 再小結
技能賞
7勝8敗 若元春 前頭1 王鵬 7勝8敗
7勝8敗 阿炎 前頭2 豪ノ山 4勝11敗
6勝9敗 玉鷲 前頭3 平戸海 6勝9敗
6勝9敗 尊富士 前頭4 一山本 5勝10敗
5勝10敗 宇良 前頭5 千代翔馬 4勝11敗
10勝5敗 欧勝馬 前頭6 翔猿 7勝8敗
8勝7敗 伯桜鵬 前頭7 美ノ海 4勝11敗
10勝5敗 阿武剋 前頭8 金峰山 10勝5敗
敢闘賞 11勝4敗 安青錦 前頭9 翠富士 6勝9敗
9勝6敗 明生 前頭10 正代 6勝9敗
9勝6敗 遠藤 前頭11 獅司 4勝11敗
8勝7敗 熱海富士 前頭12 隆の勝 8勝7敗
8勝7敗 時疾風 前頭13 佐田の海 10勝5敗 敢闘賞
6勝4敗5休 琴勝峰 前頭14 狼雅 9勝6敗 再入幕
5勝10敗 竜電 前頭15 湘南乃海 5勝10敗
新入幕 7勝8敗 嘉陽 前頭16 錦木 6勝9敗
再入幕 4勝11敗 玉正鳳 前頭17 朝紅龍 10勝5敗
新入幕 4勝11敗 栃大海 前頭18

十両

東方 番付 西方
備考 成績 力士名 力士名 成績 備考
8勝7敗 御嶽海 十両1 草野 13勝2敗
9勝6敗 英乃海 十両2 藤青雲 4勝11敗
5勝10敗 宝富士 十両3 白熊 6勝9敗
6勝9敗 白鷹山 十両4 6勝9敗
5勝10敗 錦富士 十両5 若碇 12勝3敗
7勝8敗 日翔志 十両6 大青山 7勝8敗
10勝5敗 友風 十両7 琴栄峰 11勝4敗
5勝10敗 志摩ノ海 十両8 紫雷 6勝9敗
10勝5敗 欧勝海 十両9 剣翔 7勝8敗
9勝6敗 東白龍 十両10 羽出山 6勝9敗
9勝6敗 風賢央 十両11 若ノ勝 1勝2敗12休
8勝7敗 水戸龍 十両12 生田目 8勝7敗
新十両 6勝9敗 宮乃風 十両13 大奄美 7勝8敗 再十両
新十両 8勝5敗2休 三田 十両14 夢道鵬 5勝10敗 新十両

優勝争い

7日目を終え、全勝は綱取りの大関・大の里と、平幕・伯桜鵬

中日、伯桜鵬は明生と対戦、土俵際の明生の捨て身の小手投げに敗れ、1敗となった。大の里は平戸海を危なげなく破り、自身2度目、大関になってからは初の中日勝ち越しを果たした。

中日終了時点で、全勝は大の里。1敗で小結・若隆景、平幕・伯桜鵬、安青錦、2敗で横綱・豊昇龍、関脇・大栄翔、平幕で金峰山狼雅朝紅龍が追う形となった。

10日目には、1敗力士も不在となり、大の里が無敗で後続と2差をつける展開となった。

11日目、大の里は2敗の小結・若隆景と対戦、若隆景がもろ差しとなり、一気に土俵際まで攻め立てるも、上手を取った大の里が体を入れ替え、寄り倒しで勝利した。2敗の伯桜鵬、安青錦はそれぞれ、豊昇龍、琴櫻を攻め立てるも、あえなく敗れた。これにより、全勝・大の里を追う2敗力士は豊昇龍のみとなった。

12日目、大の里は伯桜鵬を叩き込みで破り、全勝を守る。豊昇龍は関脇・霧島に上手をとられ、そのまま上手投げで敗れた。これにより、2敗力士は不在となった。

13日目、大の里は大関・琴櫻と対戦、琴櫻の喉輪をはねのけ、一気の寄り切りで勝利。幕内優勝を決めた。

大の里は、千秋楽、豊昇龍に挑む。立ち合いから両手突きで押し込むも、上手をとられ、捻り倒された。大の里は、全勝ならず、14勝1敗となった。

備考

  • 前場所優勝の大関大の里は、この場所が綱取りのかかる場所だった[1]
    • その大の里は、初日からの13連勝を果たし、13日目に幕内最高優勝を決めた。13日目での優勝決定は2015年1月場所白鵬以来のことである。大関の13日目優勝決定は、2012年1月場所把瑠都以来、日本出身力士となると、1996年9月場所の貴乃花以来である。
    • 大の里は、2021年9月場所2021年11月場所照ノ富士以来となる連覇を達成した。
    • 大の里は場所後の5月28日に第75代横綱に昇進した[2]。初土俵から所要13場所での昇進は、横綱が番付上の地位として明文化された明治42年以降で最速[3]
  • 4月14日に序二段若戸桜(式秀部屋)が外陰部壊死性筋膜炎のため死去した。番付発表前ではあったが、番付編成会議後の死去であったため、この場所の番付には東序二段72枚目に名前が残った[4]
  • 7月場所直前の7月5日限りで9代伊勢ヶ濱(元横綱・旭富士1960年7月6日生まれ)が停年(定年)を迎えるため、伊勢ヶ濱部屋の所属力士はこの場所が9代伊勢ヶ濱の弟子として臨む最後の本場所になった[5]
  • この場所5日目の5月15日に、元小結で西幕下3枚目の北勝富士が現役を引退し、年寄「大山」を襲名した[6]
  • 三賞は、殊勲賞は該当者なし。技能賞は、三役で2桁勝利をあげた霧島と若隆景が受賞。敢闘賞は、10勝をあげた佐田の海が無条件受賞。佐田の海は38歳0か月14日での三賞受賞となり、これは歴代4位の年長記録である。安青錦と朝紅龍の2人も千秋楽勝利を条件に敢闘賞対象となった。安青錦は勝利して2場所連続の敢闘賞受賞を決めたが、朝紅龍は敗れて受賞を逃した。
  • 休場明けの横綱・豊昇龍は3、4日目に連敗となり、危ぶまれるも、その後は白星を伸ばした。12日目に霧島に敗れたこともあり、大の里の独走を許すも、千秋楽には上手捻りで大の里の全勝優勝を阻み、12勝3敗で場所を終えた。
  • 十両は、12日目を終え、草野が2敗でトップ。3敗で若碇、東白龍が追う展開であった。13日目には3敗同士の対決が組まれ、若碇が勝利。14日目には、草野は東白龍を破り、2敗で単独トップ、3敗の若碇が追走した。千秋楽、若碇は勝利し、3敗をキープするも、草野が剣翔を破り、十両優勝を決定した。
  • 幕内優勝、十両優勝は先場所と同様の、大の里、草野であった。幕内・十両において共に2場所連続優勝者が同じというのは、2014年7月場所2014年9月場所での白鵬、栃ノ心以来のことである。
  • 場所後の5月28日の番付編成会議で、最高位幕下以下の9人の引退が発表された。その中には両者とも48歳の聡ノ富士澤勇も含まれており、後者は現役最古参の力士であった。場所前(番付発表前)に死去した若戸桜と、場所中に引退した元関取の北勝富士も含めると、序ノ口で全休して番付外に陥落する力士を除いて11人の力士が番付から消えることになる。

脚注

注釈

出典

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