上手投げとは? わかりやすく解説

うわて‐なげ〔うはて‐〕【上手投げ】

読み方:うわてなげ

相撲きまり手の一。相手のまわしを上手(うわて)に取り自分のほうに引き寄せながら腰を入れて投げ倒す技。

野球で、腕をほぼ真上から下へ振り下ろすようにして球を投げ投げ方オーバースローオーバーハンドスロー


上手投げ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/17 01:35 UTC 版)

上手投げ(うわてなげ)とは、相撲決まり手の一つである。上手から相手のを引き、その上手から相手を投げる技[1]

概要

四つ相撲の王道を行く技といわれることがままあり、四つに組む相撲での強豪力士の多くは、上手投げを得意としている[2](例:双葉山千代の富士魁皇白鵬琴欧洲など)。特に、昭和の大横綱と言われた千代の富士の上手投げは、相手の頭を押さえながら投げる独特のものであり、「ウルフスペシャル」の名で他の力士達に恐れられ、千代の富士の名をいっそう高めた。

下手投げに比してそれほど技能は必要とは言えず、深い位置の上手から強引に投げを打って決まるケースもある。また、下手投げに比べると勝負を付けやすい上に、威力も強くなる為、投げの打ち合いとなった際は後述のように有利に働く事が多い。

下手投げとどちらが有利か?

上手のメリット・デメリット
  • メリット:相手の背に近い部分に力をぶつけることができるので、投げの打ち合いにでは有利になる。
  • デメリット:相手の外側になるため、相手を拘束する力は発揮しづらい。
下手のメリット・デメリット
  • メリット:相手の内側に入るため、がっちりと相手を捕えやすい。
  • デメリット:自身の体勢も下を向くため、投げの打ち合いになると不利である。

このように一般的には、上手投げと下手投げで投げの打ち合いをした場合、「上手投げの方が有利」といわれる。これは、下手投げでは相手側に差し手を封じられるのに対して、上手投げでは差し手が上に来るので、先に投げを仕掛けられたとしても打ち返すことは容易であることからである。また、土俵に落ちた際に上になりやすい事も一因である。

逆に、「下手投げのほうが有利」とする説もあり、腰の位置が低くなり易いことが挙げられる。ただし、当然のことながらこれらの判断については、力士の技量にも大きく左右されることであり、身体の大小や腕の長さ、身体の角度、双方の呼吸やわずかなタイミングにより有利・不利は大きく変わる。

瓢廻し

現在公式の決まり手の名称としては採用されていないが、現在公式の決まり手の上手投げに含まれるものうち、相手に足を取られたときに上手を取って体を廻しながら引き据える技は、古くは「瓢廻し(ひさごまわし)」と呼ばれた。「古今相撲大要」「古今相撲大全」に見える決まり手名称である。「瓢廻し」としてマスコミにより報道・記録された取組は次の通り。

脚注

  1. ^ 『大相撲ジャーナル』2017年7月号 p74
  2. ^ 相撲の決まり手の「基本技」と「投げ手」珍技を解説”. 【SPAIA】スパイア (2020年1月12日). 2020年11月16日閲覧。

関連項目


上手投げ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/26 22:55 UTC 版)

四条雛子」の記事における「上手投げ」の解説

2003』での「がぶり寄り」の派生技相手を逆方向投げる。

※この「上手投げ」の解説は、「四条雛子」の解説の一部です。
「上手投げ」を含む「四条雛子」の記事については、「四条雛子」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「上手投げ」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「上手投げ」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



上手投げと同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「上手投げ」の関連用語

上手投げのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



上手投げのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの上手投げ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの四条雛子 (改訂履歴)、史上最強の弟子ケンイチ 技の一覧 (改訂履歴)、四十八手 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS