腕捻り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/07 07:21 UTC 版)
腕捻り(かいなひねり)は、相撲の日本相撲協会制定決まり手八十二手、捻り手の一つである。相手の片腕を両腕で抱え、一本背負いのように担がず、その抱えた腕の方から相手を捻り倒す技。とったりとは体を開く方向が逆である[1]。神道六合流柔術では肩落(かたおとし)、肩車(かたぐるま)と呼んでいる[2]。
1998年初場所10日目、横綱貴乃花が湊富士にこの技で敗れ、湊富士への初金星を与えた。その後貴乃花は高熱による体調不良もあってこの日からさらに2連敗し、横綱になってからは自身初の3連敗を記録。その後入院となり13日目から途中休場した。
有名な使い手は、元十両の古市、北勝国、幕内では元関脇若見山・栃赤城や、元前頭光法などである。幕内の土俵では、2016年3月場所6日目に里山が德勝龍に対して、2019年7月場所6日目に炎鵬が矢後に対して、直近では、2021年7月場所3日目に照ノ富士が隆の勝に対して決めている。2018年5月場所で荒鷲が碧山と対戦し、最初は腕捻りだったが、決まり手は小手捻りだった。
神道六合流柔術では「肩車」とも呼んでいる[2]が講道館や国際柔道連盟の肩車とは異なった技である。
1884年の書籍『今古実録 相撲大全』[3]や1918年の書籍『最近相撲図解』[4]ではとったりを「腕捻」と呼んでいる。
脚注
関連項目
外部リンク
- “腕捻り - 決まり手八十二手”. 日本相撲協会公式ホームページ. 日本相撲協会. 2025年2月1日閲覧。
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