相撲競技監察委員会
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相撲競技監察委員会(すもうきょうぎかんさついいんかい)、通称監察委員会とは、大相撲の本場所における故意による無気力相撲を防止し、監察、懲罰することを目的として設置されている日本相撲協会(以下、「協会」と略す)内の部署である[1]。
注釈
- ^ 舟橋の発言を受けて、横審委員の高橋義孝は「去年の九州場所以後、疑惑を招くような相撲がふえているようで、気になっていた」と述べ、当時相撲解説者だった東富士は「最近無気力な相撲が目立ち、わたしもイライラさせられている。こうした無気力さがファンの誤解を招いているとはいえそう」と述べ、やはり相撲解説者の玉ノ海梅吉は「クロウトが見ればわかることだ。(中略)前から警告はしてきたが、このところ度がすぎる」と述べた(いずれも朝日新聞1970年1月29日付朝刊スポーツ面)。余りにもあからさまな無気力相撲の横行が舟橋発言の背景にあった。
- ^ もっとも、監察委設立当初より「問題はこれで本当に八百長を摘発できるか、どうかである。監察委員会なる機関を設けたところで、委員は全員が親方衆。いわば相撲界の"内々の人"が弟子の相撲を監視することになるわけだ。「これで厳正な監視はできるのか」記者会見の席上でも、こんな質問がとんだ。」(朝日新聞1971年12月5日付朝刊社会面)と、監察委の実効性は疑問視されていた。
- ^ 「相撲界に「八百長」という言葉は絶対のタブー。」(朝日新聞1970年1月29日付朝刊スポーツ面)と昔から指摘されている。
- ^ 「相撲には八百長というものがないのが鉄則」(朝日新聞1971年12月2日付朝刊スポーツ面)と武蔵川理事長は強弁している。
- ^ 1992年1月場所において4力士が厳重注意を受けたことについて「「土俵の充実」をかかげた二子山理事長にとって、任期満了数日前に最後のおきゅうをすえた形だ。」(朝日新聞1992年1月31日付朝刊スポーツ面)と指摘している。
出典
- ^ 日本相撲協会ホームページ(協会の使命・組織)
- ^ 朝日新聞1970年1月29日付朝刊スポーツ面
- ^ 朝日新聞1970年1月30日付朝刊スポーツ面
- ^ 朝日新聞1971年7月16日付朝刊スポーツ面
- ^ 第67回国会衆議院文教委員会第3号 昭和46年12月1日における鈴木一衆議院議員の発言
- ^ 朝日新聞1971年12月2日付朝刊スポーツ面
- ^ 朝日新聞1971年12月5日付朝刊社会面
- ^ 朝日新聞1971年12月23日付朝刊スポーツ面
- ^ 職務分掌 日本相撲協会公式サイト
- ^ a b 朝日新聞1972年3月24日付夕刊
- ^ 朝日新聞1972年3月26日付朝刊スポーツ面
- ^ 朝日新聞1972年3月25日付朝刊スポーツ面
- ^ 朝日新聞2011年4月2日付朝刊スポーツ面
- ^ 「『無気力』4力士にカツ」朝日新聞1992年1月31日付朝刊社会面・スポーツ面
- ^ 朝日新聞1992年3月15日付朝刊スポーツ面
- ^ 朝日新聞1992年5月29日付朝刊スポーツ面
- ^ 朝日新聞1993年5月28日付朝刊スポーツ面
- ^ スポーツ報知2004年1月24日付紙面
- ^ 朝日新聞2008年11月17日付夕刊スポーツ面
- ^ 朝日新聞2008年11月18日付朝刊スポーツ面。同紙面では「土俵の充実を目指しているはずの相撲協会の迷走を浮き彫りにした。」と協会の態度を批判している。
- ^ 朝日新聞2009年5月30日付朝刊スポーツ面、同年5月31日付朝刊スポーツ面
- ^ 元朝青龍“乱入”で理事長調査へ デイリースポーツオンライン、2012年7月30日閲覧
- ^ 監察中に漫画 高砂親方を口頭注意 日本相撲協会 朝日新聞デジタル、2012年7月30日閲覧
- ^ 大相撲:解雇された元露鵬が支度部屋に 毎日jp、2013年7月21日閲覧
- ^ 【名古屋場所】元露鵬が支度部屋侵入 出来山親方の注意聞かず スポーツ報知 2013年7月22日閲覧
- 1 相撲競技監察委員会とは
- 2 相撲競技監察委員会の概要
- 3 実際に処分された者
- 4 不祥事
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