超五十連勝力士碑とは? わかりやすく解説

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超五十連勝力士碑

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/19 01:30 UTC 版)


拡大図

写真左端に超五十連勝力士碑

超五十連勝力士碑(ちょうごじゅうれんしょうりきしひ)は、富岡八幡宮に建つ相撲関連の石碑である。

概要

小島貞二の提案によって1988年の9月場所中に建立された。同年の千代の富士の53連勝がきっかけと誤解されるが、建立の時点では24連勝(7月場所終了時点)であり偶然である。横綱力士碑の傍らに建っており、大相撲本場所で50連勝以上を記録した力士を顕彰している。11角柱日本の石碑としては珍しい形状を持ち、正面に碑銘、以下左回りで超50連勝力士の名が年代順に刻まれている。現在6名の名が入り、残る4面が余白になっている。

50連勝以上を1回でも達成すれば名を刻まれる権利を得るが、各力士の最高記録のみを刻み込むため、当該力士の引退を待ってから刻名されることになる。そのため、50連勝以上を複数回達成したとしても重複して刻まれることはない。

一覧

力士 連勝数
連勝開始
連勝終了
(連勝の最終勝ち星)
連勝を止めた
対戦相手
備考/補足
たにかぜ/谷風梶之助 63連勝 1778年安永7年)
10月場所8日目[注釈 1]
西小結
1782年天明2年)
2月場所6日目
西大関
小野川喜三郎
東二段目3枚目
この63連勝は江戸本場所のみの連勝記録であり、京都本場所、大坂本場所での成績も含めると98連勝となる。2分2預16休含む。
うめがたに/梅ヶ谷藤太郎 58連勝 1876年明治9年)
1月場所8日目[注釈 2]
西前頭4枚目
1881年(明治14年)
1月場所8日目
西大関
若嶌久三郎
東大関
12分2預28休含む。
たちやま/太刀山峯右エ門 56連勝 1912年(明治45年)
1月場所9日目
東横綱
1916年大正5年)
5月場所7日目
西横綱
栃木山守也
東小結
1分1預31休を含む。
ふたばやま/双葉山定次 69連勝 1936年昭和11年)
1月場所7日目
東前頭3枚目
1939年(昭和14年)
1月場所3日目
東横綱
安藝ノ海節男
西前頭3枚目
関脇から横綱にかけて5場所連続全勝優勝。
ちよのふじ/千代の富士貢 53連勝 1988年(昭和63年)
5月場所7日目
東張出横綱
1988年(昭和63年)
11月場所14日目
東横綱
大乃国康
西横綱
大乃国に敗れて連勝記録が止まった一番が昭和最後の一番となった。
はくほう/白鵬翔 63連勝 2010年平成22年)
1月場所14日目
東横綱
2010年(平成22年)
11月場所初日
東横綱
稀勢の里寛
東前頭筆頭

超六十連勝力士碑

双葉山の生地である大分県宇佐市の双葉山記念館「双葉の里」には60連勝以上を記録した力士を顕彰する「超六十連勝力士碑」がある。双葉山生誕100年を記念して建立されたもので、2011年12月の除幕式には、前年63連勝を記録したばかりの白鵬も出席した。高さ2.5メートルの八角形の碑で、双葉山、谷風、白鵬の四股名と手形が入り、あと3名刻銘できる空欄がある[1][2]

脚注

注釈

  1. ^ 1777年安永6年)10月場所8日目の谷風は同じ小結の天津風を相手に引分を記録しており、実際に連勝が始まったのは翌1778年安永7年)3月場所初日からであるが、刻銘には「安永6年10月場所8日目」とある。
  2. ^ 1876年明治9年)1月場所8日目の梅ヶ谷は前頭5枚目の手柄山を相手に引分を記録(翌9日目は休場)しており、実際に連勝が始まったのは翌4月場所の初日からであるが、刻銘には「明治9年1月場所8日目」とある。

出典

  1. ^ 平成23年12月3日超60連勝碑除幕式”. 宇佐市公式サイト. 2015年10月19日閲覧。
  2. ^ 谷風、双葉山、そして白鵬…「これ以上の光栄なことはない」”. スポーツニッポン(2011年12月3日). 2015年10月19日閲覧。

関連項目

座標: 北緯35度40分18.7秒 東経139度48分0秒 / 北緯35.671861度 東経139.80000度 / 35.671861; 139.80000




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