まえ‐ずもう〔まへずまふ〕【前相‐撲】
前相撲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/17 14:16 UTC 版)
前相撲(まえずもう)とは、大相撲において、番付に四股名が載っていない者(具体的には、場所前の新弟子検査の合格者、前場所序ノ口で全休し陥落した力士、前場所の前相撲を全休した力士。これらの力士をまとめて「番付外(ばんづけがい)」と呼ぶ)[注釈 1]が取る相撲のことである。
注釈
- ^ 番付の一番左下には「此外中前相撲東西ニ御座候」(この番付に載っている力士以外にも中相撲(本中・相中、現在は廃止)・前相撲の力士がいます)の記述がある。
- ^ 番付外に落ちた力士が出世することを特に再出世ともいう。
- ^ その当時は7段編成で、下から2段目(上から6段目)が本中・相中(中)、最下段(上から7段目)が前相撲(前)。
- ^ 1955年9月場所初土俵の栃ノ海晃嘉がこのケースに該当する。
- ^ その時期の番付でも「此外中前相撲東西ニ御座候」と表記されていることは変わらなかった。
- ^ このとき暫定措置として、既に採用している中学生力士については、東京場所(1月・5月・9月場所)は日曜のみの出場、地方場所は休場となった。
- ^ 一例として寺尾の成績表にある〈番付外〉とは、この時期のものである。
出典
- ^ “秋場所で前相撲行われず 1人だけの新弟子合格者不参加で取り組み成立せず”. 毎日新聞 (株式会社毎日新聞社). (2020年9月24日) 2020年9月28日閲覧。
- ^ 「出世力士37人を発表 大相撲春場所」『時事ドットコム』、2021年3月23日。2021年3月24日閲覧。
- ^ 夏場所初日に新序出世披露 春場所検査合格の新弟子(サンスポコム)
- ^ 【ベテラン記者コラム(262)】横綱白鵬の「三本締め」と、実施されない前相撲 サンスポ 2022/03/03 17:00 (2022年3月6日閲覧)
- ^ 田中亮『全部わかる大相撲』(2019年11月20日発行、成美堂出版)p.35
- ^ 「春場所全新弟子名鑑」『相撲』2020年4月号、ベースボール・マガジン社、103-111頁。
- ^ a b 「角界ニュース」『相撲』2020年10月号、ベースボール・マガジン社、124頁。
- ^ “異例ずくめの対応に 大相撲春場所”. 時事通信(2020年3月1日作成). 2020年3月22日閲覧。
- ^ “NHK総合テレビが「神送りの儀式」まで完全生中継!! 無観客の大相撲春場所で…「これは激レア」”. 中日スポーツ / 東京中日スポーツ(2020年3月22日作成). 2020年3月22日閲覧。
前相撲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 08:05 UTC 版)
本名に因んだ服部桜 祥多の四股名で出場した前相撲では同期で入門した他の3名の新弟子全員(葉梨・人見・姫勝山。いずれも武蔵川部屋)と対戦。5日目の3戦目(葉梨戦)では立合い直後に意図的に尻餅をつく行為に及び、これを待ったと認識した境川審判がやり直しを提案したものの、服部桜本人が「待ったではなく、バランスを崩した」旨の返答をしたため、決まり手「押し倒し」として勝負が成立した。出世披露では師匠の実弟である元幕内・豊桜の化粧廻しを締めた。
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