出世披露
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 23:25 UTC 版)
新弟子が前相撲を取り、そこで成績優秀な場合に翌場所から序ノ口に番付が掲載され、そのお披露目が行われる。この儀式は新序出世披露と呼ばれ、中日(なかび)の三段目取り組みの途中に行われ、幕下格以下の行司が口上を呼び上げる。 「これに控えおります力士儀にござります。ただ今までは番付外に取らせおきましたるところ、当場所、日々成績優秀につき、本日より番付面に差し加えおきまするあいだ、以後相変わらず、ご贔屓、お引き立てのほど、ひとえに願い上げ奉ります」と呼び上げる。
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出世披露
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 09:24 UTC 版)
出世の資格を得た者は、本場所中に観客の前で披露され、晴れて力士になる。出世した状態が「新序」力士、翌場所から序ノ口力士である。 出世力士が少ない場所では、8日目の三段目の取組を中断して行われる。土俵を掃き清めた後、出世の力士が、師匠や部屋・一門の関取の化粧廻しを身につけて土俵に上がり、場内アナウンスによって所属部屋、四股名、出身地が読み上げられる。全員のお披露目が終わると幕下格以下の行司1名が「これに控えおきます力士儀にござります(る)。只今までは番付外に取らせおきました(る)ところ、当場所日々成績優秀につき、本日より番付面に差し加えおきまする間、以後相変わらずご贔屓お引き立ての程、ひとえに願い上げ奉ります(る)」と口上を述べる。口上では「成績優秀」とあるが、実際には前述のように、現在では1番でも前相撲を取れば出世できる。出世力士たちは四方に礼をした後土俵を降りる。その後、出世力士は協会の各部署を訪問し挨拶をして回る。 出世力士が多い場所(現行では3月場所のみ)では、5日目までに2勝を挙げた者が一番出世、6日目以降8日目までに2勝を挙げた者は二番出世、その他の力士は三番出世とされ、出世披露も3回に分けて行われる。ただし、2020年3月場所など、二番出世までで全員の出世が決まり三番出世がない場合もある。 再出世の力士は、以前は出世披露されていたが、現在では行われていない。元小結・旭豊は3度も出世披露を受けている。 2019年7月場所の出世披露で、九重部屋の久末(現 千代剣)が誤って、末久と場内アナウンスされたことがある。 2020年3月場所では、4人の出世力士が新型コロナウイルスの流行拡大に伴い、出世披露を受けられなかった(4人とも中学校・高校の卒業式出席のため一時帰郷後、自宅待機になったため)。そのため、翌7月場所(5月場所は中止)の初日取組開始前に出世披露が行われた。行司による口上も、「只今までは」を「3月場所までは」に言い換え、「当場所日々成績優秀につき」は「日々成績優秀につき」と「当場所」を省略した特別なものになった。
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