7月場所とは? わかりやすく解説

7月場所(名古屋場所)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 04:46 UTC 版)

本場所」の記事における「7月場所(名古屋場所)」の解説

本場所となったのは1958年で、6場所の中では一番後である。 日本相撲協会中日新聞社共催となっている。九州場所相撲協会の完全自主興行移行した1974年以降後述)、相撲協会以外の団体本場所主催元になっているのは名古屋場所だけである。中日新聞社関連では以下の特記事項がある。場所中、会場愛知県体育館館内には中日新聞社社旗掲げられる毎年3月中旬頃から中日新聞社北陸本社北陸中日新聞)・東京本社東京新聞)・東海本社福井支社日刊県民福井編集自体北陸本社行っている)を含む)で桝席販売が行われている。 場所中、毎日必ず1本は中日新聞社懸賞を出す。懸賞出した取組当日中日新聞北陸中日新聞日刊県民福井東京新聞を含む)のスポーツ欄及び中日スポーツ東京中日スポーツを含む)の大相撲で「本日の好取組」として展開予想掲載される本場所共催している縁もあってか、1987年以降加藤巳一郎大島宏彦大島寅夫歴代中日新聞社社長横綱審議委員会委員務めている。 関係会社中部日本放送CBCテレビ直前に「大相撲名古屋場所前夜祭」を開催している。但し、九州場所前夜祭後述)と違い、自局の施設であるCBCホール行っている。 関係会社でもある中日ドラゴンズ球団創設80周年にあたる2016年プロ野球チームとしては初となる懸賞提供した。「80」に因み中入り後の8番目の取組懸賞掛けられている。 「荒れ名古屋」で知られる夏場開催となってとりわけ気温が高いことで知られる名古屋ということもあり、「熱帯場所」、「南国場所」の異名をとるほどの暑さのため体調管理難しいことから調子を落とす上位力士も多いのが、その要因と言われている。生涯ただ一度優勝をこの場所で果たした力士も多い。 かつては場所後の夏巡業日程確保するために6月下旬から始まったこともあった。また、同様の理由で、1960年代後半から1990年代までは第2日曜日になることのない7月1日7日(即ち、必ず第1日曜日)から始まっていた。2000年代以降概ね他の場所と同じ第2日曜日から始まっている。 夏巡業控えていることも有ってかつては名古屋場所では夏巡業目玉となる新横綱確保するために、やや甘い基準名古屋場所横綱昇進を果たす力士少なからず存在した。しかし双羽黒廃業騒動起こす横綱昇進基準厳格化1993年7月場所の貴乃花1994年7月場所の武蔵丸2006年7月場所の白鵬などは、双羽黒廃業騒動以前の基準なら、場所後に横綱昇進果たしていた可能性がある。 1923年関東大震災による東京国技館焼失のため、翌年1月場所名古屋市内の仮設国技館行われたまた、昭和初年の年4場所時代にも名古屋での本場所興行が行われた。 1972年高見山大五郎外国人力士として初めての優勝遂げた2010年大相撲野球賭博問題の為NHK生中継中止となり(ダイジェスト版のみ放送)、協会外部からの表彰辞退した表彰式優勝旗賞状のみとなった2020年新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、大人数での移動避けるため、名古屋での開催取りやめ、特別に東京両国国技館での開催となった初日従来より2週間遅い7月19日で、千秋楽8月2日となり、1965年7月場所以来本場所月をまたぐこととなった当初無観客での開催予定していたものの、観客入れてイベント制限緩和されたことで2500程度観客入れて開催が行われている。主催については、通常通り中日新聞社との共催行われ報道などでも正式名の「七月場所」が使用された。 2021年2020年東京オリンピック開催に伴い第1日曜日7月4日)が初日となった名勝負 1974年千秋楽 横綱輪島 - 大関北の湖 連続優勝横綱昇進目指す北の湖星一つの差で追う輪島対戦は、本割輪島下手投げで勝ち2敗で並ぶと、優勝決定戦でも勝ちを急ぐ北の湖をまたも下手投げ破り逆転優勝優勝逃した北の湖だが場所後横綱昇進1978年14日横綱北の湖 - 横綱輪島 3連覇中の北の湖輪島がともに全勝14日目に対戦水入り熱戦となった一番は体力に勝る北の湖が勝ち、これを境に輪湖時代から北の湖一強時代変わっていった。 1989年千秋楽 横綱北勝海 - 横綱千代の富士優勝決定戦史上2度目横綱同士では初となる同部屋相星決戦。場所前に娘を亡くし、この場所は数珠を首にかけながら場所入りしていた千代の富士が、右上投げ先輩横綱意地見せ28度目の優勝を果たす。 1993年千秋楽 横綱曙 - 大関貴ノ花 - 関脇若ノ花優勝決定戦1988年春場所初土俵同期生3人による巴戦横綱昇進のかかる大関貴ノ花結びの一番勝って決定戦持ち込んだが曙が連勝横綱初優勝決めた。場所後若ノ花大関昇進優勝 - 優勝同点貴ノ花昇進見送られた。 2020年13日大関朝乃山 - 前頭17照ノ富士 上述通り特別に両国国技館開催された。元大関序二段まで陥落し幕内戻ってきた照ノ富士新大関朝乃山対戦した一番。結果照ノ富士撃破し千秋楽にも御嶽海破って幕尻優勝果たした2021年千秋楽 横綱白鵬 - 大関照ノ富士 前場所も優勝して完全に復活し綱取り挑む照ノ富士休場明け白鵬全勝同士対決した一番。結果白鵬勝って全勝優勝照ノ富士敗れて優勝逃したが、翌9月場所横綱昇進果たした結果的にこれが白鵬現役最後の一番となった

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