年占
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/14 17:13 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動年占(としうら)とは、その年のよしあし、農業や漁業などにおける豊作・豊漁・豊凶 、1年の毎月の天候などを占うことである[1]。正月、小正月前後、節分の夜、端午の節句、七夕の夜、八月十五夜などに行われ、特に小正月に盛んに行われる。
年占の種類
- 粥占
- 「かゆうら」と読む。粥を用いて1年の吉凶を占う年占。毎年、日本各地の神社で祭礼として行われる[2]。
- 豆占
- 「まめうら」と読み、「豆焼(まめやき)」ともいう。小正月または節分の夜に、大豆か小豆を12粒(閏年には13粒)並べ、いろりの熱灰の上で焼き、各月の天候を占う方法。豆が焦げて黒くなると雨になり、半分焦げれば曇り、はじければ晴れるとそれぞれ占われる[3][4]。
- 作試し
- 「つくだめし」と読む。その年の農作における豊凶を占う方法。東北地方では「年見(としみ)」と呼ばれる[5]。
- 競争による占い
- 年占の中には、何らかの形で競争を行い、勝敗によって、豊作・豊漁・豊凶などを占うものもある。石打ちや競馬、綱引きや歩射、競舟、棒倒し、相撲など様々な競技が行われる。
脚注
- ^ 『年占』 - コトバンク
- ^ 中西裕二「民間信仰と正当性の所在--粥占という事例から (民俗文化形成過程のダイナミズム研究)」『福岡大学研究部論集 A 人文科学編』第5巻第6号、福岡大学研究推進部、2006年3月、 21-37頁、 ISSN 13464698、 NAID 110004675852。
- ^ 『豆占』 - コトバンク
- ^ “豆占(マメウラ)の意味や使い方 Weblio辞書”. www.weblio.jp. 2020年12月14日閲覧。
- ^ “作試し(さくだめし)の意味 - goo国語辞書” (日本語). goo辞書. 2020年12月14日閲覧。
- >> 「年占」を含む用語の索引
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