組曲とは? わかりやすく解説

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くみ‐きょく【組曲】

読み方:くみきょく

数個小曲または楽章組み合わせて一つ作品とする器楽曲


ヘンデル:組曲(クラヴサン組曲第1集から)

英語表記/番号出版情報
ヘンデル:組曲(クラヴサン組曲第1集から)Suite HWV 430作曲年: 1717-1720?年 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 プレリュード PräludiumNo Data
2 アルマンド AllemandeNo Data
3 クーランド CourauteNo Data
4 エア変奏曲調子のよい鍛冶屋) Air mit Variationen(Harmonious Blacksmith)No Data

作品解説

2011年8月 執筆者: 丸山 瑶子

第5番 ホ長調 HWV430
 第3番と対を成しクーラント変奏曲形式楽章が続く。変奏曲は《調子の良い鍛冶屋》として親しまれているが、この名前は19世紀由来しヘンデル蹄鉄工から変奏曲着想得たという逸話事実無根である。また変奏曲形式楽章ハンブルク時代成立とされる独立したシャコンヌを、元のト長調から移調改訂したもの。
 プレリュード出版用の新作である。動機紡ぎ出し書かれており、4声間での動機応答主旋律以外の声部和音楽章末のアルペッジョによるカデンツから成る構成第6番と同じタイプ
 アルマンドではゼクエンツでの声部間の模倣など4声がポリフォニック絡み合う楽章前半部の一部楽節は、後半部回帰する(ex.27小節~、楽章末)。
 クーラント最上声の優位性装飾少なさ一様なリズムイタリア特徴与えるが、弱起や声交換など、辞書的イタリア風コッレンテの典型当てはまらない点もある。前半後半ともに上下声部模倣で始まるのは第7番と共通。
 エール2部リート形式変奏技法第3番とよく似ており、ドゥーブル1~4は声部交換、ドゥーブル5では上下声部32分音符による1オクターヴ音階交替し最上声が2オクターヴ以上に拡大した音階駆け下りて華やかに楽章閉じる。


ヘンデル:組曲(クラヴサン組曲第1集から)

英語表記/番号出版情報
ヘンデル:組曲(クラヴサン組曲第1集から)Suite HWV 427作曲年: 1717-1720?年 

作品概要

作品解説

2011年8月 執筆者: 丸山 瑶子

第2番 ヘ長調 HWV427
 8曲中、唯一プレリュード持たない。HWV431と並んで楽章構成は組曲ではなくクラヴィーア・ソナタのそれであり、イタリアイギリスにおけるヘンデル初の3-4楽章構成のクラヴィーア・ソナタ集に先行する出版ソナタ作品ということになる。使用音域から、成立ハンブルクまたはイタリア時代とされるが、終楽章は1717-18年のキャノン滞在時に書かれたもので、冒頭アダージョ出版用の改訂稿である。また元々の第5楽章出版時に削除された。
 冒頭楽章ひたすら音階下行する低音の上で、上声装飾豊かに旋律紡いでいく。2回目主調カデンツ以降ヘ短調初めとして転調が続く。最後はE音上の7の和音停止してから一呼吸おいて、イ短調カデンツ楽章閉じられる
 第2楽章は、上声部が分散和音和音補いながら16分音符軽快駆けアレグロ楽章後半部冒頭主題繰返しから始まる。下属調至ったところで主題から離れると、上声部は楽章終わりまで休みない動きとなる。4小節楽節不完全な繰返しの中で更に転調続き明確な区切りなく、第27小節後半から楽章前半部の第7小節後半以降主調回帰する
 第3楽章装飾豊かな点では冒頭楽章同じだが、後者上声部が支配的に主旋律を担うのに対し、このアダージョでは4度跳躍特徴づけられる動機が各声部交替現れる
 終楽章フーガ実質的にソナタ・ダ・キエザ構成をとる本作品で終楽章フーガが来るのは伝統的な楽章配列則っている。これは4声フーガで、主題転調三度関係の調にまで及ぶ(第20小節~、29小節~)。終盤では、バッハ比べヘンデルには少ないとされるストレッタも見られる


ヘンデル:組曲(クラヴサン組曲第1集から)

英語表記/番号出版情報
ヘンデル:組曲(クラヴサン組曲第1集から)Suite HWV 433作曲年: 1717-1720?年 

作品概要

作品解説

2011年8月 執筆者: 丸山 瑶子

第8番 ヘ短調 HWV433
 本作品では、元々独立作品だったフーガプレリュード続き第3番同じくプレリュードフーガという対ができている。
 ヘンデル出版用に新しく書いたプレリュードでは、冒頭から4声が互いに様々な動機を短い間隔交替していく。11小節目からは既出動機のうちの1つ連続となり、低音半音進行にのって転調するフェルマータ経て、半終止から直接フーガ準備されるフーガ主題は3声目まで主題連続呈示された後、低音域の和音重々しく現れる。この和音での主題提示楽章内で、後にも何度現れる。ストレッタや楽章中に繰返し現れる主題冒頭3小節特徴的なリズムにも注目したい
 第8番同じくプレリュード3つの組曲楽章から成る第1番と対を成すが、各楽章性質対照的である。フランス要素の強い第1番に対して第8番アルマンド一様なリズム簡素な2声体書法支配的で、イタリア様式特徴呈している。同じくクーラントも、華美な装飾様々なリズム変化を含む第1番とは対照的な簡潔なのである各部冒頭の上声部模倣はこの組曲集でも何度も使われ方法である。
 ロジェ版の改訂稿であるジグ第1番同じく模倣始まり概ね2声体で書かれている前半部を閉じ属調ピカルディー終止属和音として、後半部主調DT進行から始まる。転調シンプルで、下属調平行調通って主調へ戻る。その後、平行長調を挟みながら、前半部の楽節繰返されていく。


ヘンデル:組曲(クラヴサン組曲第1集から)

英語表記/番号出版情報
ヘンデル:組曲(クラヴサン組曲第1集から)Suite HWV 431作曲年: 1717-1720?年 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 前奏曲 PreludeNo Data
2 ラルゴ LargoNo Data
3 アレグロ AllegroNo Data
4 ジーグ GigueNo Data

作品解説

2011年8月 執筆者: 丸山 瑶子

第6番 嬰ヘ短調 HWV 431
 第2番と共にクラヴィーア・ソナタの体裁をとる。プレリュードを含むトリオ・ソナタ、また2つ緩徐楽章フーガジグ急速な楽章が続くという構成コレッリソナタ作品先例がある。本作品は1717~1718年までには完成し、元々のプレリュードHWV 570は1720年新しいものと交換された。
 プレリュードは、4声部の間の短い動機掛け合いによって音楽進んでいき、最後にアルペッジョによる明確なカデンツ楽章閉じられる基本的に動機を鳴らす以外の3声は和声変化合わせて進行するのみで、同一音を長く引き延ばすことが多い。
 ラルゴでは、最上声と他声部との応答と、一様な付点リズム伴奏の上で、最上声が支配的に主旋律紡ぐか、または最上声が他声部と共に付点リズム和音進行する部分交替する楽章最後カデンツ主調嬰ヘ短調主和音ではなく属和音で、最上声は第3楽章フーガ開始音となる。
 アレグロフーガ主題対旋律は、楽章最初から同時的に呈示され複雑な対位法へと発展する3、4声目の入りでは主題冒頭動機連続し、ストレッタになるかと思わせるが、ここでは厳密な模倣続かない。より本格的なストレッタは楽章後半(第57小節~)に現れる
 2拍目のトリル特徴とするジグ主題1718年作曲仮面劇エイシスとガラテア》の合唱Happy We》に由来する主旋律最上声が支配的だが、後半部では最低声との声部交換頻繁になる。また両声部の平行3度響きも、全体が2声体となるためにむき出しとなり、本楽章を特徴付けている。なお前半部の最後では嬰ト音まで上行した旋律一様に下行してカデンツに至るのに対し後半部では下行後で再びイ音まで上がり楽章末の音楽収束効果的にする音楽高揚生んでいる。


ヘンデル:組曲(クラヴサン組曲第2集から)

英語表記/番号出版情報
ヘンデル:組曲(クラヴサン組曲第2集から)Suite HWV 441作曲年: 1710-1726?年 

作品概要

作品解説

2012年3月 執筆者: 丸山 瑶子

HWV441 G-dur

 様式面の未熟さから、研究史上、本作品はヘンデル初期作品位置付けられることが多かった。しかし本作品の様式は、ヘンデル初期のそれではない。更に本作品はドイツにおけるヘンデル鍵盤作品史料のいずれにも含まれておらず、現存史料状況からもヘンデル真正性疑問視されている。

 アルマンド冒頭1711年出版されクラークJeremiah Clarke練習曲選集所収のG-durのアルマンド冒頭似ており、また様式的な稚拙さからもヘンデル真正性疑われている。全体簡素な2声体で書かれ左手和声進行呈示右手旋律声部徹し声部交換見られない。ほぼ全てのフレーズは2小節単位で、動機操作風変りな転調もない。形式和声旋律構造いずれも極めて単純である。

 アレグロアリアメヌエットジグヘンデル様式特徴見られず、真の作者ウィリアム・バベルWilliam Babell推測されている。アリアは、現存写譜集の中でバベル作と明記されている写譜がある。メヌエットジグは、写譜バベル作と明記されアリア写譜と同じ写譜集に含まれるのに加え、これとは別にバベルによる写譜集にも存在することから、バベル作である可能性提起されている。

 アレグロ弱拍音階と、和声明示する低声分散和音主要動機とし、動機変形形式構成において特に風変りな点は見られない終止カデンツ楽章通して例外なく両手の平行3度下行となる。同様の音形はアリアカデンツにも見られるが、これはヘンデル作品には非特徴的である。

 メヌエット右手の単旋律左手オクターヴ和音模倣で始まる。この楽章冒頭楽節は、後にD-dur、e-moll、h-moll、そして最後に再び主調G-durで現れる。これらの冒頭楽節の間は、音階中心とした16分音符の走句で埋められる

 ロンド形式変奏というガヴォッタの構成は、1717年出版の、バベル練習曲集所収エア変奏類似する。他にも第56-64小節の音形がバベル作品との共通点として指摘されている。ドゥーブルにおける旋律装飾変奏は、分散和音音階による単純なもので、この変奏技法稚拙さも真正性否定する根拠となっている。

 ジグ前後各半部分は、は軽快跳躍トリル動機で始まる。旋律声部音階ないし分散和音反復を主とし、終止カデンツまで一様なリズム刻み続ける。休みなく続く八分音符動機反復そこまで厳格な規則性持たない旋律の上行、下行変化が、音楽流動性支えている。

 本作品で唯一真正性が高いのはクーラントである。形式構造解りやすく、楽節押し並べて2小節か4小節から成る旋律声部音階分散和音対照的な動機交替書かれている音響に関して言えばスカルラッティ思わせる密集した両手の平行3度が、前後部分対照的な音域変化もたらしている。


ヘンデル:組曲(クラヴサン組曲第1集から)

英語表記/番号出版情報
ヘンデル:組曲(クラヴサン組曲第1集から)Suite HWV 432作曲年: 1717-1720?年 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 序曲 OvertureNo Data
2 アンダンテ AndanteNo Data
3 アレグロ AllegroNo Data
4 サラバンド SarabandNo Data
5 ジグ JigNo Data
6 パッサカーリャ(シャコンヌ) PassacailleNo Data

作品解説

2011年8月 執筆者: 丸山 瑶子

第7番 HWV432
 HWV439の改訂稿である3/2拍子サラバンドに、フローベルガー影響認められ様式的には遅くとも1711年まで遡れること、ロジェ版の改訂稿であるオーヴァーチュアが、1707年初演カンタータ忠実な心》序曲編曲であることなどから、本作品の作曲も初のローマ滞在時の可能性がある。
 アンダンテ様式化されたアルマンドで、アレグロサラバンドと共に出版用の改訂稿である。2声体のアルマンドは、付点を含まぬリズム大部分上声与えられ主旋律声部模倣動機操作少なさなどから、イタリア様式への傾倒が強いと言える事実上舞曲楽章であり、2声の模倣各部冒頭しかないアレグロ同様にイタリアのコッレンテの特徴色濃い
 サラバンドは4小節長さ楽節から成り形式簡潔である。最後の8小節は、直前の8小節前半4小節若干変更した反復である。
 ジグ全体19小節短く大方は低声和声低音最上声が主旋律となる明瞭な書法声部密な絡み合い見られず、和声進行にも複雑さはない。
 パッサカリア出版以前流布していた写譜ではシャコンヌとされていたが、舞曲3/4拍子基本拍子とすることが多いのに対して本楽章は4/4をとる。小節後半和声5度の関係を取りながら、小節冒頭低音が一小節ずつ2度下行し、パッサカリアバス典型である4度下行音階形作る15回の変奏のうち、第2、3変奏、第5、6変奏、第8、9変奏、第1314変奏それぞれ対となり、上声低声の間で声部交替する


ロドリーゴ:組曲

英語表記/番号出版情報
ロドリーゴ:組曲Suite作曲年1923年  出版年1928年  初版出版地/出版社: Rouart-Lerolle  献呈先: ミゲル・ケロル Miguel Querol, オスカル・エスプラ Oscar Esplá, エルネスト・アルフテル Ernesto Halffter, アドルフォ・サラサール Adolfo Salazar, アンパロ・イトゥルビ Amparo Iturbi

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 プレリュード Prelude1分30秒 No Image
2 シチリアーノ Sicilienne2分30秒 No Image
3 ブレー Bourree 1分00 No Image
4 メヌエット Menuet2分00 No Image
5 リゴードン  Rigaudon2分30秒 No Image

バッケル=グレンダール:組曲

英語表記/番号出版情報
バッケル=グレンダール:組曲Suite Op.20

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 前奏曲 Prelude3分00 No Image
2 ノクターン Nocturne4分30秒 No Image
3 ガヴォット Gavotte4分30秒 No Image
4 メヌエット Menuet4分30秒 No Image
5 スケルツォ Scherzo3分30秒 No Image

ヒアネオ:組曲

英語表記/番号出版情報
ヒアネオ:組曲Suite作曲年1933年 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 アジタート Agitato3分30秒 No Image
2 カルモ Calmo5分00 No Image
3 アレグロ・ルスティコ Allegro rustico 4分30秒 No Image

コルンゴルト:組曲

英語表記/番号出版情報
コルンゴルト:組曲Suite für zwei Violinen, Cello und Klavier für die linke Hand Op.23作曲年1930年  献呈先: Paul Wittgenstein

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Mov.1 Pr&aumlludium und Fuge: Kr&aumlftig und bestimmt, Ruhig, ohne zu schleppenNo Data No Image
2 第2楽章 Mov.2 Walzer: Nicht schnell, anmurtig No Data No Image
3 第3楽章 Mov.3 Groteske: M&oumlglichst raschNo Data No Image
4 第4楽章 Mov.4 Lied: Schlicht und innig. Nicht zu langsamNo Data No Image
5 第5楽章 Mov.5 Rondo - Finale / Variationen: Schnell, heftig. Allegretto amabile e comodo.No Data No Image

ヴァイネル:組曲

英語表記/番号出版情報
ヴァイネル:組曲Suite Op.18

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1  Allegro risoluto e ben marcato 6分30秒 No Image
2  Andante poco sostenuto - Allegro con fuoco 5分30秒 No Image
3  Andante poco sostenuto - Pesante, poco maestoso 9分30秒 No Image
4  Presto5分30秒 No Image

ヘンデル:組曲(クラヴサン組曲第1集から)

英語表記/番号出版情報
ヘンデル:組曲(クラヴサン組曲第1集から)Suite HWV 426作曲年: 1717-1720?年 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 前奏曲 PreludeNo Data
2 アルマンド AllmandeNo Data
3 クーラント CouranteNo Data
4 ジグ JigNo Data

作品解説

2011年8月 執筆者: 丸山 瑶子

第1番 HWV426 イ長調
 本曲集は1720年のクルアー版の序文あるように、アムステルダムロジェ社と連携してロンドン出版社ウォルシュ作曲家許可なしに刊行した組曲の海賊版や、流布していた手稿譜に対抗するため、ヘンデル旧作編纂して出版した曲集である。1720年6月王室から得た英国における出版特権も本曲集の出版のための、ロジェ版への対抗措置考えられている。
 作曲家出版にあたり既存楽章改訂新たに書き下ろした楽章付加ないし元の楽章との差し替え行い最終的に4つのタイプの組曲それぞれに互いに対照的な作品を2曲ずつ、計8曲をまとめた。8曲でクラヴサン組曲集を編んだのはパーセル先例がある。
 曲集の両端にはプレリュード舞曲楽章3つから成る組曲が置かれる第1番HWV426は全体通してフランス様式傾倒している。舞曲楽章成立年不詳だが、プレリュードのみ1720年新たに加筆されたという。本作品のプレリュード単純な和音アルペッジョから成り実質的に拍子拘束されない17世紀後半に「プレリュード・ノン・ムジュレ」と呼ばれるようになったタイプをとる。前半主音A音上で和音展開され後半では低音半音階的動き含み調が揺れる。最後長い属音終止強調する
 アルマンドは、和声旋律断続的にし、その間繋がり奏者聴く者の想像に任せるフランスリュート鍵盤作品特徴的な「スティル・ブリゼ」が用いられている。ポリフォニック進行する思わせる短い動機模倣フランス様式の一特徴である。
 クーラントでは、頻繁なリズム交替や、豊かな装飾音から、フランス様式意識的にとりいれたことが伺える。ジグでは、特徴的な冒頭動機が、時にそのリズムを2声部分けた形で(ex. 10小節)、全体配されている。後半部では冒頭動機ゼクエンツ従い5度圏沿った転調がおこる。


ライネッケ:組曲

英語表記/番号出版情報
ライネッケ:組曲Suite Op.169

作品概要


ルビンシテイン, アントン:組曲


ヒラー:組曲

英語表記/番号出版情報
ヒラー:組曲Suite Op.197初版出版地/出版社: Breitkopf 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 ガヴォット GavotteNo Data No Image
2 コラール ChoraleNo Data No Image
3 ジーグ GigueNo Data No Image

シェーンベルク:組曲

英語表記/番号出版情報
シェーンベルク:組曲Suite Op.25作曲年: 1921-23年  出版年1925年  初版出版地/出版社Universal 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 プレリュード "Praludium"1分00 No Image
2 ガヴォット "Gavotte"1分30秒 No Image
3 ミュゼット "Musette"3分00 No Image
4 インテルメッツォ "Intermezzo"4分00 No Image
5 メヌエット "Menuett"4分00 No Image
6 ジグ "Gigue"3分00 No Image

バルトーク:組曲

英語表記/番号出版情報
バルトーク:組曲Suite Op.14作曲年1916年  出版年1918年  初版出版地/出版社Universal 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 アレグレット Allegretto2分00 No Image
2 スケルツォ Scherzo2分00 No Image
3 アレグロ・モルト Allegro molto 2分00 No Image
4 ソステヌート Sostenuto3分00 No Image

作品解説

2007年7月 執筆者: 和田 真由子

バルトーク唯一のオペラ作品青ひげ公の城》を1911年作曲しコンクール応募するが、演奏不可能として却下されるブタペスト音楽界への不信つのらせて、郊外ひきこもるようになったバルトークは、民俗音楽収集没頭し新曲作曲はほとんど行わなくなったその後多くルーマニア民俗音楽編曲数多く手がけるようになったバルトークだが、そこで特に異色作品となっているのがこの《組曲》(1916年)である。

バルトークが自らのコンサートレパートリーとして久々に手がけた本格的な作品である。ここでは生の民族的素材用いてはおらず民族的な語法リズム音色などの諸要素を独自の書法によって磨き上げようという新しい試みみられるバルトークの後の回想によれば、「それまで書法を完全に一新し、より見通し良いスタイルへ、もっと骨と肉によるスタイル変化させよう考え」てかかれた作品である。

第1楽章アレグレット 3部形式舞曲調の曲。変ロ音が主音となっており、全音音階使用が目立つ。
第2楽章:スケルツォ 12音列用いた下降形の冒頭、鋭いリズムと冷たい音色感が印象的である。全体はABACABACAというロンド風の形式によっている。
第3楽章:アレグロ・モルト この楽章素材は、バルトーク1913年にきいたアルジェリア当時フランス領)の民俗音楽影響している。strepitoso、連続するアクセント、素早い跳躍など、高度な技巧要する第3拍目を意識しリズムくずさないように奏する
第4楽章ソステヌート 終曲テンポの遅い楽章にした点は、《第二弦楽四重奏曲》と似ている点である。8分音符4分音符4分音符8分音符というリズム型は、ハンガリー民謡由来している。非常に繊細な詩情たたえた終曲。8分の6拍子の、第4拍目を意識して奏する


シラス:組曲

英語表記/番号出版情報
シラス:組曲Suite Op.103

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 ガヴォット Gavotte4分30秒 No Image
2 メヌエット Minuet5分30秒 No Image
3 ジグ Jig3分00 No Image

サン=サーンス:組曲

英語表記/番号出版情報
サン=サーンス:組曲Suite  Op.90作曲年1891年  出版年1892年  初版出版地/出版社: Durand 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 前奏曲とフーガ Prélude et Fugue3分10 No Image
2 メヌエット  Menuet4分00 No Image
3 ガヴォット  Gavotte 2分40 No Image
4 ジグ  Gigue2分10 No Image

バルトーク:組曲

英語表記/番号出版情報
バルトーク:組曲Suite  Op.4b作曲年1941年 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 セレナータ "Serenata"No Data No Image
2 悪魔的アレグロ "Allegro diabolico"No Data No Image
3 平原風景 "Scena della Puszta"No Data No Image
4 終わりに "Per finire"No Data No Image

ヘンデル:組曲(クラヴサン組曲第2集から)

英語表記/番号出版情報
ヘンデル:組曲(クラヴサン組曲第2集から)Suite HWV 439作曲年: 1710-1726?年 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 アルマンド AllemandeNo Data No Image
2 クーランド CouranteNo Data No Image
3 サラバンド SarabandNo Data No Image
4 ジグ JigNo Data No Image

作品解説

2011年12月 執筆者: 丸山 瑶子

HWV 439 g-moll

 アルマンドクーラントサラバンドジグから成るランぺは単旋律の走句が占め割合多さから、アルマンドクーラントイタリアの「ソナタ・ダ・カメラ」、特にヴァイオリン・ソナタソロコンティヌオ対話見本になっているという。主和音呈示装飾的な走句で始まるアルマンド前半は、バス上での2声の動機対話中心後半はg-mollの楽段から始まってc-moll、Es-dur、B-durと近親調転調する。第33小節からB-durの属音保続音上で付点リズム動機掛け合いとなる。これは直後主調繰返され今度保続音がD音となり、主調回帰合図する。続く4142小節の偽終止主調終止カデンツ先送りし完全終止強調するためのものだろう。楽章最後の3小節前半最後対応する

 クーラント冒頭主和音呈示は、アルマンドとほぼ同じ形である。前半部の主旋律は主に最上声にあり、所々に2声間の模倣見られるものの、全体的に見てポリフォニックテクスチュア目立たない。これは後半部転調部分見られる声部絡み合い対照的である。後半部におけるB-dur属音保続音上で動機掛け合い、続く主調g-mollでのその繰返しは、アルマンドと同じ構図である。

 3/2拍子サラバンドは、8小節楽節4つから成る。他の楽節と特に対照的な構造をとるのは第2の楽節である。ここでは調的な対比加えて例えば第2の楽節後楽節からは第2拍目にアクセント置いた拍節シンタックス崩れその結果単調なリズム変化生まれている。第3、第4の楽節互いによく似ているが、和声的には異な機能を担うことに注意したい



組曲

英語表記/番号出版情報
キュイ:組曲Suite Op.21作曲年1883年  出版年1884年  初版出版地/出版社: Durand & Schoenewerk 
ミゴ:組曲Suite作曲年: 1925-26年 
ハルシャーニ:組曲Suite作曲年1930年  出版年1930年  初版出版地/出版社: Senart 
カウエル:組曲Suite作曲年1941年 
ラフ組曲 イ短調Suite  Op.69作曲年1857年  出版年1857年  初版出版地/出版社Erfurt 
ラフ組曲 ハ長調Suite Op.71作曲年1857年  出版年1858年  初版出版地/出版社Weimar 
ラフ組曲 ホ短調Suite Op.72作曲年1857年  出版年1858年  初版出版地/出版社Weimar 
ラフ組曲 ト短調Suite Op.162作曲年1870年  出版年1871年  初版出版地/出版社Berlin 
ラフ組曲 ト長調Suite Op.163作曲年1871年  出版年1871年 
ラフ組曲 変ロ長調Suite Op.204作曲年1876年  出版年1877年  初版出版地/出版社Berlin 
スーク:組曲Suite Op.21作曲年1900年  出版年1901年  初版出版地/出版社Urbánek 
リエーティ:組曲Suite作曲年1926年  出版年1927年  初版出版地/出版社Universal 
リエーティ:組曲Suite 'Chironomos'作曲年1972年  出版年1975年  初版出版地/出版社General Music Publishing 
ブリス:組曲Suite作曲年1925年  出版年1926年  初版出版地/出版社: Curwen 
ブクステフーデ組曲 ハ長調Suite Bux WV. 227
ブクステフーデ組曲 ハ長調Suite Bux WV. 228
ブクステフーデ組曲 ハ長調Suite Bux WV. 229
ブクステフーデ組曲 ハ長調Suite Bux WV. 230
ブクステフーデ組曲 ハ長調Suite Bux WV. 231
ブクステフーデ組曲 ニ長調Suite Bux WV. 232
ブクステフーデ組曲 ニ短調Suite Bux WV. 234
ブクステフーデ組曲 ホ短調Suite Bux WV. 236
ブクステフーデ組曲 ホ短調Suite Bux WV. 237
ブクステフーデ組曲 ヘ長調Suite Bux WV. 239
ブクステフーデ組曲 ト長調Suite Bux WV. 240
ブクステフーデ組曲 イ短調Suite Bux WV. 244
シンディング:組曲Suite Op.3作曲年1888年 
シンディング組曲 ヘ長調Suite Op.35a作曲年1896年 
スカルコッタス:組曲Suite作曲年1924年 
スカルコッタス:組曲Suite作曲年: 1924-25年 
リュリ:組曲Suite
メリライネン:組曲Suite作曲年1955年 
ヴァイスマン:組曲Suite Op.97作曲年1927年 
ヴァイスマン組曲 イ長調Suite Op.92作曲年1926年 
ヴァイスマン組曲 ハ長調Suite Op.95作曲年1927年 
ルーセンベリ:組曲Suite作曲年1924年 
トーニ:組曲Suite Op.14a作曲年1942年 
ズガンバティ:組曲Suite Op.16出版年1888?年 
スタンフォード:組曲Suite Op.2出版年1875年 
ストロング:組曲Suite Op.8出版年: c1885年 
ヴァイネル:組曲Suite Op.35作曲年1950年 
アンタイル:組曲Suite作曲年: 1922, revised 1939年 
アンタイル:組曲Suite作曲年1941年 
ヘンデル組曲 ト短調Suite HWV 451作曲年: 1706-?年 
ヘンデル組曲 変ロ長調Suite HWV 455作曲年before 1706?年 
ラフマニノフ:組曲Suite
グルダ:組曲Suite作曲年1970以前年 
クルターグ:組曲Szvit作曲年1950年 
バッハ, ヴィルヘルム・フリーデマン:組曲 ト短調Suite F.24作曲年1733年 
ミヨー:組曲Suite Op.300作曲年1950年 
ダルベール:組曲Suite Op.1作曲年1883年  出版年1883年  初版出版地/出版社: Bote & Bock 
パッヘルベル組曲 ト長調Suite
パッヘルベル組曲 ハ長調Suite
オネゲル:組曲Suite作曲年1928年 
ノヴァーク:組曲Erotikon (suiteOp.45作曲年: 1907,11年  出版年1911年  初版出版地/出版社Universal 
サイグン:組曲Süit Op.2作曲年1931年 

ヘンデル:組曲(クラヴサン組曲第2集から)

英語表記/番号出版情報
ヘンデル:組曲(クラヴサン組曲第2集から)Suite HWV 440作曲年: 1710-1726?年 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 前奏曲 PreludeNo Data No Image
2 アルマンド AllemandeNo Data No Image
3 クーラント CouranteNo Data No Image
4 サラバンド SarabandNo Data No Image
5 ジグ JigNo Data No Image

作品解説

2012年3月 執筆者: 丸山 瑶子

HWV440 B-dur

 アルマンドの第1113小節に、オペラアルミーラ》に特徴的な終止形見られること、サラバンド初期稿作曲家初期サラバンド特徴的な3/2拍子であることから、初期稿成立ハンブルク時代とされる。諸史料中にはアルマンドサラバンド改訂稿をHWV434の一部とするものがある。サラバンド改訂稿3/4拍子書かれ史料1717年以降のものであるため、批判校訂版では両楽章1717年頃に改訂され写譜師がそれらを同時期に作曲されたHWV434の一部としたと推察されている。

 アルマンドは2声体を基本とする2部形式である。前半バスリズムは、改訂稿でより統一的になっている。後半は、規則的なゼクエンツなどに依らない自由な声部進行によって、属調から近親調経て主調回帰する。第11-12小節フレーズ再現したのち、3声による音階下行ゼクエンツ反復楽章閉じられる

 クーラントは第1小節右手8分音符3音の動機音階下行分散和音による音階上行を主要素材とする。音楽切れ目概ね2小節単位明確に区切れ解りやすい構造をとる。素材活用法では同一素材転義指摘できる前後半の冒頭楽節付点2分音符8分音符3音の動機で始まるが、以後、同じ1小節リズム動機現れる中で、強拍付点2分音符は前の楽節閉じ解決音にもなる(例えば第2228小節)。

 サラバンド拍子改訂は、作曲家が自らの初期様式特徴捨て去ったためと考えられている。本楽章に記譜された多く技巧的装飾音は、その他の類似の組曲楽章のための装飾見本解釈されている。反復記号後はト短調転調し、前半長短対比を成す。第12小節以降は、属七和音の連続導音安定した解決先延ばしされることで、特に和声的緊張が高まる。

 ジグ軽快付点リズム特徴的である。前半では5小節楽節が、挿入挟みながら3声に模倣されていく。後半も1小節間隔の3声の模倣で始まるが、厳格な模倣前半ほど長くはない。第44小節からは、第19小節からの旋律声部回帰する


ヘンデル:組曲(クラヴサン組曲第2集から)

英語表記/番号出版情報
ヘンデル:組曲(クラヴサン組曲第2集から)Suite HWV 434作曲年: 1710-1726?年 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 前奏曲 PreludeNo Data
2 ソナタアレグロ) Sonata(Allegro)No Data
3 エア5つ変奏付き) AirNo Data
4 メヌエット MenuetNo Data

ヘンデル:組曲(クラヴサン組曲第2集から)

英語表記/番号出版情報
ヘンデル:組曲(クラヴサン組曲第2集から)Suite HWV 437作曲年: 1710-1726?年 

作品概要

作品解説

2011年12月 執筆者: 丸山 瑶子

HWV 437 d-moll


 アルマンドは、16分音符3つ4分音符1つ動機掛け合い特徴づけられる。動機掛け合う2声の組み合わせが、冒頭では上2声、2回目上声低声というように変わることで、素材限定されいながらも、音響的彩り生まれている。上声跳躍同音反復からなる動機によって下行し始めると、低声2度上行の繰返しとなり、終止向かって全体推進力が高まる。

 クーラント前半楽節切れ目が非常に不規則対照的に繰返し記号後は2小節単位区切られた、比較規則的な構造書かれている。第33小節からは、この2小節周期崩れ動機畳みかけとなることによって切迫感生まれている。


 終楽章ジグヘンデルジグ中でも最短とされ、変奏曲によって拡大してしまう組曲全体規模調整している。伴奏16休符が切れの良さを生み、サラバンド好対照成していると言えよう。


 アルマンドは、16分音符3つ4分音符1つ動機掛け合い特徴づけられる。動機掛け合う2声の組み合わせが、冒頭では上2声、2回目上声低声というように変わることで、素材限定されいながらも、音響的彩り生まれている。上声跳躍同音反復からなる動機によって下行し始めると、低声2度上行の繰返しとなり、終止向かって全体推進力が高まる。

 クーラント前半楽節切れ目が非常に不規則対照的に繰返し記号後は2小節単位区切られた、比較規則的な構造書かれている。第33小節からは、この2小節周期崩れ動機畳みかけとなることによって切迫感生まれている。


 終楽章ジグヘンデルジグ中でも最短とされ、変奏曲によって拡大してしまう組曲全体規模調整している。伴奏16休符が切れの良さを生み、サラバンド好対照成していると言えよう。


ヘンデル:組曲(クラヴサン組曲第1集から)

英語表記/番号出版情報
ヘンデル:組曲(クラヴサン組曲第1集から)Suite HWV 428作曲年: 1717-1720?年 

作品概要

作品解説

2011年8月 執筆者: 丸山 瑶子

第3番 ニ短調 HWV428
 プレリュードとフーガという対を成す楽章始まり舞曲楽章が続く。プレリュード初め2つの舞曲楽章出版用の新作である。
 プレリュード装飾的な音形が和音変化に従って展開される第1番と同じタイプだが、第3番では拍子感が保たれている。装飾音形のパターン化した上下動リズム違いによって変化付けられている。
 第2楽章フーガは、自筆譜より1718年完成とされる主題記譜上の付点リズムイネガル奏法求められていると解釈できる主題後々転回形となるが、特に間奏部で早くも下行形となる7度音階楽章全体活用される
4声体のアルマンドイタリア様式から影響されたもの。前半部では属調転調長3和音上に終止する。後半部では属調主調行長調、下属調経て主調回帰する後半では、同一上の停滞を含む2度進行から成る動機が、一方で装飾伴い(第15小節)、他方では内声に(第16小節)、そして再び上声にと多様に活用される
クーラント3/4拍子複数声部により補填される8分音符一定のリズムは、イタリア様式特徴反映する動機転回や声部間での交替などポリフォニック声部の処理も注目される
サラバンド位置には2部形式エールとその変奏である5つのドゥーブルが置かれる。ドゥーブル1から3ではエール旋律線が16分音符装飾され、また各声部変奏ごとに声部進行交替する。ドゥーブル4は8/12拍子での変奏、ドゥーブル5は旋律リズム変奏である。なお本楽章は別の組曲HWV449の変奏曲形式楽章改訂稿である。
終楽章ジグ1712年初演オペラ忠実な羊飼い》の序曲鍵盤楽器編曲改訂稿である。本楽章のようにジグプレスト記される場合もあった。所々付点リズムや声部の交替があるが、ほぼ全面にわたる8分音符規則的なリズム模倣少なさから、全体的にイタリア様式への傾倒が強いといえる


ヘンデル:組曲(クラヴサン組曲第2集から)

英語表記/番号出版情報
ヘンデル:組曲(クラヴサン組曲第2集から)Suite HWV 436作曲年: 1710-1726?年 

作品概要


ヘンデル:組曲(クラヴサン組曲第2集から)

英語表記/番号出版情報
ヘンデル:組曲(クラヴサン組曲第2集から)Suite HWV 438作曲年: 1710-1726?年 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 アルマンド AllemandeNo Data No Image
2 サラバンド SarabandNo Data No Image
3 ジグ JigNo Data No Image

作品解説

2011年12月 執筆者: 丸山 瑶子

HWV438 e-moll


 アルマンド声部間の16分音符の短い動機模倣特徴づけられる。全体規模21小節短く和声的にも複雑なところは特に見られない


 4部形式ジグは、HWV439のジグ同じく実質的に舞曲ではなくイタリアソナタ終楽章として位置づけられる。4つ部分互いに両手間の模倣で始まる点で共通である。全体的に見てテクスチュア大きな変化はないが、特徴的な点としては、例え第3部では基本拍子からの逸脱や、第4部右手分散和音それ以前部分にはなかった保続音形成し、G-durの属音強調していることが挙げられる演奏技法の面では、和音の掛留音の指を変えて次の和音滑らかに移動するよう心がけたい。

1Siegbert Rampe ed. Händels Instrumentalmusik, Laaber: Laaber-Verlag, 2009, S. 146f.


ヘンデル:組曲(クラヴサン組曲第1集から)

英語表記/番号出版情報
ヘンデル:組曲(クラヴサン組曲第1集から)Suite HWV 429作曲年: 1717-1720?年 

作品概要

作品解説

2011年8月 執筆者: 丸山 瑶子

第4番 ホ短調 HWV429
 1718年完成した冒頭フーガ以外の正確な成立期不明だが、様式的にはハンブルク時代以前とされるアルマンドサラバンド出版時に改訂された。
 組曲冒頭フーガとしたのは、多分1714年ロンドン出版されヨハン・マッテゾンの《Harmonisches Denckmahl aus zwölf auserwählten Claviersuiten》を手本としている。特徴的な3音の同音反復による主題入り先取見せかけの模倣(第32~、第73小節~)、ストレッタ(第36小節~)など、主題操作工夫見られる
 舞曲楽章中でもクーラントサラバンドジグには、フランスイタリア両様式の特徴混合し、3声体を好んだフローベルガー後期様式との類似点がある。
 アルマンド冒頭は2声体を主とする簡素な書法をとる。対照的に後半部はやや声部の絡み合い密になり、さほど難しいものではないが、短い動機模倣間隔狭まり前半比べて複雑になる
 クーラント旋律リズム、音形共に第3番類似点を持つ。リズム面では、8分音符補填リズムイタリア的な規則性生む一方2分音符による2拍目の重み楽章全体特徴づけている。
 サラバンドとは、フランス通してヨーロッパ広まったスペイン起源舞曲本作品に使われた、アクセントの位置が1小節目と2小節目で1拍目から2拍目、またはその逆に変わるのは最も繁用されたリズムパターンである。第33小節から楽章内で唯一、同じフレーズ3回ゼクエンツで上行し、楽章内で最も音楽高揚する
 3声体のジグ見られる模倣書法フランス様式特徴とされるが、比較明瞭な区切りを持つ形式構造どちらかといえばイタリア様式典型的である。急速なリズムの中で各声部動き見失わないように。


クープラン, ルイ:組曲 イ短調

英語表記/番号出版情報
クープラン, ルイ:組曲 イ短調Suite

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 前奏曲  PreludeNo Data No Image
2 アルマンド  AllemandeNo Data No Image
3 クラントCourante 1No Data No Image
4 クラント2  Courante 2No Data No Image
5 サラバンド SarabandeNo Data No Image
6 ピエモント人びと  La PiemonNo Data No Image

バッハ:組曲 イ短調

英語表記/番号出版情報
バッハ:組曲 イ短調Suite a-Moll BWV 818作曲年: about 1720年  出版年1866年  初版出版地/出版社Peters 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 アルマンド Allemande3分10 No Image
2 クーラント Courante1分40 No Image
3 サラバンド・サンプル - サラバンド・ドゥーブル Sarabande simple - Sarabande double 1分40 No Image
4 サラバンド・ドゥーブル - Sarabande double - 2分20 No Image
5 ジーグ Gigue2分40 No Image

作品解説

2007年11月 執筆者: 朝山 奈津子

 成立年経緯不明で、イギリス組曲よりは後でフランス組曲よりもわずかに先行するような様式書かれている。が、イギリス組曲より早く成立した可能性否めない弟子たちがこの曲を筆写した楽譜帖の内容からバッハがこれを《フランス組曲》に拾遺する計画持っていたとも考えられている。しかし、いったんは楽章追加削除どしたが(BWV818a)、改訂稿が曲集に加えられることはなかった。
 アルマンド冒頭は、F.クープランの『クラヴサン曲集第4巻』(1730)第21組曲第3番の《ラ・クープラン》とひじょうによく似ている。これが引用であるとすれば、この曲集の刊行のかなり前にバッハなんらかの機会手稿譜を通じてこの曲を知っていたことになる。バッハF.クープランをその著書クラヴサン奏法』(1716)含めよく研究しており、また『クラヴサン曲集第2巻』(1717)の《牧歌ロンドー)》の異稿筆写しているので、このアルマンドに関して出版以前作品入手したという可能性大いにある。楽曲平易な順次進行基調として坦々と進むが、調推移とりわけ前半カデンツにおける和音進行は少し変わっている通常の舞曲前半最後属調ないし平行調転調して終止し、後半はそれらの新しい調から主調へと戻るのが一般的だが、このアルマンドでは、第7-8小節でこそ属調e-Mollの属和音維持されるが、第9小節前半でなぜかa-Mollへと押し戻されてしまう。さらに第10小節の第1拍でもa-Mollの完全終止が起こるため、前半はa-Mollの属和音、すなわち半終止閉じられる後半はa-Moll、d-Moll、G-Dur、C-Durを経て主調へと戻っていく。したがって楽曲全体通じて属調e-Mollが確立されるとがない。このアルマンドにすっきりとした明るさがなく、どこか憂鬱な雰囲気が漂うのは、そのためかもしれない
 クーラントは2声で、前半後半それぞれ8小節からなる精緻な和音進行構造をもっており、前半下属調F-Durを通って平行調C-Durへ、後半はC-Durからその属調G-Dur、さらにその平行調e-Mollからいったん主調a-Mollに戻り、d-Mollへ進む。終結向けて再び主調に戻らねばならないが、この第14-15小節解決は見事である。小規模ながらも色彩感に富んだ和声満ちている。
 サラバンドは、下方分散和音による装飾主要なモティフとするが、簡明比較かろやかなタイプのもの。一方、ドゥブルは2声の対位法よる。構成は独特で、反復含めると A(a+b)-A(a+b)-B-A(a+b+b)となる。なお、このような最後に反復されるbを「プティット・ルプリーズ」と呼ぶ。
 ジーグ簡潔な主題による3声フーガになっている前半主題下行形、後半は上行形で、後半終結部ちかくでこの2つの形が組み合わされる。また、前半後半中間の完全終止によってそれぞれ更に2つ分かれる先行するセクションの方が劇的展開を含んでおり、前半回音音型、後半は3オクターヴ半に渡るドラマティック下行スケール彩られる。後続セクションでは提示され素材だけを用いて落ち着いた流れ作り出している。

 後期稿BWV818aにおいては前奏曲メヌエット追加されサラバンド改訂、さらにサラバンドのドゥーブルが削除された。
 前奏曲についてバッハタイトル指示していないが、様式の上から「プレリュード」と呼ぶことができる。非常に珍しいことに、開始部に「快活に(フォール・ゲー) Fort gai」という速度標語書き込まれている。書法はやや荒削りで、即興風の常套句散見されるため、バッハ古い作品を組曲の前奏として組み合わせたか、あるいは構想だけをスケッチした後年の作品という可能性がある。
 一方メヌエットいかにもバッハらしい、充分に熟した様式備えている。冒頭2分割16分音符だが、すぐに三連符動機に取ってわられるのは、ギャラント様式典型的な手法である。
 サラバンドは完全に新しいものを作ったわけではなく初期稿素材基本とする。が、対位法的な要素は完全に失われ後半右手主動機を担う。
 シューレンバーグは、初期稿後期稿のサラバンド変奏関係にあることから、ドゥーブルを含めた3つのサラバンド並べて演奏することを提案している。確かに挿入舞曲極端に少ないこの組曲では、そうした試み説得力のある演奏になるかもしれない


ブクステフーデ:組曲 イ長調

英語表記/番号出版情報
ブクステフーデ:組曲 イ長調Suite Bux WV. 243

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 アルマンド Allemande3分00 No Image
2 クーラント Courante1分30秒 No Image
3 サラバンド Sarabande2分00 No Image
4 ジーグ Gigue1分30秒 No Image

バッハ:組曲 イ長調

英語表記/番号出版情報
バッハ:組曲 イ長調Suite A-Dur BWV 824

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 アルマンド Allemande3分20 No Image
2 クーラント Courante2分20 No Image
3 ジーグ Gigue2分50 No Image

作品解説

2008年4月 執筆者: 朝山 奈津子

 《ウィルヘルム・フリーデマン・バッハのための音楽帖》に記されている組曲の断片であるが、G. Ph. テレマンの作であることが判っている。様式違いからJ. S. バッハの作と見間違うことはないが、明澄愛らしく収まり良い小品である。
 アルマンド階段状に下行する動機連なりによって構成されるこうした音型はオルガン、とくにペダル声部特有の語法だが、現代ピアノにおいても一定の効果上げる。保続される音と変化していく音によって、擬似的な多声が生まれ片手の単旋律だけでも遠近感演出されるからである。ただし、和声感や動機の展開の点ではJ. S. バッハ風の音楽に聞こえなくもないが、バッハは組曲においてこうした単純な書法を「アルマンド」に用いることはほとんどない
 続くクーラント同様の動機用いられている。一貫して2声が保たれるが、右手と左手役割分担、すなわち旋律伴奏明確に分かれ、左の手動機展開がほとんど委ねられない点で、やはりJ. S. バッハ作品典型とは異なっている。
 アルマンドクーラント動機の上明らかに関連がある。後続楽章でこの組曲がどのような経過を辿るのかは知る由もないが、少なくともジーグはまったく違う内容持っている。そしてこの楽章だけは、あらゆる点でバッハジーグとは異なる。まず、対位法的な展開がきわめて不十分である。冒頭こそ模倣的に始まるが、すぐに和音旋律によるホモフォニーとなり、声部書法維持されないまた、三和音連打連続するような楽句は、バッハがどんな曲でもほとんど用いることがなかったような音型である。加えて各部和声進行がひじょうに単純で、和声リズムが遅い。とはいえ、8分の6の明確なジーグリズムと、鍵盤の幅いっぱいダイナミックに上行・下行する旋律予測理解も容易であり、親しみやすさに溢れている。

 なお、テレマンは、作曲職人仕事と見なされていたバロック時代においてさえ超人的な多作家だった。そのため、現代でもまだ、その創作全容が完全に明らかになったとはいえない。
 テレマン当時バッハよりも優れた音楽家だと評価されていた。ライプツィヒのトマスカントル選任は、1位のテレマン(および2位グラウプナー)が辞退したために、3位J. S. バッハ繰り下げられたのだった。その作風は、この組曲にも表れているように、J. S. バッハとは明らかに異なっている。


ドヴォルザーク(ドボルザーク):組曲 イ長調

英語表記/番号出版情報
ドヴォルザークドボルザーク):組曲 イ長調Suita Op.98 B.184作曲年1894年  出版年1894年  初版出版地/出版社Simrock 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1  Moderato4分30秒 No Image
2  Molto vivace3分30秒 No Image
3  Allegretto4分00 No Image
4  Andante3分30秒 No Image
5  Allegro2分30秒 No Image

サマズイユ:組曲 ト短調

英語表記/番号出版情報
サマズイユ:組曲 ト短調Suite en sol作曲年1902年  出版年: 1902?年  初版出版地/出版社: Baudoux 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 前奏曲 Prelude3分00 No Image
2 フランセーズ Francaise3分00 No Image
3 サラバンド Sarabande3分00 No Image
4 ディヴェルティスマン Divertissement2分30秒 No Image
5 ミュゼット Musette2分30秒 No Image
6 フォルラーヌ Forlane3分30秒 No Image

ブクステフーデ:組曲 ト短調

英語表記/番号出版情報
ブクステフーデ:組曲 ト短調Suite Bux WV. 241

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 アルマンド Allemande2分00 No Image
2 クーラント Courante1分00 No Image
3 サラバンド Sarabande1分30秒 No Image
4 ジーグ Gigue1分00 No Image

ブクステフーデ:組曲 ト短調

英語表記/番号出版情報
ブクステフーデ:組曲 ト短調Suite Bux WV. 242

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 アルマンド Allemande3分30秒 No Image
2 クーラント Courante1分30秒 No Image
3 サラバンド Sarabande2分00 No Image
4 ジーグ Gigue1分30秒 No Image

クープラン, ルイ:組曲 ト短調

英語表記/番号出版情報
クープラン, ルイ:組曲 ト短調Suite

作品概要


ヘンデル:組曲 ト短調

英語表記/番号出版情報
ヘンデル:組曲 ト短調Suite HWV 453作曲年before 1706?年 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 序曲 OvertureNo Data No Image
2 アントレ EntréeNo Data No Image
3 メヌエット I, II Minuet I, IINo Data No Image
4 シャコンヌ ChaconneNo Data No Image

ヘンデル:組曲 ト短調

英語表記/番号出版情報
ヘンデル:組曲 ト短調Suite HWV 452作曲年: ca.1738/39年 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 アルマンド AllemandeNo Data No Image
2 クーラント CouranteNo Data No Image
3 サラバンド SarabandNo Data No Image
4 ジグ JigNo Data No Image

モシュコフスキ:組曲 ト長調

英語表記/番号出版情報
モシュコフスキ:組曲 ト長調Suite, G-dur Op.50初版出版地/出版社Peters, Gebethner 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第3番 カプリッチョ Nr.3 CapriccioNo Data No Image

フィビヒ(フィビフ):組曲 ト長調

英語表記/番号出版情報
フィビヒフィビフ):組曲 ト長調Suite in G Minor作曲年1877年 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1  No Data No Image
2  No Data No Image
3  No Data No Image

クープラン, ルイ:組曲 ト長調

英語表記/番号出版情報
クープラン, ルイ:組曲 ト長調Suite

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 勇ましい人  "L'intrepide"No Data No Image
2 ド・ボワジルー "Le de Boisgelou"No Data No Image
3 道化またはアダム  "L'arlequine ou ka Adam" No Data No Image

ブクステフーデ:組曲 ニ短調

英語表記/番号出版情報
ブクステフーデ:組曲 ニ短調Suite Bux WV. 233

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 愛のアルマンド Allemande d'Amour 3分00 No Image
2 クーラント Courante1分30秒 No Image
3 愛のサラバンドサラバンド Sarabande d'Amour - Sarabande 3分30秒 No Image
4 ジーグ Gigue1分30秒 No Image

クープラン, ルイ:組曲 ニ短調

英語表記/番号出版情報
クープラン, ルイ:組曲 ニ短調Suite

作品概要


ヘンデル:組曲 ニ短調

英語表記/番号出版情報
ヘンデル:組曲 ニ短調Suite HWV 447作曲年: 1738/39年 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 前奏曲 PreludeNo Data No Image
2 アルマンド AllemandeNo Data No Image
3 クーランド CouranteNo Data No Image
4 サラバンド SarabandNo Data No Image
5 エア7つ変奏付き) AirNo Data No Image
6 ジグ JigNo Data No Image
7 メヌエット MinuetNo Data No Image

ラフ:組曲 ニ短調

英語表記/番号出版情報
ラフ:組曲 ニ短調Suite Op.91作曲年1859年  出版年1862年 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 幻想曲とフーガ op.91-1 "Fantaisie et fugue"No Data No Image
2 ジグ変奏曲 op.91-2 "Gigue et variations"No Data No Image
3 カヴァティーナ op.91-3 "Cavatine"No Data No Image
4 行進曲 op.91-4  "Marche"No Data No Image

クープラン, ルイ:組曲 ニ長調

英語表記/番号出版情報
クープラン, ルイ:組曲 ニ長調Suite

作品概要


ヘンデル:組曲 ハ短調

英語表記/番号出版情報
ヘンデル:組曲 ハ短調Suite HWV 445作曲年: 1706?年 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 前奏曲 PreludeNo Data No Image
2 アルマンド AllemandeNo Data No Image
3 クーラント CouranteNo Data No Image

ブクステフーデ:組曲 ハ長調

英語表記/番号出版情報
ブクステフーデ:組曲 ハ長調Suite Bux WV. 226

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 アルマンド Allemande3分00 No Image
2 クーラント Courante2分00 No Image
3 サラバンド Iーサラバンド II Sarabande I - Sarabande II3分00 No Image
4 ジーグ Gigue1分30秒 No Image

ヘンデル:組曲 ハ長調

英語表記/番号出版情報
ヘンデル:組曲 ハ長調Suite HWV 443作曲年before 1706?年 

作品概要


プーランク:組曲 ハ長調

英語表記/番号出版情報
プーランク:組曲 ハ長調Suite作曲年1920年  出版年1920年  初版出版地/出版社Chester 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 プレスト Prest2分00 No Image
2 アンダンテ Andante2分00 No Image
3 ヴィフ Vif1分30秒 No Image

バッハ:組曲 ヘ短調

英語表記/番号出版情報
バッハ:組曲 ヘ短調Suite f-Moll BWV 823作曲年: 1708-14年  出版年1843年  初版出版地/出版社Peters 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 前奏曲 Prelude2分00 No Image
2 サラバンド Sarabande2分30秒 No Image
3 ジーグ Gigue2分30秒 No Image

作品解説

2008年4月 執筆者: 朝山 奈津子

 この作品バッハ信奉者であった同時代オルガニスト、J. P. ケルナー音楽帖のみを唯一の資料とするため、真作であるか疑われている。しかし、現在のところ他の作曲者作品であるとは証明されていないまた、音楽の内容から見てバッハ真作である可能性充分に考えられるバッハの作としてはそれほど初期というわけではなく、ヴァイマル時代中頃1714年楽師就任の年)以前とするのが定説となっている。
 しかしいずれにせよ、この3つの楽章が組曲の断片であることには違いない前奏曲サラバンドジーグという組み合わせ当時の、またバッハのどんな組曲定型にも当てはまらないからである。
 前奏曲最初の8小節主題リフレイン)とするロンドである。3つの挿入部(クプレ)は同じバス進行(F-E-D-C)を持っている。これらは毎回細かな音型が徐々に増えてテンポアップし、3つめは遂に32分音符のみの無窮動風のものになる
 サラバンド上声と下声の対話によって進む。それは模倣動機労作ではなく右手の上行形問いかけに対して左がいつも同じ調子下行形に呟くような、きわめて表出的な対話である。なお、この曲のようにダ・カーポ形式サラバンドバッハには他に例がない。
 ジーグは、舞曲リズム旋律一手に担う右手に、左が和声的土台単音添えるというきわめて簡素なもの。この組曲がバッハの作でないとする根拠は、対位法とまった無縁なあまりに質素なジーグにある。実際、この楽章限ってバッハらしい響きであると自信持って断言することはできない


ブクステフーデ:組曲 ヘ長調

英語表記/番号出版情報
ブクステフーデ:組曲 ヘ長調Suite Bux WV. 238

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 アルマンド Allemande3分00 No Image
2 クーラント Courante1分30秒 No Image
3 サラバンド Sarabande1分30秒 No Image
4 ジーグ Gigue1分30秒 No Image

バッハ:組曲 ヘ長調

英語表記/番号出版情報
バッハ:組曲 ヘ長調Ouverture F-Dur BWV 820出版年1876年  初版出版地/出版社Peters 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 プレリュード Overture2分30秒 No Image
2 アントレ Entree2分00 No Image
3 メヌエット Menuet1分00 No Image
4 トリオ Trio1分03 No Image
5 ブレ Bourree0分04 No Image
6 ジーグ Gigue0分05 No Image

作品解説

2007年11月 執筆者: 朝山 奈津子

5楽章プレリュードアントレメヌエットブレジーグ

 《アンドレーアス・バッハ本》所収資料については《幻想曲とフーガ イ短調 BWV944》参照)。バッハ創作史においてきわめて初期生まれた具体的な時期不明だが、おそらくヴァイマール着任以前作品であり、その後レッスン演奏にもほとんど用いられることがなかったと見られる
 この組曲に含まれる音楽はどれも、バッハ後年鍵盤組曲の様式はまったくかけ離れているようにみえる模倣きわめて単純で長いまとまり作るとがない和声進行は単純で図式的ですらある。また、全体響きフランス管弦楽組曲模したように聞こえ管弦楽作品鍵盤編曲ではないかと疑う説もある。しかし、メヌエットトリオ除いて概ね簡潔な2声部テクスチュア維持しており、初めから鍵盤用に書かれたとみてほぼ間違いないフランス風の軽いギャラント旋律であるのはそのとおりだが、ドイツ典型の手法がとりわけ速い曲の中間終止最終小節付近に見られるプレリュードブレジーグでは、終止唐突なまでに簡潔で、和音断定的に打ち鳴らして終わる。これはドイツオルガン音楽伝統即したもので、リタルダンドはせずに、楽器残響をうまく利用することで効果が出るだろう。
 なお、この曲を伝え唯一の資料、《アンドレーアス・バッハ本》には装飾音施されている。新旧全集版反映されているが、必ずしもバッハ直接指示したものとは限らないとはいえ、この種の楽曲装飾音不可欠であるから奏者はいずれにせよ大い研究すべきだろう


クープラン, ルイ:組曲 ヘ長調

英語表記/番号出版情報
クープラン, ルイ:組曲 ヘ長調Suite

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 整っていない前奏曲  "Prelude non mesure"No Data No Image
2 アルマンド  "Allemande"No Data No Image
3 バスクブランル "Branle de Basque"No Data No Image
4 サラバンド  "Sarabande"No Data No Image
5 ド・ブランクロシュ氏のトンボー "Tombeau de Mr.de Blancrocher"No Data No Image

ブクステフーデ:組曲 ホ短調

英語表記/番号出版情報
ブクステフーデ:組曲 ホ短調Suite Bux WV. 235

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 アルマンド Allemande4分30秒 No Image
2 クーラント Courante2分00 No Image
3 サラバンド Sarabande2分30秒 No Image
4 ジーグ Gigue2分00 No Image

クープラン, ルイ:組曲 ロ短調

英語表記/番号出版情報
クープラン, ルイ:組曲 ロ短調Suite

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 ブリュイル家の人びと "La du Breuil"No Data No Image
2 シェロン "La Cheron"No Data No Image
3 悲しむ人  "L'affligee"No Data No Image
4 陽気な人 "L'enjouee"No Data No Image

バッハ:組曲 変ホ長調

英語表記/番号出版情報
バッハ:組曲 変ホ長調Suite B-Dur BWV 819作曲年: about1725-29年  出版年1866年  初版出版地/出版社Peters 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 アルマンド Allemande7分00 No Image
2 クーラント Courante2分00 No Image
3 サラバンド Sarabande3分30秒 No Image
4 ブレ Bourrée1分40 No Image
5 メヌエット I & II Menuet I & II 2分30秒 No Image

作品解説

2007年11月 執筆者: 朝山 奈津子

5楽章アルマンドクーラントサラバンドブレメヌエットI・IIトリオ

 この作品は《組曲イ短調 BWV818》と同じく、組曲集に採用されなかった組曲ではないか考えられる確証得られないが、おそらく《イギリス組曲》を終えたのち、《フランス組曲》をまとめるまでに書かれたようだ。しかし音楽内容は、BWV818が古い方を向いているのに対し、BWV819は《フランス組曲後半、特に第6番あたりと似通っている。これが《フランス組曲》すなわち「前奏曲持たない組曲集」の候補作であったという根拠は、バッハ時代作られ2種類の手稿資料において、6曲セットの組曲集のひとつとして、またゲルバーの手稿譜では組曲集の第8番として(BWV818とともに置かれていることにある。また、バッハはBWV819にも改訂加えアルマンド新たに作曲しなおしている。結局これが組曲集に入らなかったのは、調ツィクルスとして同じくEs-Durの第4番競合したこと、あるいはまた、BWV819が全体第6番似ていたためかも知れない
 現在BWV819aという作品番号通用しているものは改訂稿セットのことである。旧来新しアルマンドのみを指していたが、今では改訂され全体を表す。

 アルマンド改訂によって大きく変わったが、とりわけ半音階趣味が目立つようになった前半7-11小節などは、いささかわざとらしさすら感じさせる。しかしよく見れば、この4小節7度転回対位法になっているまた、第3小節と第5小節鏡像関係にある。後半は第20-21小節にやはり7度転回が起こる。こうした模倣は、ごく短い和声定型の中で行われる技法実験のようなのである息の長い独立したパッセージ形成しないので、意識してなければ聴き手にはもちろん弾き手にも見過ごされてしまうだろう
 これに対し初期稿平易簡明だが、摸続進行にやや退屈さがある。これを解決するため、八分音符動機随所に付けられた装飾音工夫せねばならない
 クーラントは2分の3という異例拍子書かれている八分音符の連付け方は4×3であるが、実際リズム6×2のところが多い。すなわち、この曲全体2拍子系の複合拍子である。第3小節、第9小節など右手八分音符の4×3左手四分音符の3×2となっているようなところも、別段ヘミオラというわけではない。変則的なリズム意識して仕掛けた作曲者遊びということができる。
 サラバンドトリオ・ソナタ風、すなわち左手弦楽器よるバス、右が2つ旋律パートとなっている。前打音はあまり鋭くならないように、書かれ音符同じだけの重み感じて奏さねばならないだろう。
 ブレには明らかに、《イギリス組曲》と《フランス組曲》の中間の様式顕れている。すなわち、四分音符刻み支配的な古いタイプのものと、無窮動八分音符特徴的なタイプ過渡期である。《フランス組曲第5番第6番などのブレでは、♩ ♫のブレ特有のリズム八分音符走り回るような動機同一声部に短い周期交互に現れ、さらに両手とも八分音符パッセージに加わるところがかなりあるが、《イギリス組曲》では、四分音符刻みどちらか声部が必ず保持する上、交代周期長い。BWV819aのブレ見事にこの中間のスタイル取っており、すなわち八分音符ブレリズム応じたり、両手ブレリズム奏したりしつつも、四分音符刻みがまだかなり残っている。
 この組曲は2つのメヌエット締めくくられる。Es-DurのメヌエットIに対しトリオにあたるメヌエットIIはなんとフラット6つのes-Mollである。《平均律クラヴィーア曲集》を別とすれば、この調で書かれ鍵盤曲はバッハには他にない。あるいは他の調で書かれた曲を移調したのかも知れない
 バッハ改訂に際してもこの組曲にジーグ加えていない。メヌエット鍵盤組曲を閉じることは当時それほど異様なことではなかった。とはいえ、《フランス組曲》にはアルマンドクーラントサラバンド-(挿入舞曲)-ジーグ定型破ったものがひとつも無いことを考えると、BWV819が加えられなかった理由はここにもあるのかも知れない


ラフ:組曲 変ホ長調

英語表記/番号出版情報
ラフ:組曲 変ホ長調Suite Op.200作曲年1875年  出版年1876年 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 3.ガヴォットとミュゼット op.200-3 "Gavotte und Musette"No Data No Image

バッハ:組曲 変ロ長調

英語表記/番号出版情報
バッハ:組曲 変ロ長調Suite B-Dur BWV 821

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 前奏曲 Prelude1分00 No Image
2 アルマンド Allemande3分00 No Image
3 クーラント Courante 1分00 No Image
4 サラバンド Sarabande 2分00 No Image
5 エコー Echo 2分30秒 No Image

作品解説

2008年4月 執筆者: 朝山 奈津子

 この作品バッハ真作としての地位危ぶまれているとすれば、その理由は、単に不運な伝承経緯よるものだろう。残念ながら自筆譜現存せず、唯一の資料バッハ同時代生きたオルガニスト、J. P. ケルナー音楽帖のみである。ケルナーバッハ信奉者だったが、彼がここに書きつけ作品がすべてバッハのものであったという確証はない。
 しかし、少なくともこの作品は、音楽内容からバッハ真作である可能性きわめて高い。そしてバッハ作品であるとすれば、おそらくかなり初期の作であると思われる。組曲はアルマンドクーラントサラバンドという基本舞曲順番通り含むが、最後にエコー楽章を持つ点が特徴的である。エコー17世紀末の組曲には珍しくないが、バッハ後年の組曲集で通常ジーグ終楽章置いたからである。
 
 組曲は前奏曲で始まる。3声部簡明なテクスチュアのまま、中音域で緩やかに対話するこの前奏曲終始きこえてくる16分音符動機は、次のアルマンドにも引き継がれる
 アルマンド前奏曲変奏思わせるような親密前半部と、最大で3オクターヴ広がる幅を持った響き後半部からなる。この曲の最初魅力は第8小節第3拍のナポリ6度(as音)だろう。こうした和声逸脱いかにもゼバスティアン・バッハらしい。さらにここから一旦 g-Moll に終止するが、次にはすぐにg上の長三和音ふわりと静止して冒頭折り返す、ないし後半へと移行する後半が始まると、これがハ短調へ移る準備であったことが判る後半用いられる音域広がって響き豊かさが増す。最後2小節コーダ右手だけの上行する音型は、次のクーラント冒頭で、右手のみの下行によって応えられている。
 クーラント8分音符動機がほぼ絶え間なく続くが、この舞曲基本リズムである2分音符4分音符の形も厳密に守られる全体派手なところのない抑制のきいた曲であるので、淡々としたテンポ遵守しつつ、煌びやかな装飾音随所散りばめるのもよいだろう
 サラバンドは3声部模倣風に始まるたいへん珍しいタイプである。ただし模倣維持されず、舞曲リズムがすぐに明確になる。8小節楽節3回繰り返されるうち、最初前奏、後の2回はさらに4小節+4小節の小楽節分かれ動機変奏してゆく。和声微妙な色合い音域広がり、また装飾音などそれぞれの要素多彩に変化する
 エコーはその名の通り1小節ごとこだまのように反復しながら進む曲である。fとpの指示単純に音量を表すものではない。複数鍵盤を持つチェンバロであれば鍵盤替えて弾く。現代ピアノであればuna corda音色そのもの変化させるのも良い方法かも知れない始まりの音型はサラバンド冒頭関連がある。第19小節冒頭動機回帰する原資料ではここにダル・セーニョのための記号があり、以降反復するよう指示されているので、これを守るなら全体ロンド形式ということもできる。が、エコー規則的な交代がやや冗長となるため、反復は必ずしも必要ではないかしれない最後には4小節コーダがつき、組曲全体壮麗な終止へと導いている。
 なお、エコー楽章には、バッハ初期作複数コラール(米イェール大学所蔵《ノイマイスター・コラール集》収載)と共通点多く、この組曲が真作であるとの見方近年ますます強まっている。


ルセル(ルーセル):組曲 嬰ヘ短調

英語表記/番号出版情報
ルセルルーセル):組曲 嬰ヘ短調Suite en fa diese Op.14作曲年: 1909-10年  出版年1910年  初版出版地/出版社: Rouart-Lerolle 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 前奏曲  PreludeNo Data No Image
2 シチリアーナ  SicilienneNo Data No Image
3 ブーレー BourreeNo Data No Image
4 ロンド RondeNo Data No Image

組曲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/14 16:42 UTC 版)

組曲(くみきょく、英語: suite)は、いくつかの楽曲を連続して演奏するように組み合わせ並べたもの。

ルネサンス時代

ルネサンス期には、ゆっくりした舞曲と活発な舞曲の組み合わせ、すなわちパヴァーヌガイヤルドなどを組み合わせることが行われていた。その際、様式を統一するために旋律素材を共有することもあった。

バロック時代

17世紀のフランスでは、リュートクラヴサンなどで、同じ調のいくつかの舞曲を組にして演奏することが行われていた。アルマンドクーラントサラバンドを、この順で演奏するのが基本であり、後にジーグが加わった。

これを組曲として定式化したのは、ドイツの作曲家ヨハン・ヤーコプ・フローベルガーであると見なされている。ただしフローベルガーの自筆譜では一般にジーグが第2曲に置かれていた。後の作曲家の組曲では、ジーグは終曲におくことが普通である。

ロマン派以降

ロマン派以降の音楽では、「組曲」とは主に舞台音楽(劇付随音楽オペラバレエ音楽など)[注釈 1]の中から、主要曲を抜き出して配列して演奏会で演奏できるようにした管弦楽曲を組曲と呼ぶようになった。なお、オペラからの組曲では、声楽パートは器楽に置き換えることが多い。また、舞曲に限らず様々な楽曲の組み合わせで、はじめから組曲として作曲することも、管弦楽に限らず行われている。

19世紀後半以後、バロック時代の組曲の復興運動が行われた。普仏戦争以後ドイツと対立したフランスではドイツの交響楽に反発し、それにかわってフランスの栄光の輝いたルイ14世時代を模範としてフランスの器楽組曲を復興させた。ヨーロッパの他の国にもこの運動は伝わった[1]

ロマン派以降の代表的な作品

演奏形態が管弦楽以外の作品、および作曲者以外による抜粋や編曲はその旨記載した。

舞台音楽などからの抜粋による組曲

オリジナルの組曲

バロック時代の組曲を意識したもの

脚注

注釈

  1. ^ 20世紀以降はこれに映画音楽や放送音楽も加わる。

出典

  1. ^ クレール・パオラッチ 著、西久美子 訳『ダンスと音楽:躍動のヨーロッパ音楽文化誌』アルテスパブリッシング、109-111頁。ISBN 9784865591613 

組曲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/17 05:21 UTC 版)

恋人 (シベリウス)」の記事における「組曲」の解説

Rakastava, Andante con moto 4/4拍子 ヘ長調 Rakastetun tie恋人の道), Allegretto 3/4拍子 変ロ長調 Hyvää iltaa ... Jää hyvästiこんばんは、さようなら), Andantino 4/4拍子 ヘ長調 第1曲では弦楽器明るく美しく響く。第2曲の合唱部分は「弦楽器囁き素晴らしく柔軟な旋律展開」に変更されている。第3曲は原曲同様に感情深く訴えかける

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組曲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/01/11 02:47 UTC 版)

プルチネルラ (バレエ)」の記事における「組曲」の解説

編曲1924年1947年改訂独唱除かれている。その他の楽器編成は同じ。 演奏時間:約23

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組曲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/03 16:55 UTC 版)

見えざる街キーテジと聖女フェヴローニヤの物語」の記事における「組曲」の解説

マクシミリアン・シテインベルクによって編曲され演奏会用の管弦楽組曲がある。前奏曲第2幕花嫁行列第3幕のケルジェネツの戦い、第4幕のフェヴローニヤの死と見えざる街への巡礼の4曲から構成される

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組曲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/22 16:46 UTC 版)

パラード (バレエ)」の記事における「組曲」の解説

以下の6曲から構成される演奏時間は約13分。 コラール 赤いカーテン前奏曲 中国の手品師 アメリカ少女 軽業師 終曲

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組曲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/06 15:56 UTC 版)

シルヴィア (バレエ)」の記事における「組曲」の解説

4曲からなる管弦楽組曲1880年出版された。演奏時間は約15分。 前奏曲狩りの女神 Prélude - Les Chasseresses 間奏曲ゆるやかなワルツ Intermezzo et Valse lente ピッツィカート Pizzicati バッカス行列 Cortège de Bacchus これに「エチオピア人の踊り」などが加えられることもある。

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組曲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 03:53 UTC 版)

気高い幻想」の記事における「組曲」の解説

3曲からなる演奏時間は約23分。 導入部ロンドEinleitung und Rondo行進曲パストラールMarsch und PastoraleパッサカリアPassacaglia) この項目は、クラシック音楽関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者求めています(ポータル クラシック音楽/ウィキプロジェクト クラシック音楽)。

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組曲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/09 05:32 UTC 版)

アルルの女」の記事における「組曲」の解説

一般に知られているのは、演奏会用に劇付随音楽から数曲を選んだ組曲である。

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組曲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/07 00:38 UTC 版)

バレンシアの寡婦」の記事における「組曲」の解説

ハチャトゥリアン1952年に、指揮者ゲンナジー・カーツの勧めにより、『バレンシアの寡婦』に使用された音楽から6曲を抜粋して管弦楽組曲編曲した演奏時間は約25分。

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組曲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/04 17:30 UTC 版)

ナムーナ」の記事における「組曲」の解説

ラロ舞台初演後、全23のうちか3つの管弦楽組曲編曲している。このバレエからの組曲(もしくは、それらからの指揮者抜粋)はしばし演奏され第1組曲全曲エルネスト・アンセルメジャン・マルティノン(共に組曲に含まれていない、「煙草ワルツ」も録音)、ポール・パレーなどによって録音行われている。 第1、第2組曲それぞれ5曲ずつ、第3組曲は3曲で編成されている。 ポータル クラシック音楽

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組曲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 18:47 UTC 版)

プルチネルラ」の記事における「組曲」の解説

編曲1924年1947年改訂独唱除かれている。その他の楽器編成は同じ。 演奏時間:約23

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組曲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/19 14:23 UTC 版)

コラ・ブルニョン (オペラ)」の記事における「組曲」の解説

その後オペラから抜粋してオーケストラのための組曲に編曲された。中でも序曲吹奏楽などでしばしば演奏される

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組曲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/01 08:51 UTC 版)

オセロ (リード)」の記事における「組曲」の解説

5曲からなる演奏時間スコア記載1845秒(以下の各曲演奏時間も同様)楽譜には各曲タイトルの他に台本から台詞引用され具体的な場面情景示されている。 前奏曲ヴェニス) - Prelude (Venice)3分 朝の音楽キプロス) - Aubade (Cyprus)1分40オセロデズデモナ - Othello and Desdemona5分40廷臣たちの入場 - Entrance of the Court3分25デズデモナの死、終曲 - The Death of Desdemona, Epilogue5分

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組曲(1911年版)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/23 09:03 UTC 版)

火の鳥 (ストラヴィンスキー)」の記事における「組曲(1911年版)」の解説

ポータル クラシック音楽 最初管弦楽組曲1911年作曲され1912年ユルゲンソンから出版された。もとのバレエ曲との違い少ない。この版は最も演奏機会少ない。他の組曲と異なり「カスチェイ一党凶悪な踊り」で組曲が閉じられる(そのため、演奏者独自の判断により、他の版合成して子守歌」「終曲」を付け加えて演奏する指揮者もある。ストラヴィンスキー本人による1928年録音でもこの両曲がつけ加えられている)。 編成1910年版と基本的に同じだが、バンダ省かれている。かつてはユルゲンソンからのリプリント無断で行うKalmus社が長年販売行っていたが、Kalmusが解散しユルゲンソン権利手放してアメリカ合衆国パブリックドメイン判定されたため、現在の出版社不明

※この「組曲(1911年版)」の解説は、「火の鳥 (ストラヴィンスキー)」の解説の一部です。
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組曲(1919年版)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/23 09:03 UTC 版)

火の鳥 (ストラヴィンスキー)」の記事における「組曲(1919年版)」の解説

手ごろ管弦楽編成規模から、実演では最も演奏機会の多い版である。「魔王カスチェイの凶悪な踊り」での有名なトロンボーングリッサンドは、練習番号38では削除されて、練習番号39では導入されていることが特徴比較容易に入手できるのはチェスター社版だが、アメリカ合衆国パブリックドメイン判定されたため他の出版社による版もある。

※この「組曲(1919年版)」の解説は、「火の鳥 (ストラヴィンスキー)」の解説の一部です。
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組曲(1945年版)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/23 09:03 UTC 版)

火の鳥 (ストラヴィンスキー)」の記事における「組曲(1945年版)」の解説

指揮者によってはこの版を非常に好むが、全曲版1919年版組曲に比べると、演奏機会が多いとは言えない。その原因一つは、ストラヴィンスキー後年大きく変えた作風如実に反映されている版となっていることにある。顕著な特徴一つが、「終曲賛歌」の最後 Maestoso部分見られる。全管弦楽終曲主題繰り返す箇所で、全曲版1919年版組曲では4分音符動き朗々と旋律奏でるが、この1945年版では「8分音符(または16分音符2つ)+8分休符」という、とぎれとぎれドライな響き旋律奏でられる。組曲全体後味大きく変える相違点であり、この版の評価分け一つ要因になっている思われる1945年版を用いながらも、「終曲賛歌」のみ1919年版の「終曲」に差し替えて演奏する指揮者もいる。現在の版ショット社である。

※この「組曲(1945年版)」の解説は、「火の鳥 (ストラヴィンスキー)」の解説の一部です。
「組曲(1945年版)」を含む「火の鳥 (ストラヴィンスキー)」の記事については、「火の鳥 (ストラヴィンスキー)」の概要を参照ください。


組曲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/22 15:09 UTC 版)

サルタン皇帝」の記事における「組曲」の解説

組曲は、このオペラの中から第1・2・4幕の序奏をまとめたもので、以下のようになっている。 第1曲 王の戦場へ旅立ち別れ行進曲) 第2曲 海原を漂う妃と王子 第33つの奇蹟

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組曲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/25 09:53 UTC 版)

修道院での婚約」の記事における「組曲」の解説

1950年プロコフィエフは、本作音楽再構成した全5曲からなる組曲「夏の夜」(露: Летняя ночь) Op. 123作成している。 導入 セレナーデ メヌエット 夢(夜想曲踊り

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組曲

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クリスマス・イヴ (オペラ)」の記事における「組曲」の解説

1903年管弦楽用の組曲(合唱任意)が編曲された。長さ30分ほどで、連続して演奏される第3幕音楽を主にしている。 導入聖夜」(Вступление „Святый вечер“) 星たちの遊戯踊り (Игры и пляски звезд)(第6場)マズルカ (Мазурка) 彗星行列 (Шествие кометы) 輪舞 (Хоровод) チャルダーシュ流れ星 (Чардаш и дождь падающих звезд) 悪魔キャロル (Бесовская колядка) 合唱つきポロネーズ (Польский с хором)(第7場第8場

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組曲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/22 08:00 UTC 版)

マスクとベルガマスク」の記事における「組曲」の解説

フォーレ上記楽曲の中から、作品番号を持つ旧作除いた序曲」「メヌエット」「ガヴォット」「パストラール」の4曲を抜き出して管弦楽組曲編曲している。パストラール全曲版順番異なり最後に配置されている。初演1919年11月16日行われた

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