縁先手水鉢
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/16 18:16 UTC 版)
建物の縁側で手水を使うために置かれた手水鉢を縁先手水鉢、または飾り鉢前といい、つくばいと違い縁側で立ったまま使用する。そのため手水鉢は背の高いもの、あるいは背の低いものは台石に乗せたものを選ぶ。 縁先手水鉢の役石には以下のものがある。 蟄石(かがみいし) 蟄石は濡れ縁の下に置かれる水返しの石であり鉢からこぼれた水が縁の板に飛び散るのを防ぐ役割がある。青石など他の役石とは石質が異なるものを使用する。 水汲み石 水汲み石は貴人の手水の時に、従者が水を汲んで差し出すときに乗る石であり、天端が平らかなものを使用する。 清浄石(せいじょういし) 清浄石は覗き石ともいわれ水汲み石との調和のために配される。 水揚げ石 水揚げ石は手水鉢の水の取替えや清掃のときに使用される石であり、鉢の後方に置かれ飛び石と連続することが多い。 これらの役石の置き方は設置場所が縁側の左端か右端か、袖垣の近くかで左右が逆になる。なお縁側から鉢までの距離は75 cm程度がよいとされる。
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縁先手水鉢と同じ種類の言葉
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水鉢に関連する言葉 | 四方仏手水鉢(よほうぶつちょうずばち) 手水鉢(ちょうずばち、チョウズバチ) 縁先手水鉢(えんさきちょうずばち) |
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