天端

実用日本語表現辞典

天端

読み方：てんば

天端は、構造物の最上部の面になっている部分のこと。特にダムや堤防の最も高い位置で水平になっている部分を指すことが多い。たいていの天端には歩道などが敷かれている。建築の分野では建材（部材）の上の面を天端もしくは上端（うわば）という。なお部材の下の面は下端（したば）という。「天端」の対義語にあたる（たとえば「地端」のような）言い方は特にない。

（2020年7月15日更新）

デジタル大辞泉

てん‐ば【天端】

読み方：てんば

堤防やダムの最上面。管理用の道路としても利用される。

ダム事典

天端　（てんば）

ダム堤体の一番上部のことで、たいていは道路や歩道となっています。国道が通っているような例もあります。

歴史民俗用語辞典

天端

読み方：テンバ（ｔｅｎｂａ）

石垣の上縁の石。

別名 天端石

ウィキペディア

天端

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/10/31 00:53 UTC 版)

佐久間ダムの天端

天端から身を乗り出さないよう注意を呼びかける看板（長野県・小渋ダム）

天端 (てんば) とは、ダムや堤防の一番高い部分を指す。または擁壁などの構造物の各部の最頂部。土木・建築用語。建築では上端（うわば）とも言う。

堤防

堤防の天端幅については、計画高水流量に応じて定められており、3m以上である。浸透水に対して安全な堤防段面幅を確保することの他に、非常時の河川巡視または洪水時の水防活動などや、河川管理用道路などとして使用するために、しかるべき幅が必要である。目的や利用に応じて、天端には敷砂利、アスファルト舗装を行う。

堤防の断面図

天端を国道が通るダム

重力式コンクリートダムの天端（神奈川県・城山ダム、国道413号）

アーチ式コンクリートダムの天端（長野県・奈川渡ダム、国道158号）

• 大雪ダム（国道273号、北海道）
• 本名ダム（国道252号、福島県）
• 寺沢ダム（国道353号、群馬県）
• 城山ダム（国道413号、神奈川県）
• 我谷ダム（国道364号、石川県）
• 奈川渡ダム（国道158号、長野県）
• 横山ダム（国道303号、岐阜県） - 奥いび湖大橋に移行。
• 七色ダム（国道169号、三重県・和歌山県）
• 池原ダム（国道425号、奈良県）
• 天理ダム（国道25号非名阪、奈良県）
• 島地川ダム（国道376号、山口県）
• 菅野ダム（国道434号、山口県）
• 松原ダム（国道212号、大分県）

天端を国道が通る堤防

• 荒川横堤の大久保第一横堤と南畑横堤（国道463号、埼玉県） - 両横堤は羽根倉橋で結ばれている。

天端を鉄道が通る堤防

• 馬宮第三横堤（東日本旅客鉄道（JR東日本）川越線、埼玉県） - 荒川横堤の一つで、荒川橋梁に接続する。