校訂版とは? わかりやすく解説

校訂版

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 08:09 UTC 版)

ドメニコ・スカルラッティ」の記事における「校訂版」の解説

スカルラッティ鍵盤作品整理する作品番号は5種類ある。19世紀編纂したカール・ツェルニーによる番号(Cz.)、20世紀初頭にアレッサンドロ・ロンゴ(英語版)によってつけられロンゴ番号(L.)、1953年ラルフ・カークパトリック著書によるカークパトリック番号(K. または Kk.)、1967年のジョルジョ・ペステッリ(英語版)の著書によるペステッリ番号(P.)、そして音楽学者鍵盤楽器奏者のエミリア・ファディーニ(イタリア語版)がつけたファディーニ番号(F.)である。かつてはロンゴ番号広く使われたが、現在最も多く使われているのはカークパトリック番号である。 「Essercizi per gravicembalo」は唯一未出版写本伝承されソナタではなく本人によってソナタ記されていないために別個の出版作品として扱われるべきであるものの、どのソナタ全集でもソナタとして出版されている。現時点スカルラッティどのくらい鍵盤曲を完成させたのか詳しいことは不明で、カークパトリック真作認めなかったソナタ伝承の形で少なくとも15曲以上は残されている。 1839年カール・ツェルニーによって、スカルラッティ作品写本からようやく解放され再編纂された。 20世紀はじめに、当時知られていたスカルラッティソナタ全集がアレッサンドロ・ロンゴ(英語版)の校訂によってリコルディ社から出版された。 ラルフ・カークパトリック1953年著書では、ロンゴ全集勝手に曲の順序並べ替えている上、ピアノによる現代的な演奏慣習にひきずられ、スカルラッティ本来の姿から離れていると批判した。しかしカークパトリック本人校訂した曲は60曲だけであったその後ケネス・ギルバートがウジェル社(フランス語版)より全鍵盤作品校訂発表した。 ジョルジョ・ペステッリは559曲まで真作断じている。 エミリア・ファディーニ(イタリア語版)による、より忠実な版がリコルディ社によって出版されているが、1978年から1995年でかけて8巻(457曲)を出版したところで止まってしまった。その後マルコ・モイラーギを新たに編集者加え2016年第9巻発売され2021年第10巻完結した。モイラーギは、517以降チェンバロのための練習曲集充てている。

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マージェリー・ケンプ」の記事における「校訂版」の解説

The Book of Margery Kempe: A Facsimile and Documentary Edition, ed. Joel Fredell. Online edition. The Book of Margery Kempe, ed. Lynn Staley. Kalamazoo: MIP, 1996, and online via the University of Rochester. The Book of Margery Kempe, trans. Anthony Bale. Oxford World's Classics. Oxford: Oxford University Press, 2015. The Book of Margery Kempe, ed. Sanford Brown Meech, with prefatory note by Hope Emily Allen. EETS. Oxford: Oxford University Press, 1940. The Book of Margery Kempe: A New Translation, Contexts and Criticism, trans. Lynn Staley. New York: Norton, 2001. 『マージェリー・ケンプの書ーイギリス最古自伝ー』石井美樹子久木田直江訳、慶應義塾大学出版会2009年

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