パッサカリアとは? わかりやすく解説

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パッサカリア【(イタリア)passacaglia】

読み方:ぱっさかりあ

バロック音楽器楽形式の一。低声部で同一音形が繰り返され上声部で変奏が行われる、荘重な三拍子の曲。

[補説] 曲名別項。→パッサカリア


パッサカリア【(イタリア)Passacaglia】


パッサカリア

英語表記/番号出版情報
アプシル:パッサカリアPassacaille Op.101作曲年1959年  出版年1966年  初版出版地/出版社: Cebedem 
ヴァイネル:パッサカリアPassacaglia Op.2
ヴァイネル:パッサカリアPassacaglia Op.17作曲年1936年 
シャミナード:パッサカリアPassacaille Op.130
サティ:パッサカリアPassacaille作曲年1906年  出版年1929年  初版出版地/出版社: Rouart-Lerolle 
コープランド:パッサカリアPassacaglia作曲年: 1921-22年  出版年1922年  初版出版地/出版社: Senart 
ピエルネ:パッサカリアPassacaille Op.52作曲年1932年  出版年1934年  初版出版地/出版社: Salabert 
ピストン:パッサカリアPassacaglia作曲年1943年 
ドホナーニ:パッサカリアPassacaglia Op.6作曲年1899年  出版年1904年  初版出版地/出版社: Doblinger 

パッサカリア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/28 09:27 UTC 版)

パッサカリア: passacaglia, 西: pasacalle, : passacaille, : passacalia)は、主に17世紀から18世紀にかけて用いられた音楽形式の1つ。

パッサカリアはスペインに起源を持ち、スペイン語の pasar (通る)と calle (街路)に由来している。パッサカリアは17世紀初期にはギターで和音を奏するリトルネッロ(歌の前奏・間奏などの器楽演奏部分)を意味していた。

パッサカリアに対する言及は1605年頃のスペインの文献に初めて現れる。ジローラモ・モンテサルド英語版によるギターのためのタブラチュア Nuova inventione d'intavolatura per sonare li balletti sopra la chitarra spagniuola (1606年)に収録されているパッサカリアは I-IV-V-I という和音連続である[1]。通常の記譜法で書かれたパッサカリアの最初の例はジローラモ・フレスコバルディの『トッカータ集第2巻』(1627年)の Partite sopra passacagli である。

パッサカリア及びチャッコーナ(シャコンヌ)は芸術音楽の領域に取り込まれるようになって、共にオスティナート・バスに基づく3拍子の変奏曲となり、関係が深くなっていった。主にパッサカリアは短調、チャッコーナは長調の定型が用いられた。フレスコバルディの Cento partite sopra passacagli (1637年)ではパッサカリアとチャッコーナが交互に現れる箇所がある。

フランスではパッサカリア(パッサカーユ)は荘重な3拍子の器楽舞曲として扱われるようになった。しばしばロンド形式をとり、シャコンヌとの区別は曖昧となった。

ドイツのパッサカリアはフランスとイタリア両国から影響を受けている。シャコンヌとの関係はより複雑化し、マッテゾンヴァルタークヴァンツといったドイツの理論家は、パッサカリアとシャコンヌの違いを明らかにしようとしたが、徒労に終わっている[2]

主な作品

脚注

  1. ^ 住川鞆子「バロック初期および中期イタリアにおけるパッサカリアとチャコンナ」『音楽学』、23巻2号、p. 116-133、日本音楽学会、1977年。
  2. ^ リチャード・ハドソン「パッサカリア」『ニューグローヴ世界音楽大事典』講談社、1994年。

参考文献

  • Silbiger, Alexander. "Passacaglia and Ciaccona: Genre Pairing and Ambiguity from Frescobaldi to Couperin." Journal of Seventeenth-Century Music 2, no. 1, 1996.
  • Silbiger, Alexander. "Passacaglia." The New Grove Dictionary of Music and Musicians. 2nd ed. London: Macmillan Publishers, 2001.
  • Silbiger, Alexander. "On Frescobaldi's Recreation of the Chaconne and the Passacaglia." The Keyboard in Baroque Europe. ed. Christopher Hogwood. Cambridge: Cambridge University Press, 2003.

パッサカリア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 14:58 UTC 版)

パッサカリア ハ短調」の記事における「パッサカリア」の解説

序盤から中盤にかけての168小節にわたる主題提示部と20変奏は、5変奏ごとに4つの節に分けられ次のうになる0.主題提示

※この「パッサカリア」の解説は、「パッサカリア ハ短調」の解説の一部です。
「パッサカリア」を含む「パッサカリア ハ短調」の記事については、「パッサカリア ハ短調」の概要を参照ください。

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