全集版とは? わかりやすく解説

全集版(第1楽章のみ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 02:46 UTC 版)

交響曲第10番 (マーラー)」の記事における「全集版(第1楽章のみ)」の解説

国際グスタフ・マーラー協会は、作曲者以外の手の加わらないスコア正統とし、クックらによる補筆否定的な立場をとった。したがって協会出版した「全集版」の第10番は、補筆なしで演奏可能な第1楽章のみである。現在も「全集版」による演奏・録音機会は多い。 オーケストレーションは、補筆完成版スコア空白部分などに楽器充填しているのに対し、「全集版」は空白部分そのままにしてあるので、比較響きが薄いという特徴がある。また、「全集版」第1楽章は、嬰ヘ長調シャープ記号6個)という調号の上にさらに追加されるダブルシャープなどの煩雑な臨時調記号が、自筆譜尊重するという立場からそのまま採用されており、演奏時にわかりにくい面があるこのためクルシェネク版クック版などの補筆版異名同音理によってこの煩雑さを避けているが、これらを「全集版」と比較すると、実際音程半音ずれてしまっている箇所がある。 1964年、エルヴィン・ラッツ監修によりウニヴェルザール出版社から出版。 なお、国際グスタフ・マーラー協会から、概略版として清書され楽譜ウニヴェルザール出版社から出版される予定となっている。

※この「全集版(第1楽章のみ)」の解説は、「交響曲第10番 (マーラー)」の解説の一部です。
「全集版(第1楽章のみ)」を含む「交響曲第10番 (マーラー)」の記事については、「交響曲第10番 (マーラー)」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「全集版」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「全集版」の関連用語

全集版のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



全集版のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの交響曲第10番 (マーラー) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS