第2次全集版とは? わかりやすく解説

第2次全集版(ノヴァーク版などの新全集版)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/20 06:14 UTC 版)

ブルックナーの版問題」の記事における「第2次全集版(ノヴァーク版などの新全集版)」の解説

1951年ブルックナー協会の活動拠点ウィーンに戻るとともに主幹編集者レオポルト・ノヴァーク務めることとなったノヴァークは、ハース校訂し楽曲もすべて校訂やりなおした。同時にハース版の問題点の解消図りブルックナー創作形態すべての出版目指しとされる。これらを「第2次全集版」または「ノヴァーク版」と称している。交響曲第3番第4番第8番については早くから改訂前後楽譜別々に校訂出版されており(第3番3種)、その部分においてはハース版の問題点は解消されている(これらの区別のために「第1稿」「第2稿」あるいは「〜年稿」などの呼び方なされる)。 ノヴァークは健康上の理由で、1990年主幹編集者引退した(その翌年5月死去)。その後MWVのヘルベルト・フォッグが主幹編集者就任し、キャラガン、コールズ、ホークショー、フィリップス、コーストヴェットなどのブルックナー研究者協力して校訂譜を作成し続け、現在に至っている。既にノヴァーク生前1979年にはギュンター・ブローシェが第1番の「ウィーン稿」を校訂し近年では、ノヴァーク時代出版されなかった稿として交響曲第2番第1稿(キャラガン校訂)、第4番第3稿(コーストヴェット校訂)が出版されたほか、第2番第2稿(キャラガン校訂)、第9番コールズ校訂)の新校訂譜が出版された(ノヴァーク引退後出版譜は「ノヴァーク版」とは称さないのが一般的であるが、新全集含められる)。 これとは別に独立して指揮者でもあるハンス=フーベルト・シェーンツェラーが5番と9番のみオイレンブルク社から原典版出版しているが、まだ全集盤には至ていない

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第2次全集版(ノヴァーク版など)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 10:24 UTC 版)

アントン・ブルックナー」の記事における「第2次全集版(ノヴァーク版など)」の解説

第二次世界大戦後国際ブルックナー協会レオポルト・ノヴァーク校訂をさせた。ブルックナー創作形態をすべて出版することを目指しとされるハースが既に校訂した曲もすべて校訂やりなおしあらため出版した。これらを「第2次全集版」または「ノヴァーク版」と称している。交響曲第3番第4番第8番については早くから、改訂前後譜面別々に校訂出版されており(第3番3種)、その部分においてはハース版の問題点は解消されている。これらは区別のために「第1稿」「第2稿」あるいは「〜年稿」などと呼ばれるノヴァークに少し遅れてハンス・フーベルト・シェーンツェラー(Hans-Hubert Schönzeler)が第5番第9番校訂版オイレンブルク社から出したが、全集はなっていない。 ノーヴァク作業1990年以降次の世代にあたるウィリアム・キャラガン、ベンヤミン=グンナー・コールス(英語版ドイツ語版)、ベンヤミン・コーストヴェット(Benjamin Korstvedt)などに引き継がれ現在に至るまで校訂譜や異稿出版されている。 国際ブルックナー協会による楽譜ウィーンのMusikwissenschaftlichen Verlagから出版されている。

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