第3稿とは? わかりやすく解説

第3稿

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/18 08:11 UTC 版)

レクイエム (フォーレ)」の記事における「第3稿」の解説

一般的に演奏されている稿である。1900年5月リールにおいて初演7月パリ万国博覧会でも演奏され大成功収めたことから「1900年版」とも呼ばれるフォーレレクイエム総譜アメル社に送ったのは1890年とされるが、同社がこれを出版したのは10年以上たった1901年である。この間出版社のジュリアン・アメルは、特殊な編成では演奏機会限られるため、通常の編成直すようフォーレに対して働きかけたものと見られる出版された第3稿は、これに応えた形で弦五部木管備えた二管編成拡大された。しかし、第3稿のオーケストレーションについては、フォーレ自身よるもの疑問出されている。ネクトゥーは、フォーレ弟子ジャン・ロジェ=デュカスレクイエムピアノ合唱用のリハーサル譜を手がけた)の手よるものではないか指摘している。ネクトゥーは第3稿についても校訂しており、これに基づくクリティック・エディションが1998年出された。

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第3稿(1794年及び1795年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/06 10:18 UTC 版)

ピアノ協奏曲第2番 (ベートーヴェン)」の記事における「第3稿(1794年及び1795年)」の解説

第2稿同じくウィーンにて前述ロンド楽章外し、現在知られている形の楽章として作成された。また第1楽章一部ピアノパート変更施している。

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第3稿

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/02 08:59 UTC 版)

交響曲第4番 (ブルックナー)」の記事における「第3稿」の解説

第3稿について、かつてはハース出版後長い間)、ブルックナー弟子であるフェルディナント・レーヴェ勝手に曲本来の構成無視した大幅なカットを伴う改竄行った版であるとの評価普及していた。「レーヴェ改竄版」と称され顧みられない時期長く続いた加えてこの譜面にはブルックナー承認サインがなく、この稿の評価混乱一因ともなっていた。 2004年に、国際ブルックナー協会からコーストヴェット校訂による第3稿が出版されたことを機に、この版の再評価始まっている。校訂報告の中で、コーストヴェットは、ブルックナー正当性与えた稿であると断じている。もっとも前記のとおり、ハース自身もこの稿の出版計画しており、この時点ですでに、単に改竄と言うに留まらない評価なされていたことが伺われる。初版として出版された第3稿と、コーストヴェット版第3稿とは、本質的に同一なのであるが、校訂者は「細部相違点膨大な量があった」と報告している。同時にブルックナー承認サインがないことについても、印刷譜の誤植多さ等、出版時の混乱帰着させて説明している。 第2稿と第3稿を比較すると、第3稿では表情非常に豊富になっているほか、オーケストレーション相違随所見られる第3楽章は、第2稿では三部形式(スケルツォ主部ソナタ形式)だが、第3稿では主部からトリオへの移行部分存在するほか、ダカーポ後のスケルツォ提示部カットされているなど、非均等な三部形式となっている。第4楽章は、第2稿基準にすると第1主題再現カットより回避されている。第4楽章シンバルが3箇所使われる(1箇所は強奏、2箇所は弱奏)のも特徴的であり、特に楽章最後で弱奏で使われるシンバルブルックナーの他の交響曲では見られない楽器法である。ブルックナー特有のアクセントの強いスタッカーティシモ単なるスタッカートに、fffクライマックスff弱められたりしていることも、特徴一つである。 なお、第2稿用いながら、部分的に第3稿の表情記号オーケストレーション合成して演奏している例は、しばしば存在する。これは演奏者独自の判断よるものである。

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第3稿

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 02:46 UTC 版)

交響曲第10番 (マーラー)」の記事における「第3稿」の解説

クックがコリン・マシューズ・デイヴィッド・マシューズ(英語版兄弟ゴルトシュミット協力得て1972年発表1976年出版したもの。クックはこれを「最終稿」と呼んだ初演1972年ロンドンにて。 編成表木管金管打弦Fl. 3 Hr. 4 Timp. ● Vn.1 ● Ob. 3 Trp. 4 他 Cym., Tam-t. Vn.2 ● Cl. 3 Trb. 3 Va. ● Fg. 3 Tub. 1 Vc. ● 他 他 Cb. ● その他 Hp 著名な録音1973年ウィン・モリス指揮ニュー・フィルハーモニア管弦楽団Philips1979年-1980年ジェームズ・レヴァイン指揮フィラデルフィア管弦楽団RCA1980年サイモン・ラトル指揮ボーンマス交響楽団EMI)。 1979年クルト・ザンデルリング指揮ベルリン交響楽団Eterna打楽器追加するなど独自の校訂行っている。 1986年リッカルド・シャイー指揮ベルリン放送交響楽団Decca1993年エリアフ・インバル指揮フランクフルト放送交響楽団Denon2005年ミヒャエル・ギーレン指揮南西ドイツ放送交響楽団(hänssler)。第2楽章コーダシンバルなど、一部後述第2版取り入れられている。

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第3稿(第2版)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 02:46 UTC 版)

交響曲第10番 (マーラー)」の記事における「第3稿(第2版)」の解説

この校訂クック没後のもので、実質ゴルトシュミットマシューズ兄弟の3人による。1975年完成1989年出版された。 編成表木管金管打弦Fl. 4, Picc.1 Hr. 4 Timp. 2 Vn.1 ● Ob. 4, Ehr.1 Trp. 4 他 Cym., Tri., B.D., Tam-t., ルーテ, Glock., 軍楽太鼓, シンバル付きバスドラム Vn.2 ● Cl. 4, EsCl.1, B.Cl.1 Trb. 4 Va. ● Fg. 4, Cfg.1 Tub. 1 Vc. ● 他 他 Cb. ● その他 Hp 著名な録音1999年サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団EMI)。なお、ラトルは第10番をもっとも多く演奏している指揮者である。第10番研究本場イギリス出身であり、校訂に関わったゴルトシュミットらとも親交があった。 2007年ダニエル・ハーディング指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団DG)。 2007年ジャナンドレア・ノセダ指揮BBCフィルハーモニックCHANDOS)。

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