クック版などの全曲版の初演
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「交響曲第10番 (マーラー)」の記事における「クック版などの全曲版の初演」の解説
1960年、マーラー生誕100周年を記念し、BBCがラジオ放送でゴルトシュミット指揮フィルハーモニア管弦楽団によるクック版(第1稿)全曲初演。この時点では第2楽章と第4楽章に一部欠落があった。この放送は事前にアルマの承諾を得ておらず、アルマはラジオの再放送や補筆版総譜の上演・出版を差し止める。 1963年、クック版の放送録音を聴いたアルマが態度を軟化。アルマの娘アンナが欠落していた部分のコピーを提供する。12月11日、アルマ没。 1964年8月13日、欠落を補填したクック版(第2稿)全曲をゴルトシュミット指揮ロンドン交響楽団によって初演。 1964年、国際マーラー協会がエルヴィン・ラッツ(ドイツ語版)監修による「全集版」(第1楽章のみ)をウニヴェルザール出版社から出版。 1965年、フィーラー版第3稿、ニューヨークで初演。 1966年、フィーラー版第4稿完成。カーペンター版改定稿完成。 1972年、クック版(第3稿)をウィン・モリス指揮ニュー・フィルハーモニア管弦楽団が初演。 1976年、クック版(第3稿)をファーバー社が出版。10月26日クック没。 1983年、レモ・マゼッティが補筆に着手(マゼッティ版)。カーペンター版初演。 1989年、クック版第3稿(第2版)出版。マゼッティ版全曲初演。
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