クック版
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 02:46 UTC 版)
「交響曲第10番 (マーラー)」の記事における「クック版」の解説
イギリスの音楽学者、デリック・クックによる。クックはこれを「第10交響曲の構想による実用版」と位置づけており、マーラーの構想を音として聴ける形にすることを目的とした。したがって、補筆部分は抑制的である。補筆総譜の下段にマーラーが残した略式総譜を併記して参照可能とし、詳細な校訂報告によって、補筆材料を提供している。この補筆はアルマを始めとして、当初は反発を買ったが、のちにアルマの承認を得て、次第に広く受容されつつあり、補筆版として代表的な存在となっている。
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