クック諸島とニウエ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/27 10:08 UTC 版)
「ニュージーランド王国」の記事における「クック諸島とニウエ」の解説
クック諸島とニウエは、共にニュージーランドと自由連合の関係にある自治領域である。ニュージーランド議会はこれらの国に関しては一方的に法律を制定する権限を有しない。外交関係および国防上の問題については、ニュージーランドがこれらの国のために行動するが、当該国の助言および承認を要する。 総督はニュージーランドに常駐するため、クック諸島憲法は独自の女王名代を定めている。女王名代はニュージーランド総督の配下ではなく、現地におけるニュージーランド女王の代理人として行動する。この仕組みによって、クック諸島はその内政とその外交のほとんどにおいて事実上独立した活動を行うことが可能となっている。2017年現在、クック諸島の女王名代はトム・マースターズ(英語版)である。一方、ニウエはそうした独自の名代を定めてはおらず、ニュージーランド総督が女王の代理人を兼ねる形で行動する。 クック諸島とニウエは、ニュージーランドとは緊密な関係を有するものの、両国とも自国の名において一定の外交関係を保持している。外交の代表は高等弁務官で、両国ともニュージーランドとの間に相互に高等弁務官を常駐させている。2009年現在、駐クック諸島・ニュージーランド高等弁務官はジョン・カーター(英語版)、駐ニウエ・ニュージーランド高等弁務官はアントン・オジャラである。
※この「クック諸島とニウエ」の解説は、「ニュージーランド王国」の解説の一部です。
「クック諸島とニウエ」を含む「ニュージーランド王国」の記事については、「ニュージーランド王国」の概要を参照ください。
- クック諸島とニウエのページへのリンク