シャープ (記号)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/26 17:13 UTC 版)

シャープ(英: sharp)は嬰記号(えいきごう)とも呼ばれ、西洋音楽の五線記譜法による楽譜上で半音あげることを意味する変化記号「♯」を指す。形状のよく似た番号記号 (#) とは別記号。イタリア語ではディエジス (diesis)、フランス語ではディエズ (dièse)、ドイツ語ではクロイツ (Kreuz)と呼ばれる。
形状
左右の縦棒は平行に描かれ、左の縦線の右上に右の縦線が来るようにする。交差する斜線は左右の縦線を交差するように描き、2本の斜線は平行になるようにする。平行な斜線は左右にずらさず、同じ位置になるようにする。一般に斜線は縦線よりも太く描かれる。横線を斜線で表記する理由は五線譜の横線と被らないようにするためである。
ダブルシャープ
ダブルシャープは×のような記号で半音あげ、さらに半音あげる記号である[1][2]。重嬰記号とも呼ばれる。

さらにシャープを加えた「トリプルシャープ」もあり、一全音半上げることになる。シャルル=ヴァランタン・アルカンの『四つの時代』の第2楽章などで見ることができる。
ただし、一般にシャープを3つ以上使う意味はなく、別の表記を採用すれば済むのであって、このように3つ以上のシャープが書かれている場合はそのような表記に妥当性が存在するかどうかの検討が必要である。

シャープを用いる固有名詞
- C# - プログラミング言語。発音は「シー・シャープ」だが、番号記号で表記される。
- F# - プログラミング言語。発音は「エフ・シャープ」だが、番号記号で表記される。
- J# - プログラミング言語。発音は「ジェイ・シャープ」だが、番号記号で表記される。
- sharp ♯ - ねごとの楽曲。
文字コード
記号 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 名称 |
---|---|---|---|---|
♯ | U+266F |
1-2-84 |
♯ ♯ |
シャープ music sharp sign |
𝄪 | U+1D12A |
- |
𝄪 𝄪 |
musical symbol double sharp |
𝄰 | U+1D130 |
- |
𝄰 𝄰 |
musical symbol sharp up |
𝄱 | U+1D131 |
- |
𝄱 𝄱 |
musical symbol sharp down |
𝄲 | U+1D132 |
- |
𝄲 𝄲 |
musical symbol quarter tone sharp |
脚注
関連項目
「シャープ (記号)」の例文・使い方・用例・文例
- このレンズはシャープでコントラストの強い画像を生む。
- ピンストライプの柄が入ったスーツを着た彼はシャープに見える。
- 日本のエレクトロニクス大手シャープは、リストラクチャーの一環としてプライベートエクイティファンド受入れを検討していると報道されている。
- 私の友だちは私のシャープペンシルを盗んだ。
- 私の大切なものはいつも使っているシャープペンシルです。
- ひとつのヒントに目を輝かせた女の子は、可愛らしい猫型のシャープペンシルをノートに走らせていく。
- ローストビーフにはたいていヨークシャープディングがついている。
- できるだけシャープな映像が得られるようにカメラのレンズを調節しなさい.
- Cシャープ
- 音声記号にしたがい調を示すシャープまたはフラット
- シャープあるいはフラットのない長音階
- 半音が2つ上がることになっていることを示す音符の前にある2つのシャープの音符
- 前のシャープまたはフラットを取り消す表記
- シャープ、フラット、またはナチュラルを示すが調号ではない音楽記号
- 軽い中空のマフィンで、フワっとした生地でできており(小口のヨークシャープディング)、深いマフィン型で焼く
- シャープペンシルという筆記具
- シャープペンシルという筆記用具
- 音部記号の後のシャープやフラットの集合
- ヨークシャープディングという,ローストビーフの焼き汁と小麦粉・卵・牛乳を混ぜて焼きローストビーフに添えて食べる食べ物
- 一方,荒畑選手は「1塁に出ることだけを考えていたので,シャープに打った。まだ信じられません。」と話した。
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