全電圧始動法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/17 09:07 UTC 版)
「かご形三相誘導電動機」の記事における「全電圧始動法」の解説
定格電圧をそのまま投入する方法。 特徴は、 電動機外付けの始動装置が不要であり安価である。 始動電流が非常に大きい。 始動トルクが比較的大きい。 他の負荷への影響が大きい。 など。 小型の電動機には広く用いられている。 中大型の電動機でも、他の負荷への影響や、固定子巻線の始動電流や始動中の電動機の温度上昇が許容できるならこの方法がよい。 中大型のかご形三相誘導電動機で全電圧始法動を用いる場合、始動電流抑制や始動トルク向上などのため、特殊かご形回転子が用いられる場合がある。これは、回転子を横切る磁界の周波数が始動時は高く、回転数が上がると低くなることを利用し、始動時に回転子回路(二次回路)の抵抗が高くなるような回転子構造とすることにより、始動電流の抑制や始動トルクの増大を図るものである。特殊かご形回転子は、構造により深みぞかご形と二重かご形に分類される。 全電圧始動法を用いることができない場合は、以下に示す減電圧始動法が用いられる。
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