こどものりょうぶん〔こどものリヤウブン〕【子供の領分】
ドビュッシー:子供の領分
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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ドビュッシー:子供の領分 | Children's corner | 作曲年: 1906-08年 出版年: 1908年 初版出版地/出版社: Durand |
楽章・曲名 | 演奏時間 | 譜例![]() |
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1 | グラドゥス・アド・パルナッスム博士 "Doctor Gradus ad Parnassum" | 2分00秒 |
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2 | 象の子守歌 "Jimbo's lullaby" | 3分00秒 |
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3 | 人形のセレナード "Serenade for the doll" | 2分30秒 |
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4 | 雪は踊っている "The snow is dancing" | 2分30秒 |
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5 | 小さな羊飼い "The little shepherd" | 2分30秒 |
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6 | ゴリウォーグのケークウォーク "Golliwog's cakewalk" | 2分30秒 |
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作品解説
1.グラドゥス・アド・パルナッスム博士 / "Doctor Gradus ad Parnassum"
2.象の子守歌 / "Jimbo's lullaby"
3.人形のセレナード / "Serenade for the doll"
4.雪は踊っている / "The snow is dancing"
5.小さな羊飼い / "The little shepherd"
6.ゴリウォーグのケークウォーク / "Golliwog's cakewalk"
「ゴリウォグのケークウォーク」は、機械仕掛けの人形ゴリウォグが、アメリカの黒人のダンスであるケークウォークに合わせて陽気に踊る様子を描いている。軽快で独特なリズムが印象的な曲だが、中間部はけだるい気分に転じ、ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」のメロディーの断片が顔を見せるあたり、とても興味深い。
子供の領分
作者吉行淳之介
収載図書鞄の中身
出版社講談社
刊行年月1990.5
シリーズ名講談社文芸文庫
収載図書子供の領分
出版社集英社
刊行年月1993.9
シリーズ名集英社文庫
収載図書少年の眼―大人になる前の物語
出版社光文社
刊行年月1997.10
シリーズ名光文社文庫
子供の領分
子供の領分
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/18 05:38 UTC 版)
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『子供の領分』(こどものりょうぶん、原題:Children's Corner)は、フランスの作曲家クロード・ドビュッシーが1908年に完成させたピアノのための組曲である。
この作品は当時3歳だったドビュッシーの娘クロード・エマ(愛称 “シュシュ” Chouchou)のために作曲された。この作品は子供に演奏されることを意図したものではなく、あくまでも大人が子供らしい気分に浸ることを目的とした作品である[1]。この点において、シューマンの『子供の情景』とも通じる精神がある。
概要
『子供の領分』は、6つの小品からなる組曲であり、英語のタイトルが付されている。1905年、ドビュッシーは前妻リリー・テクシエと離婚し、銀行家夫人だったエマ・バルダックと駆け落ち同然に再婚する。そしてその年、一人娘のクロード・エマが誕生した。43歳にして初めて授かったこの子を、ドビュッシーは溺愛した。この作品は、彼女に捧げられている。題名が英語表記なのは、エマ夫人の英国趣味に影響されたものと言われている。
1908年、デュラン社から出版され、同年12月18日、パリにてハロルド・バウアーによって初演された。1911年、アンドレ・カプレによってオーケストレーションがなされ、同年3月25日にその初演が行われた。
曲の構成
音楽・音声外部リンク | |
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全曲を試聴する | |
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- 第1曲 「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」 (Doctor Gradus ad Parnassum)
- 第2曲 「象の子守歌」 (Jumbo's Lullaby)
- 第3曲 「人形へのセレナード」 (Serenade of the Doll)
- 「人形のセレナード」とも。この曲集で最も早く作曲され、1906年には単曲の楽譜も出版されている。「象の子守歌」と同様、五音音階の主題に基づいている。アルフレッド・コルトーは、フランス人であるドビュッシーが、表題の英語表記を “Serenade for the Doll” とするべき所を、of と誤って表記したのではないかと指摘している[3]。
- 第4曲 「雪は踊っている」 (The Snow is Dancing)
- 第5曲 「小さな羊飼い」 (The Little Shepherd)
- 三部形式で、付点リズムの単旋律が静かに歌われる。
- 第6曲 「ゴリウォーグのケークウォーク」 (Golliwogg's Cakewalk)
関連する楽曲
- ガブリエル・フォーレ:組曲『ドリー』(エマと先夫との娘の誕生日祝いに書かれた曲を中心に編まれた)
- ウジェーヌ・ボザ:『夏山の一日』(第2楽章「急流のほとりで」に「雪は踊っている」の中間部のメロディが引用されている)
「子供の領分」が使用された作品など
楽曲
テレビ
- ルパン三世 (TV第2シリーズ) - 第130話「ルパン対奇人二面相」にて『ゴリウォーグのケークウォーク』をオーケストラ編曲したものが登場。作中の悪役である《ムッシュ・ダレ》のテーマソングのような使われ方をしていた。
- ウルトラQ dark fantasy - 第24話「ヒトガタ」にて第2曲『象の子守歌』、第3曲『人形へのセレナード』、第4曲『雪は踊っている』、第5曲『小さな羊飼い』がBGMとして使用されている(ただし、エンディングでは『子供の情景』と表記されていた)他、第25話「闇」でも第2曲『象の子守歌』と第5曲『小さな羊飼い』が使用されている(ただし、エンディングでの記述は無い)。
- YKK AP - 2005年に放送したテレビCMにて第1曲『グラドゥス・アド・パルナッスム博士』が使用されていた。
- 日本和装 - テレビCMにて第6曲『ゴリウォーグのケークウォーク』が使用されていた。
ゲーム
- 悪魔城すぺしゃる ぼくドラキュラくん - コナミ(現・コナミデジタルエンタテインメント)から発売されたアクションゲーム。1993年発売のゲームボーイ版のステージ2BGMで第6曲『ゴリウォーグのケークウォーク』が使用されている。
- ときめきメモリアル2 - 1999年にコナミから発売された恋愛シミュレーションゲーム。幼年期の昼間のシーンで第6曲『ゴリウォーグのケークウォーク』が使用されている。
- 麻雀覇王伝 カイザーズクエスト - 1992年にUPLから発売された麻雀ゲーム。ノーマルモードの対局時BGMに第6曲『ゴリウォーグのケークウォーク』が使用されている。
注釈
参考文献
- Cortot, Alfred (1922). The piano music of Claude Debussy. Kessinger Pub Co.
- Hinson, Maurice (2007). Children's corner: for the piano. Alfred Pub Co.
外部リンク
固有名詞の分類
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